かつてはスポーツカーの定番色といわれた赤色ですが、近年はスポーティモデルのみならずそれ以外の一般車にもアクセントカラーとして赤色が使われています。
「クルマ×赤」という組み合わせには、どのよう歴史や誕生背景があるのでしょうか。
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日産「ノート e-POWER NISMO S」 一昔前までは、フォルクスワーゲン「ゴルフ」のスポーツ仕様「GTI」や日本では日産のレーシングブランド「NISMO」などスポーティモデルに多かった赤いアクセントカラーですが、最近ではさまざまなクルマで使われています。
外観では、グリルやミラー、スポイラー部分、内装ではハンドルステッチなどに赤が使われ、クルマにアクセントをつけ、スポーティな印象を際立たせる役目を果たしています。
赤いアクセントカラーのイメージが強いNISMO製品について、日産の広報担当者は次のように説明しています。
「赤いアクセントカラーは、レーシングカーのカラーリングにインスパイアされ、スポーツマインドを高揚させる熱さ、クルマづくりの情熱、エネルギッシュな血の通った力を表現する色として象徴的に採用しています。色調は、グレードのトップかつプレミアム感と品格を重視し、メタリックレッドを採用しています」
また、通常モデルで赤いアクセントカラーを使っている、マツダは次のように話します。
「カラーデザイナーがそのクルマやグレードのコンセプトに合う色として、グリルやバンパー、インテリアの一部に採用しています」
※ ※ ※
最近のクルマに多い、赤いアクセントカラーは、クルマのイメージを引き立たせるデザインのひとつとして使われているようです。
フェラーリはなぜ「赤」のイメージが強い? ボディカラーとして、赤色のイメージを起こさせやすいのがイタリアのフェラーリです。なぜ、フェラーリは、赤いボディカラーのイメージが強いのかというと、それはモータースポーツとの深い関係によるものでした。
フェラーリといえば「赤」を連想する人も多い(写真は250GTO) かつて4輪モータースポーツ界では、1900年から1905年に開催された「ゴードンベネットカップ」をきっかけに、国別に車両の塗装色を分けるナショナルカラーという伝統が存在した時代がありました。
その際、イタリアには赤が割り当てられ、当時レースに参戦していたアルファロメオやマセラティは赤色のマシンを製造し、レースに参戦します。
やがて、1968年頃を境にナショナルカラーは衰退し各国は次々にスポンサーカラーなどを取り入れたマシンデザインへと変更しますが、アルファロメオから独立しイタリアを代表するブランドへ成長を遂げたフェラーリは、デザインの変更はありつつもナショナルカラーであった赤というボディカラーを貫き続けます。
レースで走る赤色のクルマは多くの人々の記憶に鮮明に残り、スポーツカーといえば赤いフェラーリ、そこからイタリア車というイメージが連想され、スポーツカーといえば赤いイタリア車というイメージが定着したとされています。
その後、日本においては池沢さとし氏の「サーキットの狼」などの漫画の影響で1976年頃に起きた、スーパーカーブームの影響も大きいとされています。
フェラーリやランボルギーニなどのクルマがミニカーやプラモデルとして発売され、スーパーカーの購買層以外の人々の間でも人気を博しました。
その際に、赤いボディカラーのものが多く出回っていたため、日本においては「イタリア車=赤」というイメージが広まったのではないかといわれています。
※ ※ ※
フェラーリが1世紀以上守り続けた「赤」という伝統は、長い月日をかけモータースポーツ界で不動のものとなり、現代の日本のカーデザインにまで影響を与えました。
歴史が完成させた「クルマ×スポーツ=赤」という方程式は、今後も世界中で愛され守られ続けるイメージといえます。
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