現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > まさかのホンダ新型「インスパイア」先行公開!? 「縦グリル」の存在感スゴい! 近々中国で発表なるか

ここから本文です

まさかのホンダ新型「インスパイア」先行公開!? 「縦グリル」の存在感スゴい! 近々中国で発表なるか

掲載 64
まさかのホンダ新型「インスパイア」先行公開!? 「縦グリル」の存在感スゴい! 近々中国で発表なるか

■実は中国で復活していたホンダ「インスパイア」

 日本でもかつて販売されていたホンダ「インスパイア」が近々新型モデルとして発表されることが明らかになりました。
 
 日本では2012年に終了していますが、どのようなカタチで登場するのでしょうか。

【画像】これが新型インスパイア!? 縦グリルがかっこよすぎる画像を見る!(23枚)

 ホンダが手掛けるグローバルセダン「アコード」は、2022年11月には11代目となる新型モデルが発表され、各市場に続々と投入されています。
 
 そしてこの度、中国におけるアコードの姉妹車「インスパイア」もフルモデルチェンジを控えていることが判明しました。

 インスパイアは1989年、フラッグシップセダン「レジェンド」とアッパーミドルセダン「アコード」の間を埋めるモデル「アコードインスパイア」として登場しました。

 当時の世相を反映して内装は豪華に仕立て上げられたほか、搭載エンジンは専用設計のG25A型2.5リッター直列5気筒エンジンとG20A型2リッター直列5気筒エンジンが用意され、バブル期らしい設計が特徴です。

 1992年には全長を140mm、全幅80mm拡大させた3ナンバーモデルの「インスパイア」が登場し、5ナンバーモデル「アコードインスパイア」と併売されました。

 その後、世代を重ねるごとにアメリカ市場を見据えたゆとりのある設計に仕立て上げられていきます。

 2007年に登場した5代目のインスパイアでは排気量が3.5リッターとなり、ボディも4代目に対して一回り大きくなりました。

 この頃のアコードは日本向けと北米向けで別車種となり、日本で販売された5代目インスパイアは北米向け8代目アコードがベースであるため、このような設計となっています。

 これによってインスパイアは実質レジェンドと同クラスとなり、ホンダにおける二大フラッグシップ的存在を担うことになったのです。

 その後、2012年9月には生産を終え、ほどなくしてインスパイアは販売終了となりました。

 約23年の歴史に幕を下ろしたインスパイアですが、その名前は2018年に中国で再び展開されることになります。

 2018年10月に東風ホンダはアコードとの姉妹車として「インスパイア(中国名:英仕派)」を発表しました。

 ホンダは中国に、東風汽車との「東風ホンダ」、そして広州汽車との「広汽ホンダ」の2つの合弁会社を持っています。

 トヨタやホンダなど、中国に複数の合弁会社を展開するメーカーは、ひとつの車種にそれぞれの会社で違うデザインと車名を与え、姉妹車として展開することが一般的です。

 アコードも例に漏れず、広汽ホンダでは「アコード」であるのに対し、東風ホンダでは「インスパイア」として製造・販売されています

 インスパイアとアコード以外にも、中国市場では「XR-V/ヴェゼル」、「エンヴィクス/クライダー」、「アヴァンシア/UR-V」、「CR-V/ブリーズ」、「シビック /インテグラ」、「ライフ/フィット」、「エリシオン/オデッセイ」、「e:NS1/e:NP1」などを、それぞれ東風ホンダ/広汽ホンダで展開しています。

 中国向けのインスパイアは現在、10代目アコードをベースとしたモデルが販売されています。

 そして2022年11月にアコードが11代目へ移行したことに伴い、今回インスパイアもフルモデルチェンジすることが判明しました。

■新型「インスパイア」はどうなるのか?

 この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

 工信部に届出された情報は基本的に毎月公開されます。

 そして2023年2月10日に公開された第368編において、新型インスパイアの情報が確認されました。

 添付画像からは、大まかなスタイリングは11代目アコードに準拠しているものの、差別化を図るために多少のデザイン変更がなされていることがわかります。

 例えば、アコードではフロントバンパー下部の黒樹脂部分が左右端のフォグランプまで伸びていますが、インスパイアではそれが短くなっています。

 また、ヘッドライトとグリルがつながる部分も若干異なる形となります。

 これにより、アコードと比べて六角形のグリルがより際立つデザインになり、よりスポーティな印象を見るものに与えます。

 リアに目を向けると、アコードに対して非常にシンプルな仕上がりになっていることが見て取れます。

 アコードでテールライトが左右一体型になっているのに対し、インスパイアでは従来の左右独立型となっています。

 これ以外には、製造・販売を行う「東風ホンダ」、車名「インスパイア」、そして搭載パワートレイン「260 TURBO」をそれぞれ表すエンブレムが装着されています。

 ボディサイズは全長4979mm×全幅1862mm×全高1449mmと、すでに公表されているアコードの寸法とほぼ同一です。

 また、搭載エンジンは「260 TURBO」と称されるL15CL型1.5リッター直列4気筒VTECターボエンジンと記載されています。

「260 TURBO」はトルクが260 Nmであることに由来しており、これは中国独自の名称となります。

 届出されているパワートレインは現時点で「260 TURBO」のみですが、ベースのアコードにハイブリッドモデルがあることを鑑みて、インスパイアにもハイブリッドモデルが投入されることは確実だと考えられます。

