2019年12月
■2019年12月
マツダは、クロスオーバーSUVの「マツダCX-30(マツダ シーエックス サーティ)」を2019年9月20日に発表、同日より予約受注を開始し、2020年1月16日に発売した。
新たに設定された「CX-30」は成長を続けるSUV市場を見据えて開発されたモデル。「人生の幅や世界観を広げるクロスオーバー」をコンセプトに、見る人の慣性を刺激するデザイン、どこへでも気軽に出掛けられる機動性、大切な人とゆったり過ごすことのできる上質な室内空間、誰もが安心して運転を楽しめる安全性能をアピールポイントとしている。
エクステリアは滑らかで伸びやかなボディの曲面、ホイールアーチ部とボディ下部の幅広クラッディングパネルによるSUVらしい力強さを特徴とする。ボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mm、ホイールベース2655mm。多くの立体駐車場に対応する高さに収められており、最低地上高も175mmを確保している。ボディカラーは「ソウルレッドクリスタルメタリック」、「マシーングレープレミアムメタリック」に加え、新開発の「ポリメタルグレーメタリック」を含めた全8色を用意する。
インテリアはクルマとの一体感を強め、心地よい「包まれ感」を表現。コクピットはドライバーを中心に表示機器、操作スイッチなどを左右対称とし、それらをドライバーへ向けて正対させるように配置した。助手席はコクピットとは対照的に居心地のよさと安心感を得られるデザインとした。居住空間については前席は乗員間の間隔を「CX-5」同等とし、幅広のセンターアームレスト、ドアアームレストを採用。後席は前席との距離を長めに取り、着座位置の高さやフロア高を調整することで頭上空間に余裕を持たせたという。
荷室は大型ベビーカーと旅行用バッグなどを同時に積載できる430Lの荷室容量と、1020mmの開口幅を確保した。また、開口部下端の高さを地上から731mmに設定し、「パワーリフトゲート」をすべてのグレードで標準装備としている。
パワーユニットは世界初の燃焼制御秘術「火花点火制御圧縮着火(SPCCI)」を採用した2.0リッター直4直噴ガソリン、「SKYACTIV-X 2.0」を搭載。各スペックは現時点では未定だが、ディーゼルエンジンのようなトルク感、ガソリンエンジンの吹き上がりのよさ、高効率な燃焼による燃費の向上に貢献するマツダの新世代エンジンだ。このユニットには減速エネルギーを電力として蓄え、発進加速時にモーターで駆動をアシストするマツダ独自のマイルドハイブリッドシステムも搭載されている。
トランスミッションは6速ATと6速MTを用意する。FFとAWDが設定されており、AWDにはトラクションコントロールシステム(TCS)との強調によって悪路走破能力を高める、新開発の「オフロード・トラクション・アシスト」を装備。サスペンションは前ストラット/後トーションビームを採用する。
運転支援システムについては、自転車(昼間)も検知する「スマートブレーキサポート」、車線からの逸脱回避を支援する「レーンキープアシストシステム(LAS)」、高速道路の渋滞時に疲労軽減をサポートする「クルージング&トラフィックサポート」、車間距離を一定に保って追従走行をする「マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)」などを設定。すべてのモデルに車載通信機を標準装備し、コネクティッドサービスとスマートフォンアプリ「My Mazda」との連携による利便性の向上が図られている。
■2020年7月
マツダは、創立100周年を記念する特別装備を採用した「100周年特別記念車」を国内で販売する登録乗用車全車種に設定して、2020年4月3日に予約受注を開始した。2021年5月末までの期間限定で、「CX-30」の発売は2020年7月以降を予定している。
「100周年特別記念車」は、クルマづくりの原点を忘れないという想いを込めて、1960年に発売したマツダ初の乗用車「R360クーペ」の象徴的な2トーンカラーをモチーフとした赤と白のコーディネーションを採用。さらに100周年のスペシャルロゴを随所にあしらった
「CX-30」に設定された「100周年特別記念車」は、「20S Lパッケージ」と「XD Lパッケージ」、「X Lパッケージ」をベースに開発。CD/DVDプレーヤー、地上デジタルTVチューナー(フルセグ)やスーパーUVカットガラス(フロントドア)+IRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)、360°セーフティパッケージ(360°ビューモニター、ドライバーモニタリング)、ボーズサウンドシステム(AUDIOPILOT2+Centerpoint2)+12スピーカーなどを標準装備した。