多様性の時代に流されてか「足のいいヤツ」の定義も人それぞれ異なる。そこで、ベストカーおなじみの自動車評論家のお二人に、それぞれが思う「足のいいクルマ」を選んでいただいた!!
※本稿は2023年8月のものです
文/国沢光宏、斎藤聡、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年9月26日号
WRX S4が1位に! スバルの足が良すぎなのよ!! 現行型国産車「足のいいクルマ」TOP3
■国産車でいい足だと思うクルマは少ない
スバル WRX S4。微小入力からしっかりと足が動いてしなやかに突き上げをいなす。操縦性と乗り心地を高次元で両立する「足のいいヤツ」だ
足のいいクルマって何か? 個人的には「ハンドル切った時に思っただけ曲がること」と「限界を超えて滑り始める時のコントロール性がいいこと」、それに加え「滑らかな乗り心地」を持っていれば100点だと考える。
残念ながらすべての条件を満たす日本車ってスポーツカーを含めて少ない。ちなみに「現時点で世界一足のいいクルマを挙げてみろ」と言われたら瞬時も迷わずアルピーヌA110Rを選ぶ。いろんな意味でヨーロッパの乗用車は基本レベル高いです。
日本の市販車はそもそも高いアベレージ速度を想定していない。コーナーを攻めようものなら、おしなべて外側前輪がフルストローク。同時にタイヤもショルダーが路面に擦るほどよれてしまう。正直な話、市販車に乗って「いいね!」したくなるクルマは少ない。
メーカーも認識しており、限界まで試せるような場所で試乗させない傾向。最近サーキットで目一杯試乗させたクルマといえば、スバルWRX S4、トヨタMIRAI、プリウス、またまたスバルのインプレッサくらい。
そんななかから選ぶとすれば、1位はWRX S4としておく。どんな基準を持ってしても「足のいいクルマ」だと思う。袖ケ浦サーキットを全開で走って楽しかったですから。
次はMIRAI。ECOカーながら、前後の重量配分がよくて低重心。意外かもしれないけれどノーマル車を街中で乗っていると「足のいいセダン世界TOP5」に入れてもよいレベル。そしてプリウスが驚くほどよくて3位にランキング。荷重移動させ、テールアウトの姿勢でコーナーに飛び込んで行けるほどだ。
■足のいいクルマ=反応に遅れが少ないこと
スバル レヴォーグ。ステアリングギア比はクイックながら、操舵感は過敏さがなく落ち着いた動きで、正確さが高い操縦性
「足のいいクルマ」と言われてどんな走りのクルマを思い浮かべるだろうか。グイグイ曲がるクルマ、軽快なクルマ、逆にどっしりと安定感のあるクルマ、もうちょっと曖昧に、走っていて安心できるクルマ。さまざまなタイプのクルマが挙がるのではないだろうか。
足のいいクルマとはいったいどんなクルマか? 結論的に言ってしまえば、ハンドル操作に対してクルマの動き(応答)の遅れが少ないクルマ、というのが大切な要件だ。
ハンドルを切り出した時の応答がクイックなのか、スローなのかはメーカーの味付け次第。操縦性がいいからクイックというわけではない。
肝心なのは、ゆっくりハンドルを切ればクルマの動きはゆっくりと曲がり出し、素早く切ればシャープに曲がるといった具合に、ドライバーの操作に正確に反応してくれること。
見極め方は修正舵が少ないこと。ハンドルを切って戻してまた切り出すといった操作になってしまうクルマは、あまり操縦性がよいと言えない。
最近操縦性に関してはかなり国産車のレベルが上がってきていると思っている。
ベスト3を挙げるなら1位はレヴォーグ。ステアリングギア比13.5対1とクイックであるにもかかわらず落ち着きがあり、精度感の高い操縦性。
2位はマツダ3セダン。マツダはGベクタリングコントロールという、ターンイン直前の微細な制御を取り入れて精度が高く、かつ落ち着きのある操縦性を作り出している。マツダ3セダンはその代表格だ。
3位はシビック。さらに次点としてFMCでぐっと操縦性のレベルを上げてきたプリウスを書き加えておく。
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