ラリーについて質問です。

Question

最近、コリンマクレーの走りを見返す様になったんですけど、恐ろしく速いですよね。タイヤの性能もマシンの性能も現代よりも劣っているのに、その速さは現在でも通じるものがあると思うんですけど、どうなんでしょう？

私が見た動画だとヘアピンと中速域が多かったけど、それでも速さが分かります。

多分ですけど、今のマシン、タイヤを使ってもコリンに勝てないドライバーは数多く存在すると思うんですけど、どうなんでしょうか。

Answer 1

激しい走りで有名だったWRCでの「コリン・マクレー」ですが、

実はスライドを多く使用する無駄の多いドライブということで、見た目は速く派手ですが「無駄が多くタイムが出ない」という結果となり、前輪駆動配分をベースに車体を横にあまり向けず、直線的に最短距離を「グリップ走行気味」に走る新世代ドライバーにまったく勝てなくなっていったのです。


→この変化は思ったより速く、2003年頃のシトロエンが出てきた頃にはコリン・マクレーやトミ・マキネン、カンクネンなど、後輪駆動で慣れスライドを多用してきた歴代王者はタイムが全く出ずに段々勝てなくなりました。

無駄なスライドが多いということは、タイヤの摩耗も多い言うことで、長距離のSSやリピートステージでタイムを大きく落とすという結果にもなります。



対して、グリップ走行を意識する新世代ドライバーの台頭は、WRC9連覇の伝説セバスチャン・ローブでありペター・ソルベルグから現在のセバスチャン・オジエとなります。ターマックで圧倒的王者だったジル・パニッツィ、フランソワ・デルクールらも、欧州でFF車から育ってきたグリップ走行を活かすドライバーでした。


彼らは舗装路のみならずグラベルでもグリップ走行を意識するので、それは限界ぎりぎりまでブレーキを遅らせコーナー速度を維持するので、万が一アプローチに失敗するとリカバリーできない危険な走りとされ、ずっとリヤのスライドを多用してきたコリン・マクレーらはグリップ対応にできず、結果競争力を失い廃れていきました。

→リヤをスライドさせる走行は、オーバーステア方向にコントロールするので実は速度限界は低く、挙動を自在にコントロール出来るのでグリップ走行よりの安全マージンが高いのです。


参考に、以下のRACラリーでのオンボード映像。
スライドが多いマクレーに対し、車をあまり横に向けないニュートラルなソルベルグ。タイム的に速いのは実はソルベルグです。

【Onboard - Colin Mcrae】
https://www.youtube.com/watch?v=1sAbQ5wRr0o

【WRC Rally 2005 Great Britain Petter Solberg Onboard】
https://youtu.be/hoSm83c2hEw?t=287

特にソルベルグの4:40以降の映像は非常に恐ろしく、狭いグラベルでも車をオーバーステアにせず、限界速度でアンダーステアのままリヤをぶち当てて速度を落とさない狂気の映像です。この走りに対応するため、スバルインプレッサWRCはリヤスポイラーに縦方向のフィンを追加し、空力でリヤを真っ直ぐ押さえつけるようになったほどです。

Answer 2

俺も好きですけどねぇ




あの人のドリフト見たらＤ１とかのお遊びなんちゃってドリフトなんて・・・



でも今じゃあ通用しないでしょうねぇ



引退する辺りで既に今までの走り方じゃあ通用しないのがわかってましたからねぇ。

Answer 3

はっきり言ってしまうと、分かりません。
1つ言えるのは、感覚的にも車両としても合っていた等の部分はあるかと思います。

比べるとしても難しい部分で、車両等は別として同時に比較しなければ答えは出せないですから。
今でこそコンピュータ解析である程度の答えは出せるかもしれませんが、あくまでも予測であって現実では無いので「分からない」としか言えません。