■東京五輪で活躍したトヨタ車。その後は?
もうすぐ2024年パリオリンピック/パラリンピックが開催されます。
【画像】「えっ…!」オリパラ「センチュリー」現る! これが超スゴい仕様です。(38枚)
2021年に東京オリンピック/パラリンピックで活躍したクルマたちは現在どうしているのでしょうか。
2024年7月26日から8月11日まで「パリ2024オリンピック」、8月28日から9月8日まで「パリパラリンピック2024」(以下パリオリパラ)が開催されます。
世界各国からの代表選手がアツい戦いを繰り広げることが注目されます。
そんなオリンピック/パラリンピックですが、前回は東京で開催されたのが記憶に新しいはず。
「東京2020オリンピック/パラリンピック競技大会」(以下、東京オリパラ)は、2021年7月23日から8月8日、同年8月24日から9月5日にかけて開催されました。
この東京オリパラでも選手達の活躍が話題になりましたが、トヨタはワールドワイドパートナーとして約2700台のトヨタ車を提供しています。
主にトヨタ「ミライ」や「プリウスPHV」「ノア/ヴォクシー」「アルファード/ヴェルファイア」、「カローラツーリング」「GRヤリス」「ヤリスクロス」「ハリアー」など様々な人気モデルが使用されています。
さらには「センチュリー(セダン)」といったショーファードリブンや、選手や大会関係者の移動をサポートするAutono-MaaS専用EV「e-Palette(東京2020仕様)」も使われるなど、オールトヨタの活躍が見られました。
またトヨタから提供された車両は約90%が電動車で、EVの導入台数は約500台、FCVでは約850台となり、これまでの大会で最高レベルの環境負担低減を目指しました。
そんな東京オリパラで使用されたトヨタのオリンピック車両ですが、東京オリパラ終了後、中古車市場にて数多く流通。
中古車に流通したオリンピック車両の価値は、ボディに東京オリパラのステッカーが貼ってあることで特別高くなるというわけではなかったようです。
しかし、オリンピック車両は登録から年月も浅く、走行距離もそこまで多くないことから「極上車」とも言われていました。
また、オリンピック車両のなかで特に注目されていたのが、カローラツーリングです。
男子ロードレースでは、選手後方を走っていたクルマに注目が集まりましたが、そのクルマがカローラツーリングでした。
このカローラツーリングは、「2000 Limited」という特別仕様車で、2021年6月1日に限定500台で発売されていたものです。
東京オリパラが終わり、約3年が経ったいまでもオリンピック車両は流通しているのでしょうか。
認定中古車販売を行っている首都圏のトヨタ販売店の担当者は次の様に話します。
「オリンピックが終わってから、当店では15台程度を中古車として販売いたしました。
ステッカーが貼ってあり、価値がそこまで高いとは言い切れない車両たちでした。
しかし、走行距離の少なさや、レア度から購入を検討してくださるお客様が多くいらっしゃいました。
そして、予想を上回る反響をいただいたおかげで発売開始からほどなくして、全て売り切れてしまい、現在当店に在庫はございません」
また、同じく首都圏にある別のトヨタ販売店の担当者は次のように話します。
「残念ながら、ただいまオリンピックで使われていた車両の取り扱いは行っておりません。
オリンピック車両は中古車として発売を開始してから多くのお問い合わせがありまして、当店ではすぐに売り切れてしまいました」
東京オリパラ終了後、中古車として発売したオリンピック車両ですが、現在トヨタの販売店の方には在庫がないとのことです。
オリンピック車両は大手中古車販売サイトに出品されているものを確認することができますが、おそらくそういったところでのみ販売されているようです。
そんななか、オリンピック車を活用する自動車学校も存在します。
郡山自動車学校では、オリンピック車を送迎車として使用しており、担当者は次のように話します。
「オリンピックで使われたミライ2台を送迎車として活用していますが、生徒の皆様から非常に良い反応をいただいています。
『幾何学模様のようなラインがかっこいい』とステッカーを褒めてくれる生徒や、『ミライの乗り心地が良いのでマイカーとして買いたい』という生徒もいます」
東京オリパラが終了してから3年ほど経過しましたが、車両はさまざまな場面で活躍しているようです。
東京オリパラで話題になったトヨタ車ですが、中古車市場では一定のニーズがあり、程なくして売り切れてしまったようです。
現在、オリンピック車はさまざまなユーザーの手に渡り、新たに活躍の場を広げているようです。
※ ※ ※
なお今回のパリオリパラでもトヨタはワールドワイド・モビリティ・パートナーとなっています。
パリオリパラでトヨタは、100% 電動化乗用車(HEV、BEV、FCEVなどを合計2674台、ラストマイルモビリティ(小型電動モビリティなど)を合計700台提供する予定です。
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珍しくないし