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【まさかのスライドドア】スズキ新型軽「ワゴンRスマイル」 価格/サイズ/内装を解説

掲載 更新 39
【まさかのスライドドア】スズキ新型軽「ワゴンRスマイル」 価格/サイズ/内装を解説

ドアが変わっただけじゃない

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型車ワゴンRスマイル【じっくり見る】 全65枚

8月27日。スズキは新型軽乗用車の「ワゴンRスマイル」を発表し、9月10日から発売すると明らかにした。

ワゴンRスマイルは、その名が示すようにスズキの軽ワゴンとして高い人気を長く続けてきた「ワゴンR」の派生モデルだ。

かつて軽自動車のマーケットは、いわゆる「ボンバン=ボンネットバン」と呼ばれたスズキ・アルトダイハツミラのようなハッチバック・タイプが主流だった。

やがて1993年に初代ワゴンRが登場してから、少し背の高いワゴン・タイプが主流となる。だが、2003年にハイトワゴンのダイハツ・タントが登場し、2007年に登場した2代目タントから後席スライドドアを採用。そして2011年にホンダからNボックスが登場し、軽の王座に君臨するようになる。

軽乗用車市場におけるスライドドア車の販売比率は、2012年度には約35%だったが2018年度には半数を超え、2020年度には約52%に達している。しかも、軽ワゴンの購入を検討している人の4割以上に、スライドドア車に対する潜在ニーズがあるという。

そこで、スズキではリアドアが普通のスイングドアだったワゴンRの派生車種として、スライドドアを採用したワゴンRスマイルを登場させたというわけだ。

ただし、単にリアドアをスライドドアにしただけではない。ワゴンRスマイルが目指したもの、その概略を紹介していくことにしよう。

ワゴンRスマイル 外観

ワゴンRスマイルのボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1695mm。ホイールベースは2460mm。

全長/全幅は軽の規格いっぱいだからベースとなったワゴンRと同じ(ホイールベースも同じ)だが、全高はワゴンRより45mm高い。ちなみに、同じスズキでスライドドア車のハイトワゴン「スペーシア」よりは90mm低い。

ワゴンRの名は与えられているものの、そのスタイリングはワゴンRとはかなり異なるものだ。エンジンフードの短い2BOXという基本スタイルは同じだが、前述のように車高は少し高く、フロントウインドウは立てられ、エンジンフード前端の位置も高められている。

シンプルで明快なデザインテーマでまとめられたというエクステリアは、キャビン/ボディとも水平基調でシンプルな立体構成。ヘッドランプ、リアコンビネーションランプ、そしてグリルなどは奇をてらった配置にせず、「あるべき所にあるべきものがある」という、普遍的な構成だ。

カドの取れた形と丸目ヘッドランプの暖かさをテーマに、フロントマスクはとげとげしさのない優しい表情で、リアコンビランプも角型だがカドを大きく取ったぬくもりのある形としている。ショルダーからフロントフェンダー、そして丸目ヘッドランプへと続く面の表情は見どころの1つだという。

ヘッドランプ、グリル、ドアハンドル、ガーニッシュなど、クローム加飾を用いたり、作り込みによって上級感を表現したり、ディテールにはかなり凝っている。上級グレードではヘッドランプの上下が光るスモールランプや四角い縁だけ点灯するテールランプなど、愛着がもてるシグネチャー表現も採用した。

ワゴンRスマイル 内装

インテリアもエクステリア同様、シンプルで明快なデザインテーマでまとめられている。

豊かな丸みを持つインパネ天面と、大きなカラーパネルが特徴的なインパネまわりのデザインは、ワゴンRとはまったく異なるものだ。

ひと目でシンプルさが伝わり、広がり感があり居心地の良さ・質感の高さを感じさせる空間デザインとなっている。

カラーパネルは、手曲げの塗装鉄板のようなツヤと潤いが表現されている。インパネ/ドアトリムなどには、職人が手作業で張り込んだような革シボを採用して、ていねいな作り込みを感じる面表現にこだわった。

インテリアの色/素材、そして加飾が活きるよう、ディテールにもこだわっている。

パネルの周囲、エアコンの吹き出し口、ドアハンドルなどを細い加飾で縁取り、部品の充実感をアップ。また、インパネとドアトリムには疑似ステッチを施し、革表現の魅力・質感を向上させている。

さらに、ルーフ内側やメーターの周囲はひし形のモチーフで統一するなど、細部まで余すことなくデザインを作り込んだ。

シートまわりには、インパネセンターポケット、インパネトレー、ドリンクホルダー、シートバックアッパーポケット(運転席)&パーソナルテーブル(後席右側)、助手席シートアンダーボックスなど、収納スペースが豊富。

車中泊にも対応するというパッケージングについても詳しく見ていこう。

ワゴンRスマイル パッケージ&車中泊

ワゴンRより全高が45mm高められ、室内空間、とくに上下方向の広さが拡大され、おとな4人がゆったり座れる快適な室内空間を実現したワゴンRスマイル。

前後/左右の乗員間距離はワゴンRと変わらないが、室内高はワゴンRより65mm高い1330mmに。ヘッド・クリアランスはフロントが13mm、リアは42mmも拡大されている。

