結構面白い
来年販売されると言われているインサイトが気になっていることもあり、同じIMAシステムを搭載するシビハイをレンタカーで借りてのってみました。
2008.11.19
- 総評
- 結構面白い
来年販売されると言われているインサイトが気になっていることもあり、同じIMAシステムを搭載するシビハイをレンタカーで借りてのってみました。230km走行で11L消費。(内60kmは高速道路)燃費は20km/Lチョイなので、まぁまぁの印象です。最初、アイドリングストップシステムを作動させる条件がわからなかったこともあり、もう少し燃費は伸ばせる印象です。(借受時、前の使用者がバッテリー充電走行ができない下手糞だったようで、最初のバッテリー残が半分だったのもマイナス要因)回生ブレーキを上手く使うのが燃費向上のうえでのポイントのようですね。通常の運転でも、アクセルを離すと、かすかにショックがあってすぐにエネルギー回生が始まります。積極的にシフトダウンすると大きくエネルギー回生するので、加速時に使うエネルギーをさほど気にしなくて済みます。IMAはintegrated motor assitの略ですが、燃費を向上させるために結構頭を使うため、個人的にはドライバーにintelligenceを要求するシステムだと思いました。
山道を走ったときの印象は、アンダーは通常のコンパクトカー並で、下り道のカーブからの加速ではややオーバーステアが出る印象です。ひどいというほどではありませんが、K12マーチと似たような限界性能のような気がします。まぁ、セダンなのでこんなものでしょう。
高速道路を走った印象では巡航時は1.6L程度のエンジン性能、加速時は1.8~2.0L程度のエンジン性能のような感じをうけます。パワーアシストが無い状態ではやや後ろに引っ張られる感じを受けるため、1.4Lエンジンなんだな、ということはそのとき改めて認識する程度です。
ちょっと驚いたのはブレーキ。遊びが少なく、踏み込みに力が必要とされること。慣れれば、それほどひどくはありませんが、最後まで違和感を感じました。
- 満足している点
- 1)合理的なハイブリッドシステム。必要最小限のモーターと必要最小限のバッテリーは製造時、及び使用時(走行時)の環境負荷を最小にするコンセプト。コストが安い、ということは環境負荷が小さいと同義であることは先進国で物造りをする上では常識だが、ホンダの宣伝が下手なため、その事実が知られないのは不幸なことだと思う。たとえば、プリウスはトヨタが赤字で世に出したのは有名な話だが、赤字と言うことは売値以上にコストを掛けているということになる。当然、企業は利益を出すために存在するから、猛烈にコストダウンを上流産業に要求する。結果、プリウスのシステムは実は環境破壊度合いがIMAシステムと比べて桁違いにひどい。ただ、その事実が知られないのはさすがトヨタの宣伝力(広告費800億円の威力)ではある。たとえば、モーターには強磁性体を使うが、その希土類を取り出すために、鉱山のてっぺんから大量の酸を山に流しこみ、麓で酸を回収して取り出していることはほとんど知られていない。しかも、その酸の回収率が1割程度しかないことも(残りは近隣の川に流れる。ちなみに、その近隣の川は日本海に注いでいることも知られていない。)
2)燃費が良い。
3)ニッケル水素バッテリーは安全(リチウムイオンを使う車で金を払って人体実験の素材となる人々の気が知れない・・・)エンジニアの良心を感じる。この辺は、販売力のみで技術力がない某T社と比べて、技術者集団のホンダらしさを感じるところ。(ちなみにプリウスはT社のグループ会社の技術であってT社の技術でないことが知られていないのも、また宣伝力の勝利だが。)
4)快適なドライビングポジションがとれる(アームレストの高さとハンドルの位置はシートリフターのおかげで最適な位置に調整可能。ちなみに、このクラスのT社の車は、何故か低すぎる高さになっている。)
5)結構、走行時の静粛性がたかい。140km走行でもノイズは苦にならなかった。
- 不満な点
- 1)やはりプリウスと比べてアイコン効果が弱い。「地球に優しい車にのってるんだぜ」というエセエコロジストに対しては訴求力が弱いのが売れない原因なんだろうなぁ。その意味ではハイブリ専用2代目インサイトを出すのは当然の流れだったのだろう。
2)パワーウインドウの位置がやや手前過ぎる。
3)Aピラーがやはり邪魔。無意味に広いダッシュボードをやめれば少しはAピラーが後退し、視界は良好になるのではないか?三角窓はほとんど意味が無い。
4)足回りが貧弱すぎる。マーチやist、bB並。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験