 届出情報ではグレードによる細かな装備の違いも確認できます。

 リアのディフューザーやトランクスポイラー、ドアハンドル、ドアミラーはボディ同色塗装のものと、光沢感のあるブラックの2種類が存在するようです。

 新型インスパイアがいつ頃登場するかの具体的な情報は明らかとなっていません。

 しかし、工信部に届出されたということは、もうまもなくの発表を控えていることを表します。

 筆者の予想だと、2023年4月に開催される上海モーターショー2023にて何らかの発表がなされるのではないかと思います。

※ ※ ※

 アコードは日本では影が薄い存在ですが、中国やアメリカでは年間20万台を販売するほどの人気車種です。

 一方で、その姉妹車であるインスパイアは年間7万台程度と、大きく差が開いている状況です。

 フルモデルチェンジによってこの販売状況をどれだけ改善できるかが焦点となります。

こんな記事も読まれています

「南海フェリー」がトラック乗りの強い味方に! 始発便の「早乗り」がドライバーに優しいサービスだった
「南海フェリー」がトラック乗りの強い味方に! 始発便の「早乗り」がドライバーに優しいサービスだった
WEB CARTOP
テインから『ギャランフォルテス』用車高調「ストリートアドバンスZ」が発売
テインから『ギャランフォルテス』用車高調「ストリートアドバンスZ」が発売
レスポンス
わがままを叶えてくれるプレミアムSUV──新型レクサスNX350“F SPORT”試乗記
わがままを叶えてくれるプレミアムSUV──新型レクサスNX350“F SPORT”試乗記
GQ JAPAN
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
くるまのニュース
カーメイト、新型ワイドリアビューミラー発売…ホンダ WR-V などに対応
カーメイト、新型ワイドリアビューミラー発売…ホンダ WR-V などに対応
レスポンス
ミック・シューマッハー、来季F1復帰の可能性はあるのか?「それが僕の目標だけど……僕がコントロールできることじゃない」
ミック・シューマッハー、来季F1復帰の可能性はあるのか?「それが僕の目標だけど……僕がコントロールできることじゃない」
motorsport.com 日本版
神奈中の赤い「連節バス」ついに横浜へ登場 箱根駅伝ルート経由で駅 団地結ぶ
神奈中の赤い「連節バス」ついに横浜へ登場 箱根駅伝ルート経由で駅 団地結ぶ
乗りものニュース
エンジン車が生き残れる夢の燃料【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
エンジン車が生き残れる夢の燃料【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
便利な「ベンリイ号」に見るホンダのチャレンジ精神! 1955年にアールズフォーク採用!?
便利な「ベンリイ号」に見るホンダのチャレンジ精神! 1955年にアールズフォーク採用!?
バイクのニュース
雨のル・マンを制したポルシェのリエツ「前にも似たような状況を戦った」自身5度目のGTクラス勝利
雨のル・マンを制したポルシェのリエツ「前にも似たような状況を戦った」自身5度目のGTクラス勝利
AUTOSPORT web
【ホンダ CB650R/CBR650R E-Clutch 試乗】“小さなおじさん”が入ってる!? ガツンと来ない「電光石火の変速」に驚いた…西村直人
【ホンダ CB650R/CBR650R E-Clutch 試乗】“小さなおじさん”が入ってる!? ガツンと来ない「電光石火の変速」に驚いた…西村直人
レスポンス
ロレンソ VS ペドロサのボクシング対決、ガチで実施! 6月20日に激烈ライバル同士の”再戦”が実現
ロレンソ VS ペドロサのボクシング対決、ガチで実施! 6月20日に激烈ライバル同士の”再戦”が実現
motorsport.com 日本版
フィアット『パンダ』がファミリー拡大、『グランデパンダ』発表…新型コンパクトSUV
フィアット『パンダ』がファミリー拡大、『グランデパンダ』発表…新型コンパクトSUV
レスポンス
エンジンは「トヨタ」製!? マツダ新型「“斬新”SUV」発表へ! めちゃカッコイイ「CX-50 HV」米中登場に「日本でも欲しい」の声も
エンジンは「トヨタ」製!? マツダ新型「“斬新”SUV」発表へ! めちゃカッコイイ「CX-50 HV」米中登場に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
タフな仕立てのメルセデス・ベンツ「Eクラス」はマルチな才能が魅力的! 街乗りからアウトドアまで活躍!! 新型「オールテレイン」の真価とは
タフな仕立てのメルセデス・ベンツ「Eクラス」はマルチな才能が魅力的! 街乗りからアウトドアまで活躍!! 新型「オールテレイン」の真価とは
VAGUE
ロールス・ロイスのマスコットを最初に車両に掲げた「モンタグ」とはどんな人物?「スピリット・オブ・エクスタシー」のモデルとの公言できない関係とは
ロールス・ロイスのマスコットを最初に車両に掲げた「モンタグ」とはどんな人物?「スピリット・オブ・エクスタシー」のモデルとの公言できない関係とは
Auto Messe Web
ハイパワー競争に合わせて200psまで動力性能アップ!スタイリングも洗練【GTmemories12  A183Aスタリオン ダイジェスト(2)】
ハイパワー競争に合わせて200psまで動力性能アップ!スタイリングも洗練【GTmemories12 A183Aスタリオン ダイジェスト(2)】
Webモーターマガジン
【MotoGP】ジョアン・ミルとホンダ、2026年までの契約延長で合意か。今季も大苦戦中……復活に賭けた?
【MotoGP】ジョアン・ミルとホンダ、2026年までの契約延長で合意か。今季も大苦戦中……復活に賭けた?
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

64件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

368.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.9104.5万円

中古車を検索
インスパイアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

368.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.9104.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村