ホンダ シティ のみんなの質問

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スバルのアイサイト

画期的みたいなCMをしていますが、フォードのほうがスバルよりも1年以上前に実用化していますよね?

補足

>画像認識を行って運転支援する これもホンダレジェンドのほうが先ですよ。

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

その通りです。

スバル衝突回避装置【商品名:EyeSight(ver.2),通称:アイサイト】は,いろいろ問題の多い装備です。

●名称
商品名 = EyeSight(ver.2)
通称 = アイサイト・バージョン2

●アイサイトの歴史
1991年 ステレオカメラによる距離検出技術を発表(名称:ADA)
ADA = Active Driving Assist
1999年 レガシィ・ランカスターADAに装着して発売
2003年 レガシィ・ツーリングワゴン3.0Rに装着して発売(名称:EyeSight)
この時点では,ミリ波レーダを組み合わせていた。価格は約20万円
機能は衝突被害軽減ブレー キと全車速追従機能付クルーズコントロールとAT誤発進抑制制御
2008年 コストの高いミリ波レーダを省略(名称は同じ)
2010年 EyeSight Ver2として,衝突回避自動ブレーキ

●衝突回避装置には,どういうものがあるのか?
一般的には下記のセンサを使って,下記の操作をおこないます。

★センサ
ミリ波レーダ … 雨,霧,雪などの荒天時,優れる
ステレオカメラ … 白線検出,視野角で優れる
赤外線センサ … 人体などの動物検出に優れる
レーザ・センサ … 正確な距離計測に優れる

~ 各センサは,それぞれ特徴があり,通常,複数のタイプを組み合わせて,弱点を回避します

★操作
衝突警報 … 音やシートベルト引き込みなどで運転者に知らせる
ブレーキ予圧 … 運転者が制動時,早めにブレーキングされるように
エンジン駆動力低減 … エンジンブレーキ状態
減速 … 自動ブレーキ
衝突の自動回避

●採用例
・ボルボ XC60 … 「シティ・セーフティ」。2009年8月発売。レーザ・センサで前車との距離を検出。国土交通省の技術指針にしたがい,衝突1.4秒前から緊急ブレーキ作動

・スバル レガシィ … 「アイ・サイト(Ver2)」。2010年5月発売。ステレオカメラの画像から距離を検出。緊急ブレーキ。

●スバルのアイサイトの原理
室内のリア・ミラーのところに2個のカメラを設けます。この2個カメラは,35cm離れており,そこで撮影した画像を処理します。おもに輪郭線を抽出し,2つの画像を比較し,車両前部の障害物と車両間の距離を推定します。

30万画素のCCDを使うので,最初期の携帯電話付きのカメラくらいの画像しかとれません。また気象条件(雨,霧,雪など)や周囲光学条件(強い逆光,前方障害物が反射物など)が悪いと,輪郭線のはっきりした画像は撮影できません。

このためCMなどには,必ず,「完全な安全装置ではないという趣旨のお断り」が入っています。

●ボルボとスバルが進んでいるのか?
まったく違います。いちばん進んでいるのは,トヨタです。次はホンダおよび欧州メーカです。

・トヨタの方式
全天候,使えるミリ波レーダで,歩行者などを検出。ステレオカメラで前車との距離を検出。夜間は,近赤外線照射で,歩行者などの検出を容易に。

・ホンダの方式
ミリ波レーダで検出し,エンジン制御とブレーキ制御で,車速を低減し,衝突時の速度を低減。「追突軽減ブレーキ」(CMS)

・スバルの方式
ステレオカメラのみです。視野角は25度です。距離精度は,2m先で数cm。最大距離は約100mです。ここでいう視野は前方の視野ですので,後方への監視はできません。

●どうしてトヨタは「衝突回避」ではなく「衝突警報」なのか?
安易な衝突回避は,安全の向上につながらないという考え方があるからです。もし衝突回避ができるクルマなら,片手運転や携帯電話運転などの危険運転が増える可能性があります。また万一,危険状況の検出が不十分で,事故をおこしたとき,PL問題(消費者保護法)になりかねません。

このような問題があるため,「衝突回避」はするべきではないという考え方が支配的でした。しかし国交省でも,有識者による委員会で調査し,「衝突回避による安全向上」を認めることに,方針転換しました。

●アイサイトは信頼できるか?
トヨタやホンダの安全基準からみれば,とても満足できるレベルではありません。なぜなら「ステレオカメラ」は,可視光で見分けができるばあいにしか使えないからです。雨天や霧中,逆光など,視認性が低い条件では,ほとんど信用できません。このため高価なミリ波レーダを併用することで,信頼性を高めるのが一般的です。

安価なステレオカメラだけで,このような安全システムを構築するのも,ちょっと理解できませんが,衝突警報にとどめず,衝突回避までおこなわせるのは,かなり無理があります。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2012.3.5 09:18

ありがとうございました

その他の回答 (2件)

