シトロエン C2 のみんなの質問

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インチアップした際の適正空気圧を教えてください。

純正タイヤが、255/50 R19 Li103 で空気圧が2.3kです。
インチアップ後のタイヤが、265/40 R21 Li105 です。

よろしくお願いします


補足

回答があまり割れることはないと思っていたのですが、大きく割れている(純正より高い、低い)ので、理由も説明いただけると助かります。 よろしくお願いします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

こうした空気圧の計算をするときには「ロードインデックス」のほかに「車両総重量」(車両重量ではない)が必要になります。また、車検証に「前前軸重」「後後軸重」の記載もありますので、こちらもあるとさらに把握しやすいです。ボディ形状(セダン/SUV/ミニバン等)によって安全マージンの計算が異なるため車種が分かると助かります。これらのスペックなしに的確なアドバイスをすることは困難です。現状で確実に言えることは、230kPa以上の空気圧が必要ということだけです。

<必要な情報>
・車両総重量(車検証に記載)
・前前軸重/後後軸重(車検証に記載)
・タイヤサイズ及びロードインデックス
・車種名(公表しにくければボディ形状)
・純正指定空気圧

以下、一般的なお話から進めていきます。

■ 指定空気圧

純正タイヤの指定空気圧というのは、その採用銘柄において自動車メーカーとタイヤメーカーがテストを繰り返して、運動性能、乗り心地、燃費性能、耐摩耗性等をバランスする空気圧を設定します。なのでタイヤ銘柄が変わっただけでも指定空気圧が変わる可能性あります。当然、同じタイヤでも装着車種が変わると指定空気圧が変わります。その類のものなのですが、タイヤサイズ変更に際しては、指定空気圧を参考にします(後述)。

■ ロードインデックス

耐荷重性能(負荷能力)を示すロードインデックス(以下「LI」とします)は、タイヤ内の空気容量が大きいほど高い値になります。つまり、空気が沢山入っていた方が耐荷重性能が高いということです。
しかし、ほぼ同じ外径とタイヤ幅のままインチアップすると、ホイールの体積が増える代わりにタイヤ内の空気容量が減るのでLIも下がってしまいます。空気圧を高めることでより高い耐荷重性能を得られるのですが、「標準タイヤ」の場合は、240~250kPaまでの空気圧までしか耐荷重性能を保証されません。そこで、インチアップでLIが下がってしまっては困るので、タイヤメーカーの方で偏平率の低いタイヤにより高い空気圧を入れることで、大きな耐荷重性能を得られる「エクストラロードタイヤ」(=レインフォースドタイヤ)を設定しています。こちらは290kPaまでの空気圧に対する耐荷重性能を保証しますが、標準タイヤよりもやや高めの空気圧を設定する必要があります。タイヤカタログを見ると、エクストラロードタイヤに設定されたサイズが明記されています。質問者様の純正タイヤ(255/50R19 103)は「標準タイヤ」。265/40R21 105XLは「エクストラロードタイヤ」となっています。

■ 工業規格

タイヤの工業規格は各国により様々なのですが、日本で正規発売されているタイヤには、主に以下の3つの工業規格が登場します。

(A) JATMA規格(日本の規格・標準タイヤ)
(B) ETRTO STD規格(欧州の規格・標準タイヤ)
(C) ETRTO RENF規格(欧州の規格・エクストラロードタイヤ)

いわゆる「標準タイヤ」の場合、日本メーカーのタイヤは上記のA、欧州メーカー(ミシュランやピレリ等)はBを採用。AとBでは耐荷重性能が微妙に異なりますがほぼ同格です。AでもBでもエクストラロードタイヤ(=レインフォースドタイヤ)のサイズになるとC規格を適用します。

例えば、以下のサイズがタイヤがA規格(JATMA)の場合は・・・
A1)255/50R19 103
A2)265/40R21 101
という具合に、A1からA2のインチアップでは空気容量が減るため、LIが103→101に低下しているのをご確認いただけると思います。

Cの規格(ETRTO RENF)だった場合は・・・
C1)255/50R19 107XL
C2)265/40R21 105XL

同じサイズでも、AからCの規格になるとLIが4ポイント上がっているのもご確認いただけると思います。今回はA1からC2への交換ですので、103→105XLとLIは上がります。但し、その性能を得るためには、標準タイヤよりも高めの空気圧が必要になるということです。

■ ロードインデックス一覧

これまでに登場した以下のサイズについて、それぞれのロードインデックス一覧をご確認ください。

A1)255/50R19 JATMA 103
180kPa→740kgまで
190kPa→765kgまで
200kPa→785kgまで
210kPa→810kgまで
220kPa→830kgまで
230kPa→855kgまで★純正指定
240kPa→875kgまで

C2) 265/40R21 ETRTORENF 105XL
200kPa→685kgまで
210kPa→715kgまで
220kPa→740kgまで
230kPa→770kgまで
240kPa→795kgまで
250kPa→820kgまで
260kPa→850kgまで
270kPa→875kgまで★純正と同水準の耐荷重
280kPa→900kgまで
290kPa→925kgまで

A1の純正 JATMA 103で空気圧230kPaだと855kgまでの負荷能力を持ちます。C2のETRTORENF 105XLでこれと同様な負荷能力を持つのは270kPa付近だと分かります。

だから、270kPaを入れてください!

