現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「プリウス」にも採用! 高級車の証だった「オルガンペダル」なぜ疲れにくい? 長時間走行に効果発揮もデメリットもアリ

ここから本文です

トヨタ「プリウス」にも採用! 高級車の証だった「オルガンペダル」なぜ疲れにくい? 長時間走行に効果発揮もデメリットもアリ

掲載 82
トヨタ「プリウス」にも採用! 高級車の証だった「オルガンペダル」なぜ疲れにくい? 長時間走行に効果発揮もデメリットもアリ

■「オルガンペダル」は何が良い?

 近年、多くのクルマに採用されているものに「オルガン式ペダル(オルガンペダル)」があります。
 
 最近では、2023年1月に発売されたトヨタ新型「プリウス」にも採用されたことで、一部で話題となっていましたが、通常のペダルとどう異なるのでしょうか。

【画像】これが「疲れにくいペダル」! 採用している車種は? 画像で見る(28枚)

 アクセルやブレーキ、クラッチなどのペダルは、ハンドル(ステアリング)と同様にクルマの運転でとても重要な操作系統です。

 そんなペダルですが、近年ではアクセルペダルに「オルガン式」と呼ばれる方式を採用している車種が増えてきました。

 通常タイプは上部が支点となる「吊り下げ式アクセルペダル」に対し、オルガンペダルは床面が支点となりフロアから「生えた」構造となっています。

 このオルガンペダルの採用にはどのような利点があるのでしょうか。

 トヨタの開発者は過去の取材で、「オルガンペダルは足全体で踏めることによって自然なアクセルワークができるほか、ペダルを踏む動作が足を動かす動作と一致するため、長距離のドライビングでも疲れにくいためです」と説明しています。

 オルガン式ペダルはフロアを支点にしてペダル上部が奥へ倒れる構造となっています。

 この形状によりアクセルを踏み込んだ際に、かかとを支点に足先を屈曲する動作とペダルの先端が車両前部へ倒れる動線が一致。

 自然な動きで踏めることから長時間の運転でも疲れにくい上に、かかとが浮かず足全体がズレにくいため、微細なアクセルワークも可能ということです。

 このオルガンペダルは、トヨタでは「クラウン」や「センチュリー」、日産「スカイライン」などの高級車では従来から採用されていますが、近年では「RAV4」や「ハリアー」、EVの「bZ4X」などの普及価格帯の車種にも採用されています。

 また、マツダは2012年発売の「CX-5」から採用され、現在ではコンパクトカー「MAZDA2」をはじめ全車に装備しているほか、メルセデス・ベンツやBMWをはじめとするドイツ車の多くの車種でも採用されています。

 一方で、オルガンペダルにあまり良い印象を持たない人もいるようで、マニュアルミッション車のスポーティなシフトダウン操作である「ヒールアンドトウ」時に、右足でブレーキとアクセル両方を踏むために、同じ動きをしないオルガンペダルではやりづらいといった意見もあるようです。

※ ※ ※

 このようにアクセルペダルも一部車種ではオルガンペダルが採用されていますが、クルマ選びをする際に運転のしやすさは重要な要素となるため、吊り下げ式とオルガンのどちらが自分に合っているかを確かめることも重要だと言えます。

こんな記事も読まれています

ファンティック「キャバレロ スクランブラー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ファンティック「キャバレロ スクランブラー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
横長シートが広くて快適! ダイハツ アトレーがベースの軽キャンパー
横長シートが広くて快適! ダイハツ アトレーがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
「ライドシェア」今後どうなるのか? 今後の答えは“石川県”にあるのかもしれない 地方で進化する新交通手段の現状とは
「ライドシェア」今後どうなるのか? 今後の答えは“石川県”にあるのかもしれない 地方で進化する新交通手段の現状とは
Merkmal
なぜ[シエンタ]が年間登録車販売ナンバーワンなのか? 実は[フリード]との間にも明確な違いがあった!!
なぜ[シエンタ]が年間登録車販売ナンバーワンなのか? 実は[フリード]との間にも明確な違いがあった!!
ベストカーWeb
竹岡圭さんがピンクのトライトンでクロカンラリーに参戦!サポートは三菱×TOYO TIRE
竹岡圭さんがピンクのトライトンでクロカンラリーに参戦!サポートは三菱×TOYO TIRE
グーネット
M&K Racingがスーパー耐久参戦体制を発表。2台のFL5型シビック・タイプR TCRで臨む
M&K Racingがスーパー耐久参戦体制を発表。2台のFL5型シビック・タイプR TCRで臨む
AUTOSPORT web
[JPNタクシー]後席快適すぎ!! 夏に損しないJPNタクシーの見分け方
[JPNタクシー]後席快適すぎ!! 夏に損しないJPNタクシーの見分け方
ベストカーWeb
イクリプス カーナビ「LSシリーズ」新モデル発売 わかりやすい地図案内とキレイな地デジ映像
イクリプス カーナビ「LSシリーズ」新モデル発売 わかりやすい地図案内とキレイな地デジ映像
グーネット
あおり運転「された経験ある」72.5%に…ドラレコ普及の効果は? チューリッヒ調査
あおり運転「された経験ある」72.5%に…ドラレコ普及の効果は? チューリッヒ調査
グーネット
ついにBYDが本気出す!? 激安超性能PHEV襲来!? BYDジャパンが[BEVしか売らん]戦略を転換か?
ついにBYDが本気出す!? 激安超性能PHEV襲来!? BYDジャパンが[BEVしか売らん]戦略を転換か?
ベストカーWeb
ルノー ソニア・ビシェさんに「カングー」提供 フランス最優秀職人章のシェフ 国内移動に利用
ルノー ソニア・ビシェさんに「カングー」提供 フランス最優秀職人章のシェフ 国内移動に利用
グーネット
アストンマーティン 限定モデル「ヴァリアント」英グッドウッドで世界初公開
アストンマーティン 限定モデル「ヴァリアント」英グッドウッドで世界初公開
グーネット
認証不正問題を理解するキーワード「WP29」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
認証不正問題を理解するキーワード「WP29」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
ベストカーWeb
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
Auto Messe Web
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
グーネット
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
グーネット
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

82件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0620.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0620.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村