車好きな方教えてください。

Question

フェラーリディーノの車の由来や、スズキの鈴木修会長が作り上げた経営難からの復活の背景、BMWの経営難から、イセッタを売り出して復活する背景などのような、車好きなら知っておくべき、知られざる背景みたいなのがあれば教えてください。

よろしくお願いします。

Answer 1

整備士ですからメカニック的な事は解りますが、型式年式とか車の由来とかは余り知りません・・知っている範囲で。

フェラーリ・ディーノはフィアット・ディーノのエンジンを使用して、エンツォ・フェラーリの息子で有るディーノのが製作した物ですが、エンッオ氏がフェラーリーは12気筒車でないと、フェラーリーの称号を与え無いと言う事で現在まで、フェラーリー・ディーノとは言いません。

日本にあるディーノは殆どが並行輸入車で、多分一番多く輸入した会社はローデム(知っている人は少ないと思います)で私は殆どの車をメンテしているので、日本に有るディーノは10台以上、メンテしています。

最初に輸入された西武自動車のディーノも中古された人のディーノもメンテしています。

鈴木は軽の360ccジムニーが販売された時には驚きました・・軽で15インチのタイヤが付いていると言う事が驚きです。550〜660になって行くに従って高額に成ってしまうのが少々残念ですね・・安くて好い車と言う事ですから、高額に成ると・・・

BMWイセッタはイソのブランド名を買い取って製作権利を得た物ですから、私も以前乗っていました・・メッサー・シュミットとの好いライバル車です。

メッサーも芙蓉貿易の時代から専門にメンテしているので、面白い存在では有りますね。イセッタで面白い話は、横浜の埠頭でイセッタが走って来て、海に落ちるのか？と・思ったら埠頭ギリギリで停止して、ドアを開け釣竿を出して、釣りを始めた人を観て、興奮してあの車が欲しいから中古車を探して来れと、頼まれた事も有ります。

ポルシェは356の時代からメンテしていますが、356カレラII・904エンジンは魅せられますね♪356にツインカム・・ツインスパーク・エンジンを搭載すると言う発想が素晴らしいです・・下側のスパーク・プラグの脱着はリヤー・ホィールを外さないと出来ません。

後に出た911シリーズの2ℓエンジンは、シボレー・コンベア・エンジンのコピー車ですが、発売当初のエンジンは欠陥の為、全てのエンジンが壊れています・・毎日の作業で大変でした・・クーラー無し車で有れば、エンジンの取り外しは20分以内で出来ます。

此の時にP社はどの様に対策を取ったのかと言うと、日本のM社ファミリア1000ccクーペのエンジンを参考にして、欠陥箇所を直しています・・此れは当時の日本デーラーの幹部数人しか知りません、私が何故知っているか？と言うと、本国ドイツP社より、上記のエンジンを2台送る様に依頼が有った際の、関係者です・・1年後くらいに対策されたエンジン内部も確認しています。

何故世界中の車の中から日本のM車を選んだのか？私の想像では、当時世界に先駆けてRE車の販売をしたので、REが製作出来るメーカーで有れば、通常のレシプロ・エンジンも優秀であろうと言う事だと思います。

下図は上側がポルシェで下側がアメ車シボレー・コルベア・エンジンです。