この記事をまとめると
■日産のパイクカーシリーズのなかで唯一の商用車だったのがエスカルゴだ
これは次期マーチなのか? 日産「コンセプト20-23」があまりにも斬新でカッコ良すぎる!
■車名が表しているとおり「カタツムリ」のようなスタイリングで愛嬌があった
■2年間の受注生産だったので中古車は台数が少なく希少価値がある
斬新でキュートなスタイルの商用パイクカー
1980年代から1990年代にかけて、日産は遊び心満載のパイクカーシリーズで一世を風靡。その第一弾が、1987年に発売されたBe-1だった。1985年の東京モーターショーで初披露されて以来、話題が話題を呼び、限定1万台の抽選販売。東京・青山にBe-1ショップがオープンするなど、大いに盛り上がった、初代マーチをベースに仕立てられたノスタルジックモダンをテーマにしたパイクカーだった。
その後もパイクカーシリーズは攻勢を強め、1989年にはレトロアドベンチャーがテーマのPAO、そして同年、初代パルサーのプラットフォームを用いた、いまとなってはパイクカーシリーズ唯一の商用車となるS-CARGO(エスカルゴ)を同時発売させている。
今回はその後に続くフィガロ、ラシーンを横に置き、名前も姿も洒落が効いてるエスカルゴについて振り返ってみたい。
コマーシャルカーと呼んでいいフルゴネットタイプのバンであるエスカルゴは、カタツムリをイメージさせるエクステリアデザインが特徴で、全長3480×全幅1595×全高1860mm、ホイールベース2260mmの、コンパクトながら車高の高い、カタツムリのような愛らしいプロポーションを持っていた。
そしてこれまたカタツムリのように飛び出た愛嬌ある2灯ヘッドライト、フロントホイールハウスからキャビン部分までをアーチで表現した独創的なサイドデザイン、荷物の積載性にこだわった背が高く、ラッピングがしやすいカーゴ(荷室)部分のデザインなど、どこから見てもじつにシャレていたのである。
最大積載量300kgのカーゴ部分の基本は、サイド部分がラッピングに配慮した大面積の1枚パネルでウインドウはなかったものの、スタンダードルーフのほか、キャンバストップも選べ、さらにクォーターウインドウ付きのモデルも用意されていた。
限定受注生産車だったため中古車市場でもレアな存在
目立つこと請け合いのコマーシャルカーとして、多くのお店が購入したことは言うまでもなく、エスカルゴが街を楽しく、華やかなものにしてくれたことを思い出す。記憶にあるのは、都会のお花屋さんやクリーニング屋さん、弁当屋さんが使っていたことだ。
乗用定員4名のインテリア(実用上、ふたり乗りだが……)は、テーブルタイプのダッシュボードデザインを採用し、中央に大型スピードメーター(ホワイト基盤)を配したシンプルなもの。3速ATのセレクターレバーはセンターコンソール上部に配置され、その斬新さもまたパイクカーシリーズならでは。
ある意味、誰もがデザイン最優先として、さほど気にしていてないパワーユニットはE15SS型、1.5リッター直4OHC、73馬力、11.8kg-mというもので、サスペンションは前ストラット、後トレーリングアーム。タイヤは13インチだ。走ってどうの、というクルマではもちろんなかった。
そんなエスカルゴは1989年から1990年までの約2年間限定受注生産で、約1万6000台が販売されたという。現在、中古車としてはかなりの希少車となっていて、新車当時の車両価格122万円に対して、約100~200万円の値付けとなっているようだ。
振り返れば、Be-1はローバー・ミニ、エスカルゴはシトロエン2CVにインスパイアされたヨーロッパのレトロカーを思わせるデザインだけが斬新なパイクカーであったものの、そのオリジナリティは強く、それに続くパイクカーとともに、当時の話題をさらい続けた日産渾身のヒットカーシリーズであったことは間違いない。日産から、Z世代向けの令和のパイクカーシリーズなんて、出てこないかしらん。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
5速MT搭載! トヨタ“新型”「超スゴいAE86」に反響多数! 「買う」「乗りたい!」 「パンダトレノ」に画期的「テンロクNAエンジン」搭載! 最新「GRトレノ」登場
「90万円」台から販売中! ダイハツ新型「軽ハッチ」に反響殺到! 「コスパ最強」「めちゃ低燃費」「MTも欲しい」の声も! 超オトクな「ミライース」に熱視線!
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
“約172万円”のホンダ新型「フィット」登場! 大人気「コンパクトカー」がやっぱりスゴイ! 全長4m級の「4代目モデル」の魅力とは
「世界一高い」日本の自動車諸税、ついに変えられる? カギは「国民民主党」!? 躍進で状況一変のワケ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
これくらいの遊び心のある車を作っていたなんて信じられないくらいに、現代は最悪です。