アウディ A4 (セダン) のみんなの質問

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4WDの大型セダンと2WDの軽自動車ではどちらが雪道に強いでしょうか?

両者ともスタッドレスタイヤのみ装着とした場合です。

実はこの2台を持っていまして、スキーへ行く際の足をどちらにしようか今から悩んでいます。。。
聞いたところによると軽いほうが雪道に強いと聞いたので・・。
ちなみにセダンの方は2t弱の車重があり、軽の方は800キロ程度です。

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ベストアンサーに選ばれた回答

一般論としては4WDのセダンの方が圧倒的に安定して雪路を走れます。実際に乗り比べるとよく分かると思います。 しかし、これは車種によって回答が変わりますね。四駆システムひとつとっても車種によって雲泥の差があり、また装備される電子デバイスがあるかないかで雪路の走破性は大きく左右されます。そのあたりの条件によって下克上が発生しますので、その点ご承知いただけましたら幸いです。 以下、お読みいただくとご参考になると思います。

■ 重心の高さ

舗装路でもそうですが、駆動方式にかかわらず、重心は低いほど運動性能は向上します。「走る」「曲がる」「止まる」全てですね。路面が滑りやすい雪道では、その差がさらに顕著に表れます。極端にいえばスケートリンクのように平らなアイスバーンであれば、ランクルよりランボルギーニの方が有利ということになります。今回のケースでは、軽自動車がトールサイズであればセダンの方が重心は低く、アルトのような背の低いタイプであればゼダンとほぼ互角ということになります。

■ 最低地上高

雪道では路面の起伏が沢山できます。底面が雪に乗り上げるとタイヤの接地圧が弱くなりタイヤが空転しやすくなります。また、底面が雪に触れた摩擦も走行の妨げになります。それゆえ最低地上高があるほど有利なのですが、最低地上高が上がると重心も上がってしまうので運動性能には不利な方向に作用します。なので、最低地上高は高ければいいわけでもなく、重心のバランスが重要となります。今回のケースでは、概ね軽自動車もセダンも最低地上高は変わりませんが、有効な高さという点では軽自動車の方が高いケースがあります(車種により異なる)。

■ 車両重量

車両重量が重たい方が有利な場面と不利な場面があります。まず、車重があると下方向の重力によりタイヤの接地圧力で雪面グリップが有利になります。しかし、その有利さは緩い傾斜道まで。斜度が急になるに従い、その下方向の重力はタイヤの接地圧力よりも坂道を落ちる作用に強く働くようになります。これゆえ、重く重心の高いクロカンが下り坂でガードレールに突っ込みやすいわけですね。今回のケースでは車両重量に関しては、言うまでもなく軽自動車が有利ということになります。
ならばランクル等の重たいクロカンは不要では? なぜそんなに重宝されているのでしょうか? 実は車両重量があると川を渡るのに流されにくいほか、深雪をラッセル走行する際にも破壊力を持ちます。車両重量が不利に働く場面と有利に働く場面があるので、それを理解したうえで運転することが重要ですね。
重たいと制動距離も伸びやすいので、同じ車種で4WD仕様と2WD仕様があった場合、重たい4WD仕様の方がブレーキ性能が劣る傾向にありますので要注意です。

■ 車輪は大きさ

車輪が小さいと、雪面の凹や穴にはまりやすくスタックしやすいです。段差も乗り越えにくくなり不利です。一方、車輪が大きいと細かな凸凹などに影響を受けにくく段差も乗り越えやすいです。SUVの車輪が大きいのはそのためです。この点においてタイヤ外径の小さい軽自動車は圧倒的に不利になります。また、軽自動車はトレッドが普通車よりも狭いため、一般車が刻んだワダチは安定して走りにくいのですね。凍った深いワダチでは恐怖さえ覚えます。

■ FF車とFR車

2WDの中でも、例えばFFとFRではFFの方が雪道ではスタックしにくいです。FF車は雪の塊等の障害物に出会っても、前輪の回転力で障害物を掻き登ったり、掻き壊して進むことができるからです。駆動輪の上に重たいエンジンが載っているのも強みです。一方、FRは前輪が障害物に遭遇すると、後輪が頑張って押しても障害物が車止めになり、後輪のグリップが負けて空転しやすいのです。雪の駐車場でスタックしたFR車がバックだと脱出できたりするのはこのためです。なので、FF車でスタッドレスタイヤを履いていれば雪道は十分に走れてしまうと思います。問題は、急なアイスバーンで一度停止して坂道発進するときや、一夜にして積もった駐車場の脱出の時などですね。こういう状況ではFFでは物理的に難しく、やはり4WDでないと苦労したりします。

■ 4WDシステム

では4WDなら何でもいいかというと、車種によって大きな性能差があります。最近はFF車が多く、4WDといってもFFベースの4WDが多いですね。FFベースではスバルやアウディ(A4以上)を除いては、エンジン横置FFベースの4WDが中心です。このレイアウトの場合、通常はFFで走行していて、前輪が空転などすると4WDに切り替わる「スタンバイ式4WD」が主流です。このタイプの4WDは車種によって四駆性能に大きな開きがあります。その中の最低レベルのスタンバイ式4WD(パッシブ型)であっても、雪道のトラクション性能はFFの比ではありません。
一方、質問者様の2トン近いセダンの4WDというのは、恐らくFRベースの4WDではないでしょうか? このタイプの4WD車は本格的なセンターデフ式フルタイム4WDも多く、かつ高度な制御を行うものが多いです。雪道でも、電子デバイスを解除すると、重たいながらも自在にドリフト走行できるような運動性能も備えているパターンです。実はわたしもこのタイプの4WDに乗っており、雪道を走り込んでいますが実に楽しいです。とてもFFの軽では同じ芸当は不可能です。とはいえ、4WDは雪道で加速できてしまう半面、先にも書いた通り、ブレーキを踏むと重さの影響で制動距離が伸びやすいです。過信もしやすいので用心して走る必要があると思います。

