アウディのTTとA3とA1って他車とは、クワトロの性能が劣っているのですか？ ４WDシステムのクワトロの質が違うと聞いたのですが。 AUDI

Answer 1

横置きエンジンの車（TT、A3）の場合はハルデックスカプリングにて４WDを実現しています。
縦置きエンジンの車はトルセン式で、これがいわゆるホンモノのクワトロと言われています。

では、ハルデックスがニセモノなのかというと、決してそうでもありません。

例えばTTですと、2008モデルあたりからハルデックス４を採用していて、トルセンと遜色のないくらいの性能になっていると個人的な感想として思っています。

TTのクワトロに乗っていたのですが、ハルデックスの特徴としては通常走行では前後のトルクが95:5くらいです。ほとんどFFみたいな感じですね。
ただ、発進時や加速時には、トルクが後輪に移るのがはっきりわかります。体感で50:50くらいにはなります。

タイヤがスリップして初めて後輪にトルクがいくスタンバイ４WDのようなものとは全く違うので、ハルデックスカプリングの４WD車も、りっぱなクワトロだと思います。

Answer 2

縦置きと横置きではAWDのメカが違います。

横置きは左右非対称でメカが複雑になりますが、アウディの場合は縦置きよりは重量配分が良好です。

たとえばアウディは一時はWRCなどのラリーでクアトロ活躍しましたが、他社がAWDを出してくると勝てなくなり撤退しました。それはアウディのAWDが縦置きエンジンでオーバーハングが長く、Z軸まわりのモーメントが大きく、タイとコーナーが苦手だったからです。

もちろん横置きでもエンジンは前輪より前にでますが、後傾することにより縦置きよりは重量配分が良好なんですね。

つまり、今のメカでは重量配分的にも横置きの方が優れていると思います。アウディは長らく立縦置きにしていましたが、今後は横置きが増えると思います。

縦置きは衝突安全性、スペース、歩行者防護などに不利だからです。