ホンダ オデッセイ 「オデッセイが中国生産で復活」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
2

オデッセイが中国生産で復活

2024.2.29

年式
2013年11月〜モデル
総評
狭山工場の閉鎖に伴い、国内市場から姿を消したオデッセイ。このままフェードアウトと思いきや23年12月に国内販売を再開した。復活したオデッセイは中国「広汽(こうき)ホンダ」で生産されるオデッセイの日本仕様だ。現行型はデビューからすでに10年が経過し、本来ならばフルモデルチェンジをしてもよさそうなタイミングでもあるが、アップグレードされた内外装は新鮮味こそないが、ホンダの上級ミニバンらしい仕上がりを味わわせてくれる。
満足している点
アルファード/ヴェルファイアを見慣れてしまうと、車高の低いオデッセイは小さく見える。しかし、キャビンは意外と広く、サードシートも実用的な広さがある。ミニバンとしては重心が低いおかげで安定性にすぐれ、スムーズかつ経済性にすぐれるe:HEVの採用もオデッセイの美点。電動化された2列目キャプテンシートの居心地のよさも見逃せない。
不満な点
車両価格が上がり、最上級グレードのアブソルートEXブラックエディションは500万円をオーバーするモデルとなっている。装備内容の充実化などで高価になってしまうのはわからなくもないが、もう少し手の届きやすい価格設定にしてもよかったのでは?
デザイン

3

新デザインのフロントグリルを採用したほか、イメージリーダーのアブソルートEXブラックエディションはブラッククロームメッキグリルにブラックのスモークとなったリヤコンビランプなどによって迫力ある仕上がりを見せる。基本デザインに変化はなくても、ちょっとしたドレスアップがいいアクセントになっている。
走行性能

4

2リッターのe:HEVは滑らかなモーターフィールが心地よい。モーターは3リッタークラスのトルクがあるので実用域で力強く、普段の足として不足はなし。ミニバンとしては重心が低いおかげでコーナーの連続するワインディングでも安定感のある走りが得られ、ミニバンというよりもセダン感覚の走りが楽しめる。
乗り心地

4

加速時のエンジンノイズは低く抑えられており、高速走行時の静粛性もハイレベル。乗り心地はやや硬質な印象を受けるが、足まわりは適度なストローク感もある。シートは表皮がソフトで座り心地にすぐれており、これも乗り心地のよさに一役買っている。2列目キャプテンシートのソフトな座り心地も好感の持てるもので、リクライニングさせても前方を見ることの出来る背もたれの中折れ機構も備わる。
積載性

4

ステップワゴンと同じく、サードシートは床下格納式を採用する。4人乗車時ならばかさばる荷物の積載も可能で、奥行きも十分に確保されている。サードシートを使った状態でもシートが収納される窪みを活用できるので、意外なほど荷物を積み込める。
燃費

4

e:HEVのWLTCモード燃費は19.6km/L。ラージクラスのミニバンとしては経済性にすぐれ、ステップワゴンe:HEV(19.5〜20.0 km/L)と同等レベルにある。ちなみにアルファード/ヴェルファイアのハイブリッドは17.5〜17.7km/L(FF)だ。
価格

2

かつてのオデッセイは比較的手頃な価格設定だったが、現行型ではガソリン車がラインアップから外れ、シリーズはe:HEVアブソルートのみとなったことで価格は上昇。500万円を超えてくるとアルファード(ガソリン車)も比較対象として浮上してくるので、よほどのファンでなければオデッセイ一択にはならないのでは。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
ホンダ オデッセイ 新型・現行モデル

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