という答えをする人が非常に多いのですが、これは適切な回答ではありません。ここで冒頭に登場した<必要な情報>を要するわけですね。

■ 仮の値で計算

不明なスペックについて、仮の値を入れて計算してみます。

・車両重量 2,000kg
・前前軸重 1,100kg : 後後軸重 900kg
・前後重量配分 55:45
・車両総重量 2,400kg 
・純正タイヤサイズ 255/50R19 103
・代替タイヤサイズ 265/40R21 105XL
・ボディ形状 SUV
・純正指定空気圧 前後輪とも230kPa

この例では、車両総重量が2,400kgですので、前後重量配分55:45に振り分けると、前1,320kg:後1,080kgとなります。この場合、荷重の重たい前輪荷重で計算します。前輪1,320kgですから、1輪あたり660kgの静止荷重です。制動やコーナーでの負荷を10%程度余裕を持たせて1本当たり726kgの負荷能力があれば大丈夫なものと仮定します(推測値)。ここではこの726kgを「最低耐荷重」という言葉で説明します。これを先ほどのロードインデックス一覧に当てはめます。

A1) 255/50R19 JATMA 103
180kPa→740kgまで■最低耐荷重空気圧
190kPa→765kgまで
200kPa→785kgまで
210kPa→810kgまで
220kPa→830kgまで
230kPa→855kgまで★純正指定
240kPa→875kgまで

上記A1の純正タイヤについては、最低耐荷重空気圧に対して、純正指定空気圧はかなり余裕のある設定になっていますが、こういうことはごく一般的なことです。つまり耐荷重性能は最低限満たせば済むもので、純正指定空気圧は、別の運動性能等の基準で定められているということです。

C2) 265/40R21 ETRTORENF 105XL
200kPa→685kgまで
210kPa→715kgまで
220kPa→740kgまで■最低耐荷重空気圧
230kPa→770kgまで
240kPa→795kgまで
250kPa→820kgまで
260kPa→850kgまで
270kPa→875kgまで★純正と同水準の耐荷重
280kPa→900kgまで
290kPa→925kgまで

C2の代替タイヤにつれては、最低耐荷重空気圧 220kPaと出ました。つまり、耐荷重性能だけであれば220kPaあれば大丈夫ということです。しかし純正指定空気圧が230kPaですから、運動性能や燃費等を考慮すると220kPaは低すぎると思います。従って、230kPa以上を確保しつつ、290kPaあたりまでの間で、質問者様が適当と思う空気圧を設定していよいということになります。メーカーにはこのサイズに対する治験がありませんからユーザー自身でみつけていきます。もしも、わたしであれば、この事例であれば250~270kPaあたりで、自分の好みの空気圧に設定すると思います。

これはあくまでも仮の値での計算なので、質問者様のお車とは異なると思います。車検証をご覧になって計算してみてください。また、ご不明な点があれば追加でご質問いただければ幸いです。長くなり失礼いたしました。

質問者からのお礼コメント

2017.8.23 13:46

丁寧に説明いただきありがとうございました。
他の方々もお時間を割いていただきありがとうございます。

その他の回答 (3件)

  • 計算根拠を書いて回答します

    まず255/50R19 103はスタンダードなLI値ですね

    まず純正が国内メーカータイヤでJATMA規格のLI103と仮定します

    そして265/40R21で105だとするとこれはETRTO XL規格と決められます
    スタンダード規格なら101だからです

    それでは

    JATMA規格103で2.3k入れた場合の耐荷重能力は855kgと決まっています

    なので105XLで同じ855kgを得ようとすると2.6kで850kgなので近似します

    同じ耐荷重能力(=強度)を得るための空気圧は2.6k+αとなります

    ちなみに255/50R19 103が国内メーカーのタイヤでないとETRTOスタンダード規格の可能性が高くなり、JATMA規格よりやや強度が弱いですので、2.5k+αくらいで同じ強度になるはずです

    この耐荷重能力を純正状態に合わせるという空気圧の算出方法はタイヤメーカーも推奨しているやり方ですね

    これで空気圧を強度上での目安を作り、自分の好みで剛性を上げたければ、XL規格なら3.5kまではあげられると思いますから、好みや積載状況、高速走行やワインディングを走るかで、高めていくのはいいと思います

  • 2.8にしてください。

  • XL規格などに変わっていなければ2.2kpaですね。

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