■東風日産の展開する「ヴェヌーシア」はどんなブランド?
日産が設立した中国での現地合弁「東風日産」が展開するブランド「ヴェヌーシア(啓辰)」が、新しいSUVを発表するようです。
今回、判明したのはヴェヌーシアの「V-Online(Vオンライン)」というミッドサイズSUVで、中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトからその情報が判明。ちなみに工信部は、日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う行政機関です。
中国では自動車メーカーが新型車を正式発表する前に新車の情報を工信部に届け出る必要があり、工信部が掲載する情報を元にどのようなクルマが発表を控えているかなどを事前に知ることができてしまうシステムとなっています。
ヴェヌーシア(啓辰)は、日産と東風汽車の現地合弁「東風日産」が2010年に設立したブランドです。
当初は日産の既存のプラットフォームや車種をそのまま利用して生産していました。
ヴェヌーシア「e30」という電気自動車が2015年に発売されましたが、これは日産のエンブレムをヴェヌーシアのものに置き換えた、実質的な日産初代「リーフ」の現地生産モデルとなっています。
ですが、あまりにもそのまま過ぎて、正規に日産のライセンスを取得して生産されている車両であるにも関わらず、「ヴェヌーシアのe30はリーフのパクリ車!」と、とんでもないカン違いをしてしまう人も少なからずいたようです。
ちなみにリーフがベースのe30は2018年に生産を終了しており、2019年に登場した現行のe30はリーフをベースにしたクルマではありません。
同じルノー・日産・三菱アライアンスにおいて、ルノーが生産・販売をおこなう「シティ K-ZE」という電気自動車をベースにしています。
また、e30以外にもコンパクトカーの「R30」は日産「マーチ」がベースです。
同じく「D50/R50」は日産「ティーダ」、クーペスタイルSUVの「T90」は日産「ムラーノ」、セダンの「D60」は日産「シルフィ」と同じ日産Vプラットフォームをベースとしているほか、SUVの「D70」は日産「デュアリス」と同じ日産Cプラットフォームがベースとなっています。
エンジンも日産のHR16DEやMR16DE、MR20DE、トランスミッションはXTRONIC CVTを採用するなど、各車種それぞれに日産が色濃く影響していました。
ですが2019年ごろを機に、ヴェヌーシアは独自路線を歩み始めます。
2017年にはすでに東風日産のいちブランドから、新しい会社「東風啓辰汽車」へと独立を果たしており、2020年12月には東風汽車の会社再編の一環として、再び東風日産のブランドに戻りました。
2019年11月に開催された広州モーターショーでは、ヴェヌーシア初の独自プラットフォーム「ヴェヌーシア・スマート・アーキテクチャ(VSA)」を採用し、瀋陽航天三菱汽車発動機製造(三菱自動車が設立した現地合弁)が生産するA415TD型1.5リッター直列4気筒ターボエンジン搭載の「星」というSUVを発表しました。
デザインもヴェヌーシアの「V」をかたどった逆三角形の意匠を含むグリルなどを盛り込むなど、新しいデザインランゲージが採用されました。
これは日産がプラットフォームやエンジンなどの開発面でまったく関わっていないヴェヌーシア初の車種で、このモデルからヴェヌーシアは独自でのデザインや設計・開発に力を入れていきます。
今回話題となっている「V-Online」も「星」のようなヴェヌーシアの新デザインランゲージを採用しているのはグリルなどを見ることでわかります。
また、リアエンブレムは「星」では「東風啓辰」になっていたものの、ヴェヌーシアは前述のとおり2020年12月に東風日産のブランドに戻ったことから、「V-Online」では「東風日産」のリアエンブレムが取り付けられています。
エンジンは「星」で採用されていたのと同じ、瀋陽航天三菱製A415TD型1.5リッター直列4気筒ターボエンジン(最高出力187hp)を搭載しています。
ボディサイズは全長4562mm×全幅1917mm×全高1617mmとなっていることから、トヨタ「RAV4」(全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mm)に近いサイズ感であると考えたらイメージしやすいでしょう。
発売時期は工信部に提出された情報からはわかりませんが、この時点で届け出がなされていることから、そう遠くない時期、遅くとも2021年中には発表・発売がなされるのではないかと推測できます。
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