レクサス IS 「再定義されたFRスポーツセダン。」のユーザーレビュー

ふぃおらの ふぃおらのさん

レクサス IS

グレード:300“Fスポーツ”(SPDS_2.0) 2020年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
-
乗り心地
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燃費
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デザイン
-
積載性
-
価格
-

再定義されたFRスポーツセダン。

2021.11.7

総評
ビッグマイナーチェンジに留まる理由がそこにはある。
これは直感的に見た目だけで買うクルマだと思う。

デザインはようやく現代化されてきたが、インテリアの質感とデザイン、気持ちよさがスポイルされたインターフェースを刷新しないことには、メルセデスやAudiにはいつまで経っても周回遅れの状態が続くと感じる。

インテリアデザインと機能性において、新型NXにできて、このISにはできない・しない。
車格も価格も同程度のクルマにここまであからさまな差を生じているのを見ると、やはり市場でのSUVの高まる価値と熾烈なモノポリー合戦を感じる。

SUV一強時代に登場したISにこそ、最先端のデザインと装備でSUVには出せないラグジュアリーセダンとしてのアドバンテージを示して欲しかった。
レクサスというブランドとものづくりの精神が好きだからこそ、このビッグマイナーチェンジに留まるISには、正直なところ寂しい気持ちになる。

GSなき今、ISがミドルサイズドライバーズカーとしてレクサスを牽引するはずだが、内装の質感と価格にそぐわないインターフェースや快適装備を考えると、GSユーザーにとっては抵抗を感じると思う。

インテリアデザインについては特筆すべきものはない。マイナーチェンジ前のISにお乗りの方ならなんの変更もないように感じられるだろう。若干一部RCと共通化されたところはあるが、設計が古いので新しさとして伝わるものはない。

しかし、セダン氷河期の今、ここまで気合の入ったモデルを出したことは、本当に素晴らしいと思う。

中身は何も変えなくてもいいので、RCもこの顔でマイナーチェンジしてほしいと心底思う。
クーペに乗る私にとっては、ISがクーペシルエットになっても、やはりクーペには適わないと今回の試乗で感じた。

※あくまで個人のレビュー・感想です。購入をご検討の方は試乗にて確かめてみてください。
満足している点
新世代レクサスのエクステリアデザイン。

ロー&ハイビームLEDの上に移動したL字を模したアロー型クリアランスランプ。
なだらかに弧を描きながら一文字に貫くリアコンビネーションランプ。
これら新世代レクサス共通のアイコンがついにISにも与えられた。
これだけでも買い替える理由には十分なると思う。

ワイド&ローフォルムかつAピラーが後退したことにより、よりロングノーズ&ショートデッキな装いとなり、正統派のFRスポーツセダンを印象付ける。
加えてタイヤサイズがRCと同サイズまで大型化し、フロント235/40R19、リア265/35R19(Fスポーツ)が奢られたことにより、フレアもワイドに張り出し、よりマッシブで低重心なプロポーションとなった。

ここまで大掛かりなビッグマイナーチェンジを果たしたIS。
ホイールもナット式からボルト締結式へと変更になり、レクサスの走りへのあくなき追求の姿勢が感じられる。
だだ、私には自動車評論家の方や試乗専門YouTuberの方が仰られるような締め付けトルクの向上によるドライビングプレジャーまでは感じ取れなかった。私のようなのんびりドライブ&渋滞街乗りライトユーザーには、違いが今ひとつピンとこない。

リアのトランクスポイラーはオプションでスポイルできるのはGOOD。
ここは好みの差ではあるが、折角の寄せ絞り工法のリアセクションがスポイラーの強い主張で薄れていると感じる。
不満な点
放置されたインテリアと装備内容。

気合いの入ったエクステリアデザインの反面、インテリアからは隠しきれない古臭さと細部のチープ感が伝わってくる。ここにビッグマイナーチェンジに留まる所以を感じる。

インテリアは常にドライバーの目につく、肌に触れる部分であるだけに残念に思う。
細かなことを気にし過ぎだとご指摘を受けるかもしれないが、10年近く前の設計のクルマであることをひしひしと感じる。

キャリーオーバーするのなら、せめて各部分をユーザーの声や時代に合わせて使いやすいようにアップデートしてほしいところ。

相変わらず使いづらいインターフェース。
タッチ式となったナビ画面ではあるが、iphoneに慣れた体には違和感があり、思い通りに応答しないためストレスが溜まる。マイナーチェンジ前のモデルがタッチ式になっただけに感じる。
運転中にも咄嗟に触れる部分こそ直感性と機敏性が求められる。
反面、ハザードや空調システムなどの操作パネルは直感性と応答性のよい物理ボタン。

シートはL-texと言われる人工皮革。
新型NXは本革シートであるのに、ISは設定がない。
レクサスではお馴染みのLEDヘッドライトに対して、リアのハザードランプはハロゲン。
こういった「できるのにしない」ところがあからさまに目に見えるところに現れていて残念。
シートヒーターが装備される一方でベンチレーションがない。これも不思議なところ。
あからさまなコストカットや質感低下が感じられる。
RCと同じ内装にするならば、本革シートや快適装備も同等にしてほしい。これだけで乗換えされる方は購入意欲が下がる要因となり得ると思う。

赤いシートは若々しくてカッコいいが、赤い樹脂パーツはくどくて下品にも感じる。人工皮革の部分だけ赤色の方が十分にクールに映ると思う。
特にドア内張下部の赤色の樹脂パーツは興冷めする。

走行時感じるのはリアの足回りあたりから、車内に伝わるぼこぼこ音。深い水から湧き上がる大きな泡のような音。段差を乗り越えり、マンホールに乗り上げたりする時以外でも常時聞こえてくる。フラットな綺麗な路面を走らせていても音だけが共鳴して車内に伝わる。この音に振動はない。
同じ19インチアルミホイールを履くRCでは一切聞こえない耳につく不快な音。遮音性の高い静かなクルマだけに耳につく。
この個体だけかもしれないが、購入を検討されている方は、しっかり試乗されることを勧める。

時折、アイドリングの振動がステアリングにまでバイブレーションのように強く伝わるのが気になる。またエンジン音は同型のRCのそれより大きく聞こえる。遮音材、防音材の違いか。

クーペに乗っているので、Aピラーが立っているセダンは死角が大きく感じるが、これはじきに慣れると思う。
ワンタッチウインカーがないことが悔やまれる。これはDAYZにでも付いている。何か付けない思想があるのか。

前方を映すビューカメラのカメラスイッチは給油口オープナーの近くで、直感性0。せっかく出会い頭や住宅街で重宝しそうな機能なのに、スイッチ周辺には他のスイッチも密集しているため、視線を落とし押すことになる。これでは本末転倒。

大きなナビ画面に映し出されるバックカメラと、それを補助する多角的なカメラ。
普通のバックカメラだけのクルマに乗られてる方には、過剰で不要に感じる。情報量が多すぎる。バックに必要な情報はそんなに多くない。

コンソールボックスのビビリ音が酷い。閉めた際にガタつきがある。クリアランスが大きいためボックスの淵と干渉してるようであった。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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