ホンダ ストリーム 「長く乗れば乗るほど真価を発揮。そのスポー...」のユーザーレビュー

長く乗れば乗るほど真価を発揮。そのスポー...

2003.3.1

総評

長く乗れば乗るほど真価を発揮。そのスポーティーさはミニバントップクラスで、これを超えるのはオデッセイ（アブソルート）くらいか。走りのよさやボディーがやれないこと、燃費が日増しによくなることは、長く乗らないとわからない美点。使い勝手では、最新のウイッシュの方が、細かなリバースエンジニアリングでうまくこなしているが、７人モードでの荷物収容など本質的な使い勝手では依然ストリームがリード。これも長く使わないとわからない点。ウイッシュとの比較では、内装もよくまねされているが、コチコチフェイシャの使い方ではホンダもよくできている。しかもウイッシュはトヨタ得意のアッセンブリー精度で差別化しようとしているにも関わらず、スイッチやシフトゲートの段差、Ｒどりなど、基本デザインの悪さで、光線の加減によってはストリームよりかなり安っぽく見える。特に夕方は顕著。長く乗っても、地味だがデザイン面での破綻が気にならないのもストリームのよいところ。iS標準の皮巻きステアリングとシフトノブは、購入当初は「あまり高級感がない」と不満だったが、永年使うと、手にしっくりくるようになり、やはり皮でよかったとしみじみ感じさせてくれる。ホンダ車は鼻が見えないので、いつもリモコンポールを着けてしまうが、このストリームに関しては、本当にムダだった。買って３ヶ月もするとどんな細い路地でも、ポールなしで回れてしまうので、最近ではスイッチの位置すら忘れてしまうほど。マーチのようなフェンダーマーカーをうまくデザインに取り込めば十分だろう。ホイールベースの長さも慣れればまったく気にならない。小回りのよいことで定評のタクシー仕様コンフォートやクルーが躊躇するような路地でも平気で入れる。　　永年のると良さが見えてくる車は久しぶりの存在。本当に当たりグルマだった。

満足している点

３万キロを超えてもどこからもガタがこないこと。大きなＦＦ車やミニバン特有のドラミングはあるが、これまで乗ってきた同様のクルマであるイプサムや中型ＦＦプリメーラよりはマシ。ヤレのないボディーだけでも十分買い。５千キロ以降、燃費がどんどんよくなっているのもめずらしい。現在は都心渋滞路４割、高速４割、郊外路２割の走行が平均的だが、満タン法でリッター１０キロを下回ることはなくなった。先日、久しぶりの遠出ではリッター１３キロ近くが出た。エンジンが当たりか？ハンドリングは特段スポーティーという訳ではないが、ミニバンではオデッセイに次ぐトップレベル。先日、帰郷した際、夜急がなければならなくなって、バイク規制があるほどの有名な峠道をかなりのハイペースで飛ばしたが、ハンドルさえ正しくあてれば、思ったとおりのラインをしっかりトレースする様は本格スポーツ並。ただしねじ伏せる面白さはないが。フォグとＨＩＤヘッド併用では、真っ暗な峠道でも十分安心。先日、いつも会社構内で展示会を開かせてやっているディーラーからウイッシュを半日借りて運転したが、破綻ない走りは一見スポーティーだが、ストリームと比べるとよくできた大衆車のレベルでしかないことを再認識できた。

不満な点

内装の色気が足りないのは、当初不満点であった。しかし長く乗ると、むしろ飽きがこない、ドライビングシーンにぴたり溶け込む昔の欧州車のようにも思えた。　小雨の峠道では、ワイパーの払拭面積というか形状が今一歩で、先が見えにくい感じがする。この点は弟分のモビリオがはるかにマシ。希薄燃焼ゆえの低回転でのカサつき音は、ホンダ車としては気になる。もっとも友人が最近買った同エンジンのiLはそうでもなかったから、最新モデルでは改善されたのだろうか。純正ナビの性能の悪さは定評があるが、この初期モデルのＣＤＲＯＭタイプも検索の遅さではイライラさせられる。友人の格安ＤＶＤ純正搭載の最新モデルと比較すると、オプション価格が高いのに圧倒的に遅いので、余計いやになる。最初から今のタイプをつけていてほしかった。　アンテナの見栄えさえ気にしなければ、ホンダ車はギャザズのディーラーオプションを選ぶ方が値引きの有利さも含めてオススメ。　純正オプションの１６インチ５５タイヤは、峠道ではそのありがたさが出るが、普段は格好よさを気にしなければあまり意味がない。５万円の差額なのでつい手を出すが、それなりの走りをするとタイヤの減りも早く、タイヤ交換では結構な出費になることも覚悟する必要あり。オリジナルサイズだと交換タイヤはよりどりみどりで、圧倒的に安い。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験