アウディA3 8v ホイールサイズに質問ですが、社外品の16X7.0J ET+38 PCD112 は問題ないですか？ 無知ですみません。

Answer 1

保安基準(車検)の上では問題なく履けますが、安全にかかわる注意点も書いていますので、最後までお読みいただければ幸いです。

■ ツラ出し寸法

以下、( )内は純正16インチを基準にしたツラ出し寸法（外側に出っ張る寸法）です。候補の16×7.0J+38は、純正16インチに比べて18.35mmのツラ出し、純正17インチに対して1.65mmのツラ出しになります。フェンダーから車輪がハミ出ることはありません。

＜A3/S3＞
16×6.5J+50(±0mm)
17×7.5J+46(+16.7mm)
18×7.5J+46(+16.7mm)

＜RS3＞
19×8.0J+42(+27.05mm)

＜候補＞
16×7.0J+38(+18.35mm)

■注意１：センターボア

アウディだけでなく、フォルクスワーゲンやメルセデスベンツもPCD112×5穴です。アウディはA1/A3/TTはフォルクスワーゲンと共通、A4以上とはホイールのセンターボアが異なります。センターボアとは、ホイール裏中心穴の内径のことです。

＜アウディA3＞
・車体側センターハブ径 57.0mm
・ホイールセンターボア 57.1mm

＜フォルクスワーゲン＞
・車体側センターハブ径 57.0mm
・ホイールセンターボア 57.1mm

＜アウディA4以上＞
・車体側センターハブ径 66.5mm
・ホイールセンターボア 66.6mm

＜メルセデスベンツ＞
・車体側センターハブ径 66.5mm
・ホイールセンターボア 66.6mm

センターハブとは、車体ハブの中心ある円形の出っ張りです。A3はこの直径が57.0mmの凸です。ホイール側の裏中心には内径57.1mmの穴凹が空いています。この凸凹が噛み合うことでホイールセンターを合わせるとともに、路面の衝撃からボルトの折損を防ぐストッパーになります。候補のホイールのセンターボアが66.6mmの場合には、センターハブが噛み合いませんので、ハブリング（=Hub Centric Ring）を装着します。外径66.5/内径57.1mmのものが売られています。これを装着しないと振動してまともに走れませんし危険です。

■注意２：インセット

サスペンションは純正ホイールのインセット(=ET)を基準に設計されています。今一度、純正ホイールのインセットをご確認ください。

＜純正＞
16×6.5J+50
17×7.5J+46
18×7.5J+46
19×8.0J+42

＜候補＞
16×7.0J+38

純正ホイールはインセットは50～42mmと8mm以内の差になっていることにお気づきと思います。
インセット0mm（ゼロセット）がリム幅の中心にハブ取付面がある状態です。インセット50mmというのは、リム幅の中心から50mm外側にハブ取付面があるということです。インセットを小さくすることでホイールはツラ出しされますが、最近はインセット大き目の車両が多いです。その方が、サスペンション剛性や可動性を高めやすいからです。なのでインセットはできる限り純正に近い方がよく、小さくしても最大で10mm以内といわれます。

候補のホイールはインセット38mmですから、やや小さすぎる感じですね。インセットを小さくすると、サスペンションが設計通りに機能しなくなるため、ワダチにハンドルが取られやすくなる、ブレーキ性能が低下する、ブッシュ類が早めに傷む、ベアリングの寿命が短くなる・・・などの弊害が起こります。但し、これは車両設計によっても異なりますので、そのリスクがあることをご承知の上、ご装着ください。

長くなり失礼いたしました。何かご不明な点がありましたら追加でご質問ください。