  • 画期的だと思いますよ。
    少なくとも日本メーカーとしては初の完全停止する自動ブレーキですし。

    フォードのどのシステムの事を言っているかはっきりと分かりませんが、そもそも世界初の完全停止する自動ブレーキを実用化したのはボルボだけど、画期的な安全装置なので、欧州フォードも完全停止する自動ブレーキのCM流してますし。

    欧州フォードのシステムもオプションで1000ユーロ(約10万円)か750ユーロ(約7.5万円)と安いですね。
    車両価格も16995ユーロ(約170万円)のモデルから付けれますし。
    まあ、今は欧州はup!やパンダのような100万円クラスの車に5万円くらいで衝突回避装置が付けれますが。
    フォードフォーカスは2011年欧州販売台数7位で、日本で軽も含めたランキングで7位というとミラですが、ミラクラスに売れてる車に衝突回避装置がお得なお値段で付けれるのは凄いですね。
    残念なのは欧州フォードの車は日本に入ってこないので、アクティブシティストップが日本に入ってくるとしてもだいぶ先になりそうな事ですかね。

    フォード フォーカス アクティブシティストップCM
    http://www.youtube.com/watch?v=1D756P-SAew

    <追記>
    気になる回答があったので、なぜアイサイトが画期的と書いたか補足いたします。

    ●どうしてトヨタは「衝突回避」ではなく「衝突警報」なのか?
    次世代のトヨタプリクラッシュセーフティシステムは「衝突回避」もできるようになります。
    http://www.youtube.com/watch?v=K5aeExnGtoA

    ただ、開発が遅れているだけです。
    なぜ遅れてしまったかというと、自動停止まで行うのは慢心を生むので危険だという考えがあったためです。
    しかし、今ではこの考えは間違っており、自動停止まで行った方が良いという考えが一般的になっています。
    そのため今では世界の多くの主要自動車メーカーは自動停止まで行うシステムを開発、発売しています。
    (マツダ、日産、ダイハツ、ベンツ、VW、アウディ、BMW、オペル、フィアット、GM等)

    ●アイサイトは信頼できるか?
    非常に大きな事故削減効果があるという意見が増えてきています。
    国土交通省は当初自動停止まで行うアイサイトに否定的でしたが、現在では非常に大きな期待をよせています。

    >国土交通省によると、自動ブレーキを搭載する乗用車は10年に3万7025台に上り、5年間で約2.4倍増加。「交通事故減少に最も効果がある安全装置」(同省幹部)として、期待を寄せる。
    http://www.jiji.com/jc/ad?p=kabuopu_news&k=201202160194&g=adkikaku01

    アイサイトは2011年2月時点で累計1万台。
    ここからは単純な計算による推測ですがレガシィの8割をアイサイトが占めているので2011年アイサイト販売台数は1万7000台、新インプレッサは半分近くがアイサイトなので月3500台増加。
    現在、アイサイトは累計3万台以上、月5000台ペースで増加している事になり、自動ブレーキ搭載車の多くをアイサイトが占めていることが分かります。
    そのため記事でも最も自動ブレーキ普及に貢献しているアイサイトについて大きく触れているわけです。

    また、アイサイトの完全な安全装置ではないという文句は全ての自動ブレーキにある注意書きです。

    ●ボルボとスバルが進んでいるのか?
    認識精度が一番高いのはトヨタのようなレーダーとカメラのフュージョン方式です。
    しかし、安全装置というのは事故を減らしてこそ意味があるものです。
    トヨタ、特にホンダは高価なため、アイサイトに比べて全然普及していません。
    普及しなければ多くの事故を減らす事はできないのです。

    これは当然の事で、フォードは下記のように言っています。
    「Safety has to be affordable for all.(安全は手頃な価格でなければならない。)」
    http://goliath.ecnext.com/coms2/gi_0199-15313805/Collision-avoidance-systems-on-horizon.html

    同じ事は多くの組織が言っており、ユーロNCAPでは2011年のトップセーフティにフォードとボルボを選んでいます。
    >Small family category: Ford Focus
    >Large family category: Volvo V60

    フォードは既にいろいろ書いた通り非常に安価なオプションで衝突回避装置を提供しており、ボルボはオプションではなく標準装備で衝突回避装置を提供しています。
    その点を評価されて欧州で最も安全な車にボルボ、フォードが選ばれたわけです。
    http://www.am-online.com/news/2012/1/31/euro-ncap-reveals-top-safety-performers-of-2011/30416/

    なので、世界で一番進んでいるのは全車標準装備を進めているボルボ、日本で一番進んでいるのは全車種オプション選択可を進めているスバルだと思います。

    もう少し詳細な説明をしたいのですが、文字数限界の為ここまでにしときます。

  • 自動で停車したりはしませんでしたが、ステレオカメラによる画像認識を行って運転支援するADA(アクティブ・ドライブ・アシスト)という機能は、10年以上前に(正しくは3代目レガシィ・ランカスターで)実用化されています。

    補足を拝見
    手持ちの現行マスタングとクーガ、先代~現行エクスプローラーを見ても挙がっている機能について載っていなかったのですが、何も「正規輸入されている車種に搭載されているとは限らない」認識が欠けた勇み足回答でしたね・・・失礼しました。

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