BMW i3 「倫理的なスペックと樹脂による優れた造形」のユーザーレビュー

Lebendig Lebendigさん

BMW i3

グレード:i3 ロッジ レンジ・エクステンダー装備車_RHD(0.65) 2019年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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倫理的なスペックと樹脂による優れた造形

2020.4.26

総評
ショールームには必ずあるのに、滅多に見かけない。それだけ日本人の環境意識は遅れているということでもある。今後、地球温暖化の進行に伴い、メーカーには厳しいEV生産の制約が課され、車両の割合にペナルティーが課されることになる。あるいはすでに課されている。BMWにとっては赤字が出てもEVを売らねばならないのだろう。i3は販売価格が高めで日本ではまだ少ないのだが、カーボンフレームは相当なコストになっているはずで、そこまで考えると激安だと思われる。
滑らか、メロウな走行間隔は、緩いワインディングでうっとりする感じがするが、これはレシプロエンジン車では絶対に出ない感覚だ。他のEVがほとんどこれまでの車両のパーツを載せ換えた感覚であるのに対して、頭から尻尾まで、大枠から細部まで新しい車。
いつどこで充電するか計算することが必要。ディーゼル車が1000km無給油で走れたのに比較すると、10分の1。そこはこれから毎年改善されていくところだろう。その時は、電源ユニット全部交換しても良いかもしれない。
満足している点
製造段階からCO2を全く排出していない正真正銘のエコカー。他のEVの多くは製造と廃棄まで計算すると環境負荷が高い。今後、2020年代半ばからの未来の車の基準になる。
【トルク】
カーボンフレームで軽い車体に電動モーターはトルク感があって、スタートダッシュはバイク並み。エンジン車では超高性能でも必ずパワーバンドを外したところで息をつくが、いつでもどこからでも力を出せる。音もなくスムーズで強い加速。路面状況が良いと、船にでも乗っているような滑らかさ。
【回生ブレーキ】
回生ブレーキの効きが強く、慣れると運転が楽になる。加えて、ブレーキの踏み間違いはあり得ない。
【インテリアデザイン】
インテリアのデザイン性が極めて高く、コンセプトカーの「コンセプト」をそのまま造形にするため専用設計の部品で作られている。
【フォルム】
樹脂でデザインされているため、板金の制約がない自由でとても美しい形になっている。近くで見るとよくわかる。外連味のない必然性によって造形されたフォルムに徹底した合理性が見出される。希少性とコンセプトの超先進性によって、いつまでも新しいイメージを維持している。タイヤがかなり大きく、デザイン的に安定した印象を与える。
【ワインディング走行】
タイヤの位置が車体の4隅に理想的に配置されているのは電気自動車だから可能だったのだが、走行性能に大きなメリットを与えている。高めの車高だが、重心が極端に低い。走行時の安定性はきわめて高く、ワインディングもスポーツ車より適している。加速性能が高いので、ワインディング後半からの加速能力が高く、後続車を遥かにおいていく。
【カーボンフレーム】
カーボンフレームの市販車はほとんど例がなく、その強度が極めて高いことは知られているが、フレーム自体を損傷するような事故車両の画像が検索しても見つからない。相当の衝撃の事故、あるいは重量がある車両との事故に際しても安全性を保てる模様。カーボン繊維の強さとポリカーボネートの粘りによって、特別の強度が得られている模様。このカーボン樹脂の特別の強度によって、広大なフロントガラスのデザインが可能になっている。視界が広い。
【オロジックタイヤ】
ブリジストンが提唱するオロジックタイヤを採用し、幅が狭く、直径が特に大きいタイヤは、独特の癖があるものの、3シリーズの太いタイヤ並みの走行性能と言える。
【電池性能・走行距離】
新しく性能アップした充電池によって満充電で250Km以上は走れるのではないかと思う。レンジエクステンダーをプラスすれば400kmまで走れる。使わないようにしているが。実は冷房による走行距離の減少は少ないので、夏場の心配は少ない。
【車体軽量化と航続距離】
カーボンフレームや樹脂による車体の軽量化により、高速充電1回あたりの走行距離が長い。満充電よりも、1回30分の高速充電での走行距離が長いメリットは極めて大きい。逆に容量が巨大な電池を積んでいても車体が重いと遠出はできない。それは、電気がなくなりかけたら最後、50Kmおきくらいに充電をしなければいけなくなるからだ。これは買うまでは気がつかなかった。

不満な点
【威張りが聞かない後ろ姿】
ブレーキランプなど極めて美しく作られていて、ハッとさせるのだが、しかし、なぜか後ろから見ると小さく見えるようにデザインされている。ツートーンのカラーだと特に小さく見える。車幅は3シリーズ並だが、後ろから見ると軽自動車かと思うくらい小さく見える。i3を知らない車が煽りに来る場合がある。大体途中で気付くが。おそらく、これはBMWのあえて打ち出しているコンセプトだろう。他のいばりを聞かせたデザインには全くみられない、逆方向だが、これは未来の未来を見据えた合理的なデザインなのだろう。実際に、後ろへ向かって車体が絞られている。運転のしやすさや空力性能を考えてのことだろう。プレステージという古い車のイメージを捨て、自然環境や安全、走行性能、取り回しのしやすさを重視しているのだろう。これについては、乗る人間が頭を切り替え、デザインやイメージに関する価値観を変える必要がある。乗る人間に価値観を変えさせる、そういう意味を持ったコンセプトカーなのだろう。
【タイヤ選択肢のなさ】
タイヤがだとオロジック一択で、選べない。海外にはピレリなどがあるようだ。ブリジストンなので問題ないが、静粛性のあるタイヤの選択がしたいところ。
【独特の操作系】
エンジン(?)スタートというか電源スタートで走行可能な状態にするのに、まだ少しわからないところがある。ボタンを押してDレンジに入れればいいだけなのだが。広いフロントガラスは良いが、Aピラーの位置が独特なので慣れる必要がある。
【オーディオ!!!】
特筆すべきは、オーディオの音の悪さ。ほとんどが先進的すぎることの裏返しが不満な点でもあるが、音だけは純粋に不満。はからずもいつの間にかカーオーディオマニアになってしまった。
他のbmwと同じユニットを積んでいるのだろうが、スピーカーの位置や設計が悪すぎる、ハーマンカードンのオプションにすれば良いのだろうか。しかし、これは発注して数ヶ月待たないといけない。船でやってくるからだ。しかし、それで音が良くなるかどうかは不明。いや疑問。それは音の悪さが車体の構造に由来しているからだ。
軽量化を尽くした車体だけに、普通の車にはない音の響き方があり、これを撲滅するためには腹を括ってデッドニングに金をかけるしかない。最もいけないのは足元にあるウーファー。特定の周波数のみ共鳴によって増幅する割に、低音がない。ドアにあるスコーカーも磁石が小さくパワーが出ない。パワードサブウーファーの導入、スピーカーの入れ替え、ドアの裏側や足元のウーファーのデッドニングが必要。少なくとも、スピーカーとサブウーファー 。しかし、バッテリーが小さいため、キャパシターが必要。できるなばDSPで音をコントロールした方が良い。足元のサブウーファーは入れ替えず、音を絞った方が良い。おかげで完璧な音響を手に入れたが、ものすごく時間と経費がかかった。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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