マツダ CX-8 「2列目の快適性も大きな魅力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
5
燃費
5
価格
4

2列目の快適性も大きな魅力

2023.1.11

年式
2017年12月〜モデル
総評
ハイレベルな居住性を持つ3列SUVとして、国産車では稀有な存在。走りも気持ちよく、ドライバーも後席の同乗者も幸せにするクルマではないでしょうか。
満足している点
伸びやかなスタイリング。ハイレベルな居住性。そして3列目を畳めば荷物がたくさん積めること。燃費が良くて力強いディーゼルエンジンが選べるのもいいですね。あと、ベーシックグレードなら意外に安いこと。
不満な点
車体が大きいので、狭い道や駐車場ではそれなりに気を遣います。あと、ガソリンターボエンジンは燃費が悪いです。ディーゼルを選べばいいだけですが。
デザイン

5

ひとことでいえばCX-5のホイールベースと全長を伸ばして3列化した“ロング仕様”ですが、CX-5に比べて伸びやかなプロポーションが気に入っています。CX-5も悪くない(というか結構完成されたデザインだと思う)のですが、全長の長いCX-8に比べると真横から見たときに前後の凝縮感というか、言葉を選ばずに言うと“寸詰まり感”みたいのがありますね。いっぽうでCX-8はそれより伸びやかで流麗だと感じます。そうそう、2022年11月の改良ではヘッドライトなどが最新CX-5と同じタイプになるなどリデザインされました。新しさを感じます。
走行性能

5

ハンドリングに関しては、ぜひ峠道で乗ってみて欲しいところ。こんなに車体の大きくて重いSUVが、活き活きと走ることに驚かされます。運転していて楽しいんですよ。ハンドル操作に対して車体の動きが素直なのがいいですね。ハンドリングにこだわる人にこそぜひ乗って欲しいと思います。動力性能は、ディーゼルとガソリンターボの力強さを知ると自然吸気ガソリンには戻れないかも。リーズナブルに買いたい人は、ディーゼルやガソリンターボには試乗しないほうがいいかもしれません。理由はもちろん、乗ると欲しくなってしまうから。
乗り心地

5

ずいぶんと熟成され、初期のモデルに比べて乗り心地も洗練されましたね。居住性まで含めて話をすれば、2列目の足元の広さは国産SUVで最大級。この広々感と居住性を得るためにCX-8を買うのもアリでしょう。3列目も、国産SUVナンバーワンの居心地のよさです。
積載性

5

シートアレンジがどの状態かで判断が分かれるところですが、はっきり言って3列目を起こした状況だと狭いです。でも、3列目を倒して2列モデルとして使うときは、CX-5をはじめハリアーやRAV4にも勝る広さを実現(まあ、全長が長いですからね)。荷物をたくさん積みたい人にオススメのSUVです。
燃費

5

燃費を求めるならディーゼルを買いましょう! 市街地走行でも渋滞に巻き込まれなければ10km/Lオーバーだし、高速道路や郊外路なら20km/Lも狙えます。逆に燃費重視の人が選んではいけないのはガソリンターボエンジン。力強くていいエンジンなのですが、おサイフには優しくないです。
価格

4

売れ筋は高価格帯グレードのようですが、ベーシックグレードであればアンダー300万円から選べて結構お買い得。ただ、装備表を見ているとどんどん上位グレードが欲しくなってしまうんですよね。ちなみにCX-5に比べると高いですが、ロングボディの3列モデルであり装備水準など中身を考えるとそれほど高くない印象です。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
マツダ CX-8 新型・現行モデル

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。