■ 電子デバイス

現代のクルマは電子制御で、様々な走行性能を補っています。今やABSは当たり前になっていますが、これは4輪個別にブレーキをコントロールできてしまいます。この機能を逆利用したのが「横滑防止装置」でスピン等をクルマ側で勝手に制御します。例えば、右コーナーでアンダーステアが出て軌道が膨らんでしまう挙動が出た時は、内輪の右側に強めのブレーキをかけることでアンダーステアを打ち消してしまいます。また、最近では「ブレーキLSD」というものも出てきて、空転したタイヤにだけブレーキを掛けて他の駆動輪にトルク配分する制御を行います。装備している車両はまだ限られていますが飛躍的に耐スタック性能を高めます。

<注意:トラクションコントロール>
但し、電子デバイスの中でも「トラクションコントロールシステム」(TCS)には注意が必要です。TCSは今や軽自動車にも装備されるほどですが、雪道等で駆動輪が空転するとエンジンの出力を絞ることで空転を抑制する制御をします。アイスバーン等では頼りになるのですが困った問題もあります。例えば、20cm程度雪の積もった駐車場から脱出するとき、4WDであればタイヤが空転しながらもアクセルを踏んでいればエンジンパワーでグイグイと深雪をラッセル走行して抜け出せます。しかし、TCSがあると、タイヤが空転しながら進む状況をクルマ側が誤診して、勝手にエンジンの出力を絞ってしまいます。エンジンパワーが必要なラッセル走行でエンジン出力を絞ってしまうので、アクセル踏んでもエンジンの回転が上がらずクルマが動かない状態になるのです。なので必ずといっていいほど、TCSのオフボタンがついているのですが、これを知らないドライバーが多く、本来抜け出せる雪道なのに不動になるケースが結構あります。まだまだセンシングは発展途上の段階ですね。

長くなり失礼いたしました。上記の内容から4WDセダンと軽FFそれぞれに長所と短所がありますが、総合的に判断して4WDセダンの方が優勢である理由がご理解いただけたら嬉しく思います。軽FFで有利なのはブレーキのみですね。車種やグレードが分かればより詳細な四駆性能を解説できます。その他、ご不明な点などあれば、追加でご質問いただけましたら幸いです。

質問者からのお礼コメント

2018.10.11 20:35

非常に詳しいご説明ありがとうございました。
ちなみに私の車はホンダのレジェンドです。
どうやら、セダンの方が良さそうですね。
ありがとうございました。

その他の回答 (6件)

  • 制動について
    グリップ力は車重に比例します。
    慣性力(止まりにくさ)も車重に比例します。
    結局、制動に関してはどちらもあまり変わりません。
    (ご参考)
    http://macasakr.sakura.ne.jp/braking.html

    登りについて
    グリップ力も重力(登りにくさ)も車重に比例しますが、2WDは駆動輪にかかる車重が半分しかありませんので、登りは4WDの方が圧倒的に勝ちです。

  • 4WDですよ?!

  • 信州人のスキーヤーです。

    軽をお勧めします(但し、CVTならセダンにした方がいい)。

    よくこういう話をすると「タイヤのグリップは荷重が大きい方が高いから、重い車の方がグリップする」からセダン。という話が出ます。
    確かにタイヤのグリップだけ見れば、荷重がある方がグリップは高くなります。

    でもそれだけの理屈だと、
    2トンの車と、
    500kgの車に1、5トンのダウンフォースをかけてタイヤの荷重を2トンにしたレーシングカー、
    の運動性のが同じ、ということになってしまう。
    でも、レーシングカーに乗ったことが無くても、車重500kgの方が圧倒的に運動性能が高いのはわかりますよね?

    そうなんです。
    車の運動を考える時は「タイヤのグリップ」も重要ですが「車体の慣性力」も非常に重要です。
    それが具体的にはっきりするのは、スキー場からの帰りの下り坂で、安心してブレーキ踏んで、安心してコーナリングできるのはどっちか?ということです。
    それはもう、軽い車。
    特に、重い車が一度滑り出すと、止まりません。

    ということで雪道では、軽い軽自動車をお勧めします。

    CVTの場合、登りに差し掛かったらどこかのギアにホールドしてください。ギア比を固定する機能が無いCVTなら、アクセルコントロールで車の姿勢を安定させることができないと思って、その車では雪道を走らない方がいいです。

  • 4WDセダンがベター。
    軽自動車は、轍に乗れないし轍に入れないので怖いよ。
    2tもあると、下りは怖いね。
    滑り出したら止まりません。

  • とりあえずあなたは四つん這いになってください。

    手だけでアシカのように進む(2WD)のと、手足両方(4WD)でしっかり進む方。

    どっちが、楽に進むことが出来ますか?

    つまりこういうことです。

  • 今の時代はほとんど除雪された道です。除雪された場合ですとかえって重量があった方がタイヤにしっかりと圧力がかかりグリップします。ここは4WDセダンで良いと思います。

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