スライドドアは、開口幅が600mm、開口高が1165mm、リアステップの地上高が345mmと、ハイトワゴンのスペーシアと変わらない優れた乗降性を実現。隣にほかのクルマが駐車していたり、道路/ガレージの関係でスイングドアでは大きく開けられない場所でも、スペースを取らず、お年寄りや小さなこどもでも楽に乗降できる。

ハイブリッド車には電動開閉式のパワースライドドアも設定され、しかもドアが完全に閉まる前にクルマから離れることができる予約ロック機能も備わっている。

リアシートバックは分割可倒式で、全倒すればラゲッジフロアとフラットになり、広く、使い勝手の高いラゲッジスペースが出現。

助手席の座面を起こしてシートバックを前倒しすれば、ラゲッジフロアとほぼフラットになるので、長尺物の積載も可能だ。

また、写真のようにフロントシートのヘッドレストを外して後ろに倒せば、リアシート座面とほぼフラット。そのうえで、リアシートバックを前に倒せば車中泊も可能なスペースが生まれる。

ワゴンRスマイル パワートレイン&シャシー

パワートレインは基本的にワゴンRと同じ。

2019年末に2代目ハスラーが登場したときから採用され、現行型ワゴンRにも搭載されるR06D型エンジンと、上級グレードにはモーター機能付き発電機のISGを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載している。

エンジン単体で最高出力49ps/最大トルク5.9kg-mを発生し、マイルドハイブリッド車ではさらにISGが最高出力2.6ps/最大トルク4.1kg-mを発生。

マイルドハイブリッド車はモーターのみでの走行はできないが、加速時などにアシストを行う。

組み合わされるトランスミッションは、R06D型と同時に採用された軽量化/高効率化を実現したCVTだ。駆動方式は、2WD(FF)と4WDを用意している。

なお、ワゴンRスティングレーにはラインナップされているターボ車は、今のところワゴンRスマイルには設定されていない。

シャシーには、操縦安定性・乗り心地を高める構造用接着剤を要所に適用。

吸音性能を有する成形天井材、ルーフパネルとメンバー接合に減衰力の高いマスチックシーラー、ダッシュインナー/フード/ダッシュアウターサイレンサー、全面フェルトの一体成形カーペット、フェンダー内の遮音壁、遮音バッフルなどの採用により、不快な音・振動を低減。快適な走行性能と、静粛性の高い室内空間を実現している。

また、最小回転半径4.4mというワゴンR譲りの取り回しの良さも維持された。

ワゴンRスマイル 装備

軽といえども安全装備は充実させなければ認められない現代。ワゴンRスマイルも、スズキの予防安全技術である「スズキセーフティサポート」を装着した。

衝突被害軽減ブレーキ、前後誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能などは、全車に標準装備。

アダプティブ・クルーズコントロール(全車速追従機能付き)、ヘッドアップディスプレイ、標識認識機能、そして全方位モニター用カメラ(すれ違い支援機能付き)は、パッケージオプションで設定した。

細いフロントピラーやワイパー停止位置を下げることですっきりした前方視界をもたらし、基本安全として運転しやすく安心して乗れるクルマを実現。また、6つのSRSエアバッグを全車に標準装備して、万一の場合に備えた衝突安全にも抜かりがない。さらに、i-Size(新安全基準)適合のチャイルドシートが設置可能。

メーターパネル内にはマルチインフォメーションディスプレイを備えたり、オプションだがスマートフォン連携の9インチ・メモリーナビを設定したり、車両情報を見やすく、操作がしやすいインフォテインメントも充実している。

また、パッケージオプションではないが、4つのスタイルコーディネートをアクセサリーで設定。

チェック柄とストライプのデカールで落ち着いた雰囲気に遊び心をプラスした「ブリティッシュ・スタイル」。メッキ用品・足元のホイールアクセントでより大人っぽく魅せる「エレガント・スタイル」。

ルーフの白に合わせたホワイトコーディネートでより個性的な「カリフォルニア・スタイル」、黒や白の外装色に映える用品でクールさを強調した「モダン・スタイル」の4種類だ。

ワゴンRスマイル 価格/発売日

ワゴンRスマイルは、「G」「ハイブリッドS」「ハイブリッドX」という3グレードをラインナップ。それぞれに2WDと4WDを用意している。

発売日は、前述のとおり9月10日。

車両価格は下記のとおりとなっている。

エンジン車

G(2WD):129万6900円
G(4WD):142万100円

マイルドハイブリッド車

ハイブリッドS(2WD):147万2900円
ハイブリッドS(4WD):159万6100円
ハイブリッドX(2WD):159万2800円
ハイブリッドX(4WD):171万6000円

ワゴンRスマイル スペック

ワゴンRスマイル・ハイブリッドX(FF) 主要諸元

車両価格:159万2800円
全長×全幅×全高:3395×1475×1695mm
ホイールベース:2460mm
車両重量:870kg
ドライブトレイン:657cc直3+モーター
最高出力(エンジン):49ps/6500rpm
最大トルク(エンジン):5.9kg-m/5000rpm
最高出力(モーター):2.6ps
最大トルク(モーター):4.1kg-m
トランスミッション:CVT
燃料:ガソリン
燃料タンク容量:27L
WLTCモード燃費:25.1km/L
タイヤサイズ:155/65R14

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みんなのコメント

39件
  • どう見てもスペーシアの派生モデルなのに……。
  • 「ワゴンR」の冠付けたのは、販売台数を稼ぐためでは?
    「ヤリス」と同じ商法
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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