ホンダ ヴェゼルハイブリッド 「こんなプライスで出しちゃっていいの❓」のユーザーレビュー

こんなプライスで出しちゃっていいの❓

2021.4.26

総評

有り合わせの材料で適当にこさえた感が殆ど無い点は好感が持てる。

顔面を変更すれば、北米でアキュラブランド（名乗るとすればUDX？）で出しても通用するクオリティだと思う。

久々に新車で欲しいと思うホンダの登録車。

満足している点

先代のRU系ですらまずまず満足いく仕上がりだったのに、新型のRV系はデザイン、走りともにさらにクオリティが上がっていて、とても近年軽自動車に傾倒しすぎたホンダが造った車とは思えない。

シームレスな加速感。
立ち上がり自体はトヨタのTHSより若干ガサツではあるが、ひとたび走り出すとガソリンエンジンとモーターの継ぎ目を気にせず走らせることが可能。

画像ではマ○ダの車に似ているが、実車は似て非なるもの。
中々スタイリッシュである。

RVのライバルはキックスやC-HR、CX-3ではなく、ワンランク上のCX-30やUXのほうが近くなった。
そのぐらい商品力は上がっている。

安価な素材を巧みに組み合わせて少しでも上質感を醸し出す努力をしているのがそこかしこに見える。

不満な点

ボンネットが思いの外、重い。
ガスダンパー開閉式にすればいいのに・・・

先代からのアイデンティティであるリヤアウタードアハンドルはボディがスタイリッシュに見える半面、やはり使いづらい。

Fグリルのデザインが安っぽい（特に淡色だと）。
ホンダアクセスのグリルを初めから標準にすべき。

リヤアームレストとサンバイザーとメーターフードにコストのしわ寄せが思いっ切り💧

パンク修理キットが標準だが、テンパータイヤはメーカーオプションでも選べない。
安全性の観点からもこれは改変すべき。

VTECターボが廃止された。

PLaYはFFしかない。
（＝パノラマルーフ+4WD選択不可、Z以下ではパノラマルーフ非設定）
PLaY以外では2トーンが選べない。
（＝2トーンのノーマルルーフ非設定）

全部盛りが不可能。
（PLaYではパノラマルーフや専用外観が備わる代わりに左右独立調整エアコンやコーナリングライトが選べない、Zでは左右独立調整エアコンやコーナリングライトが備わるがパノラマルーフと2トーンが選べない、等）

納車は（2021.4時点）PLaY以外で10月、PLaYにいたっては納期が１年以上かかる。

デザイン

4

今までのホンダにありそうで無かった、ナマズとサメをミックスしたような新しいパターンの顔。

2ドアっぽく見せる手法は先代を踏襲しているものの、エクステリア全体は直線基調の中に曲線美を織り交ぜた凝ったデザイン。

画像だとライバルの後追いのようにも見えるが、ところどころにホンダらしさが垣間見える。

走行性能

5

e：HEVと呼ばれるハイブリッドシステムは接し始めはトヨタのTHSと比べると若干のぎこちなさを感じるものの、アイドリングを含めた走行時はトヨタのそれ以上に必要以上にガソリンエンジンが介入してこないため、不快感が殆ど無い。

IMA時代は酷かったが、このe：HEVはホントによく出来ている。

特にEVモードにおける俊敏さと静けさは高級サルーンに肉迫するレベル。

乗り心地

5

18インチ（225/50R18）を採用しているにも関わらず、非常に静粛性が高い。
サスは平坦路も凹凸もきれいにいなすし、グリップもしっかり呼応してくれる。
このクラスで1，2を争う上質さだと思う。

訊けば、ホンダとミシュランが共同開発した「プライマシー4」を装着しているとのことで、ラベルを見て納得。

積載性

4

コンパクトSUVにしては、中々頑張っているレベル。
足りなければ、後席のポジションを工夫すればよい。

燃費

-

価格

5

ホンダの登録車にしてはかなり思い切ったプライス。
グレードによってはバーゲンプライスに近い。

故障経験