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話題のカスタムカーだけじゃない! オーテックジャパンは福祉車両からレース用部品まで手掛ける職人集団

掲載 更新 5
話題のカスタムカーだけじゃない! オーテックジャパンは福祉車両からレース用部品まで手掛ける職人集団

これまでに数多くのスペシャルモデルを生み出してきた

1986年に日産グループ内の特装車と機能と人材を集結させ、独立会社として設立された「オーテックジャパン」。その業務は多岐に渡り、カスタムカー、福祉車用、商用特装、さらには一品対応のオーダーメイドなどなど……つまり、日産本体では実現が難しい「少量多品目」を通常の日産車同じクオリティ・保証で提供するスペシャル集団である。

【今さら聞けない】ワークスチューンって何?

そのなかでもカスタムカー事業は特別なスペックをノーマルと同じ品質・保証で提供する「ファクトリーカスタム」と呼ばれる。古くは日産のさまざまなモデルをベースにメカニズムを中心にチューニングを施した「オーテックバージョン」や、量産車には存在しない4ドア仕様のスカイラインGT-R(R33型)やステーションワゴンステージアにGT-Rのパワートレイン&駆動系をドッキングさせた「260RS」、そしてマーチ(3代目)のスポーツバージョン「12SR」など、日産で対応できないスペシャルモデルも数多く開発。さらにイタリアのカロッツェリア・ザガートと共同開発した独自モデル「オーテック・ザガート・ステルビオ」の販売も行っている。

身近なモデルでは、SUV(当時は乗用RV)やミニバン(当時は1BOX)をベースにしたドレスアップモデルも早い時期から販売しており、1995年に登場したエアロパーツを装着した「ラルゴ・ハイウェイスター」は、あまりに人気の高さに日産の量産車に昇格したほど。その後、ドレスアップモデルはメッキを多用したワルなデザインが与えられた「ライダー」、高級感をプラスさせた「アクシス」や「ボレロ」、「モードプレミア」などのバリエーションを拡大。

独自のブランドモデル以外にも、さまざまなモデルを手掛けており、Z33/Z34型フェアレディZの「バージョンNISMO」はNISMOが企画しオーテックジャパンが開発というコラボで誕生。さらに2013年から展開されたNISMOロードカーの開発支援も行なっており、いくつかのモデルには「AUTECH」のステッカーが貼られている。また、日産自動車のプロジェクトの請負も行い、北米やアセアン地域で販売されているモデルのなかでは“隠れ”オーテックも存在する。

そんなオーテックジャパンのファクトリーカスタムは、2017年4月に発表の「NISMOロードカー事業拡大」に合わせてブランドを再編成。ライダーやモードプレミアム、ボレロといったサブブランドを「AUTECH」に集約。さらに「NISMO」もオーテックジャパン内に設立された「NISMOロードカー事業部」が企画・開発・マーケティング・アフターセールスに関わるすべての機能を担当。

NISMOロードカーはジューク(現在は生産終了)を皮切りにフェアレディZ、マーチ、GT-R、ノート(現在は生産終了)、セレナ(現在は生産終了)、リーフ、さらに海外専用モデルとしてセダンのセントラ(北米向け)、SUVのパトロール(中東向け)をラインアップ。

AUTECHは国内専用モデルとなるが、2018年に登場のセレナを皮切りに、ノート、エクストレイル、リーフ、ROOX、エルグランドと、今やNISMO以上のラインアップを誇っている。

ユーザーの希望を叶えるワンオフ製作などにも対応可能

一方、福祉車両事業は「ライフケアビークル」と呼ばれ、施設での利用から個人まで多彩なベース車両、幅広いニーズに応えるモデルが用意されている。今回、その生産ラインの一部を見学させてもらった。クルマ椅子のまま乗車できるスロープタイプのチェアキャブのリアまわりの架装は、ベース車のリヤフロアを取り外してから専用フロアを溶接……という行程だが、ほぼハンドメイドで職人技の世界だ。一見、手間が掛かる作業に思えるが、少量生産だとこのやり方のほうが効率/コストも優れるそうだ。

さらに驚いたのは架装する部品の多くがほぼ内製なことだ。「ユーザーのニーズにきめ細かく対応するため」というが、これもオーテックジャパンの物づくりの強みのひとつである。それは日産グループ内でも高く評価され、国内最高峰のレースであるスーパーGT用の部品の製作依頼も来るという。

最終工程はベース車に1台1台仕様の異なる専用装備を装着していくが、少人数で組み上げていく様子を見ると、ラインというよりも工房と言ったほうがいいかも!? オーダーメイド事業はモーターショーのショーカー製作から旧車レストア、さらにはオレ様仕様のオーダーメイドモデルへの架装など、「できることはすべてやる」そうだ。今回は架装中のエルグランドのスペシャル仕様「VIP」を見学。このモデルはWebカタログでも見ることができるのでツルシのモデルに見えるのだが、じつはそれは提案のひとつであり、実際はユーザーの要望に合わせて細かい仕様や装備をセレクトできることは、あまり知られていない。

今回は特別に実験部門(温度試験、エンジンベンチ)も見学。エンジンベンチは古くはル・マン24時間/JSPC用のVRH35ZやVRT35、全日本GT選手権/スーパーGT用のRB26やVQ30DETTのエンジン開発で活用され、そこで培われた技術やノウハウがファクトリーカスタムにフィードバックされている。最近では30周年記念のスぺシャルモデル「マーチ・ボレロA30」の専用エンジンの開発で使われたそうだ。見学時には「勉強のため」とスカイライン400R用のVR30DDTTが設置されていたが、何とも怪しい(笑)。

このようにオーテックジャパンは量産車では難しいニーズに対して小まわりが効き、スピーディに対応できる有能な少数精鋭部隊である。まさに日産自動車にとって無くてはならない重要な“黒子”と言える存在だ。

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みんなのコメント

5件
  • やっぱりオーテックというと桜井眞一郎さん
    でもいろいろやってるんだよね、スポーツ振りなだけでなしリモから介護とかの特殊車両とかまで
    うちの叔母、一見クルマに興味なしのノホホン婆(失礼)なんだけど実は凄い拘りあり、でオーテックの何やら買ってた
  • でも今の現行ラインナップのオーテックってただの外装屋としか使われてないよね。折角なんだから乗り味大きく変えて出せばいいのに
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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