車の=====進角調整について、ハイオクにレギュラーを入れるのと一緒ですか？（燃費向上）

Question

進角を純正モード(オールモード）から少し早めると高速域でパワーUPするが、低速域でパワーダウンが起きる。

ハイオク車にレギュラーを入れるとオクタン価の違いからノックセンサーがノッキング防止調整の為に早めに点火す＝＝＝＝これって進角調整と同じ原理ではないのですか？

ハイオク車にレギュラーを入れると燃費が良くなります。凡人には分からないレベルですが、毎日同じルートで走る方は気が付かれると思います。0.4～１キロレベルまでUPします。

Answer 1

●エンジンの進角調整とは？
エンジンは，できるだけ早く点火した方が，筒内（燃焼室内）の圧力ピークが上死点付近に近づき（＝時間損失低下＝高出力，良燃費），しかもより高くなる（＝高トルク＝高出力，良燃費）特性を持っています。このためノックセンサでノック音（7kHzくらい）を検出して，ノックが少しあるくらい状態に進角を制御します。つまり常に進角させ，ノックが所定値以上に増えると，少し遅らせる制御をしています。このような制御を「ステップ・リタード制御」といます。

●エンジンの高回転域では？
低回転域では，上記のようなステップ・リタード制御が可能ですが，高回転域になると，このようなフィードバック制御では追いつかなくなります。このため低回転域で学習した内容ともとからの制御マップを参考にして，点火時期を決めます。

●点火時期を早めると？
ノックが起きない範囲で，進角すれば，高速域や低速域でも燃費が良くなります。低速域でパワーが出なくなるというのは間違いです。

●ノッキング（＝ノック）とは？
異常燃焼のひとつです。点火プラグで点火すると，火炎が筒内の周囲に広がっていきます。この時，化学的な火炎伝播でなく，筒内の気流（スワールやタンブル）に火炎がのって広がっていきます。化学的伝播則は非常に低く，これでは，燃焼行程で燃焼が終了しないからです。
火炎が広がっているとき，筒内の周囲（＝シリンダ壁に近いところ）で，主として吸入バルブに近いところにある混合気（＝ガソリン＋空気）が圧力や温度で勝手に燃焼を始める（＝自発火）ことをノッキングといいます。ノッキングでは，短時間で燃焼がおこなわれるため，筒内の圧力上昇が急激になり，この時のシリンダなどのエンジンを振動させるので，キンキンとかカンカンという異音がします。
ノックが続くと，急激な圧力上昇にともなう速い気流が発生し，この気流によって，ピストン表面やシリンダ表面にある温度境界層（＝筒内ガスとピストンなどの表面の温度勾配層）が破断します。このため2000℃くらいの高温ガスがシリンダ表面などを溶融します。こうしてノッキングが続くと，エンジンが破損します。

●ハイオク（＝プレミアムガソリン）とは？
ノッキングするような温度，圧力でも自発火しにくいガソリンです。レギュラーガソリンで圧縮比が10.0とすれば，ハイオクにすれば，11.5くらいにできます。また点火時期を進角できます。これにより出力，燃費が良くなります。

●いつでもハイオクの燃費が良いのか？
一部のスポーツカー以外は，街乗りくらいでは，レギュラーガソリンとハイオクでの点火時期はほぼ同じであり，ほとんど燃費差はありません。もちろん交差点ダッシュを繰り返すような人には，ハイオクが向いています。またノック制御をしていますので，ハイオク車にレギュラーガソリンをつかっても破損することはありません。ただしトヨタLFAのようなスーパーカーや欧州車には，ハイオクをお奨めします。もっとも日産GT-Rはレギュラーが使えます（出力は出ませんが）。

●ハイオク車にレギュラーガソリンを使うと燃費が良くなるか？
可能性はあります。シャシーダイナモでの走行試験でもしないかぎり，燃費差をちゃんとだすのは難しいからです。一般道では，信号や渋滞があり，これらの要因差によるほうが，ハイオク＝レギュラー差より大きいからです。つまり運転法でハイオク＝レギュラー差は十分カバーできます。
時々，レギュラーをつかって，燃費が非常に悪化したとの報告がありますが，これは，思い込み（＝プラシーボ効果）によるものです。つまり人間は，燃費が良くなって欲しいというほうになると，運転法を改善してしまうのです。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

詳しくありがとうございます。オクタン価が悪いと遅角になるとは間違っていました。

しかし、机上論でハイオクより悪いレギュラーで燃費の良くなるケースもあるのは事実ですし私の場合毎日通勤道を計測していますがレギュラーの方が燃費が良いです。

また灯油を混ぜて燃費を嵩上げ以上に良くなるケースも報告されています。

燃費だけは奥が深いですね。。

Answer 2

点火タイミングを早くすると異常燃焼で
ノッキングが発生するのです。

だから
ノックセンサーがついている場合は、自動的にノッキングを抑えようとして
点火タイミングが遅くなるのです。

逆ですよ。

だからレギュラーを入れるとノッキングが発生しやすくなり
タイミングを自ずと遅くするから理論上は、燃費は悪くなるはずです。

当方も旧車の時、レギュラー使用車で
１０度～２０度くらい進角させて、
それでハイオクを使用していました。
ノッキングは格段に減ります。
燃費も１ｋｍくらいは向上します。

この場合は逆ですので、
タイミングは全体的に遅くなりますので、
低速域が乗りやすくなる分とハイオク～レギュラーの低下分でその差が
出ているのかもしれませんね。

実際のとこは、燃費計をつけて同じ条件で運転してみないと
わかりませんよ。

Answer 3

理論的に言うと、、、

ノックセンサーにより点火時期を調整するということは、
本来、エンジンの持つ性能を発揮する為に、
理想的な点火時期から外れるという事になるので、
必然的に性能が落ちます。

例として、停止状態から60km/hまで20秒で加速するとして、
ハイオクを入れた場合より、レギュラーを入れた場合の方が、
アクセルの開度は大きくなります。
※それが、ハイオクとレギュラーの単価差を超えてしまうかどうかは
はっきりと言えませんが・・・・・

無論、ハイオク使用を前提として作られたエンジンなので、
レギュラーを入れると付加が掛かります。


なので、理論的には燃費が向上したのであれば、
『走り方が変わった』
ということになるんです。

まあ、あなたの車なので、どちらを入れても良いし、
あくまでも理論上の話なので、参考にでもなればと思います。

Answer 4

何か勘違いをしておられるようです。
ノックセンサーが作動したら遅角するのですよ。
ハイオク車にレギュラーを入れると燃費が良くなるのではなくて壊れます。
ノックセンサーが付いてる車でも本来の出力が得られません。
当然燃費も悪くなります。
車は乗り方で燃費が変わります。
貴方のは載り方の問題では。