ダイハツ トール 「「安価な道具」としては光る存在」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

「安価な道具」としては光る存在

2021.10.29

年式

2016年11月〜モデル

総評

車の運転自体が好きな人間からするといろいろ注文も付けたくなるかもしれませんが、「移動のための道具」として割り切って使うのであれば、非常に便利な車です。車に何を求めるかによって評価が変わる一台でしょう。

満足している点

後席と荷室の広さ、そしてそこに広さを作る際の「アレンジの容易さ」はかなりのもの。道具としての使い勝手の良さが、この車の魅力です

不満な点

その半面、車としての質感（ドライブフィールや乗り心地など）は特筆すべき部分があまりなく、比較的凡庸です。まぁ普通に走るは走りますが。

デザイン

4

超売れ筋トールワゴンであるトヨタ ルーミーの姉妹車で（※こちらが本家です）、デザインに大きな違いはありませんが、標準モデルもカスタムも、ダイハツ トールのほうが全体的にやや落ち着いている印象があります。

走行性能

3

パワーユニットは最高出力69psの1L直3自然吸気と、最高出力98psの1L直3ターボ。自然吸気のほうはほどほどのパワー感でしかありませんが、ターボ版のほうはまずまず活発な走りを味わえます。

乗り心地

3

自然吸気エンジン搭載車の乗り心地は「可もなく不可もなく」といったニュアンスですが、ターボ車の乗り心地は少々硬めです。

積載性

5

コンパクトなサイズですが積載性は良好です。後席は最大240mmのスライドが可能で、前にスライドさせて荷室を拡大した場合には、機内持ち込み用スーツケース4つを積載可能。リアシートはダイブインさせることもできますので、その場合には荷室長が1500mmに延長されます。

燃費

4

WLTCモード燃費は自然吸気エンジン搭載車が18.4km/Lで、ターボ車は16.8km/L。「まずまず良好」といったニュアンスです。

価格

5

ターボエンジンを搭載する上級グレードであっても、車両価格は非常にリーズナブルです。