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総額1億円超え! 世界のスポーツカー9 台が音声収録のため JARIテストコースに大集結!!【MFゴースト アニメ化記念】VOL.5

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総額1億円超え! 世界のスポーツカー9 台が音声収録のため JARIテストコースに大集結!!【MFゴースト アニメ化記念】VOL.5

 しげの秀一原作『MFゴースト』(講談社「ヤングマガジン」連載中)の2023年TVアニメ化が決定。2022年1月4日にはアニメ化を記念し、ティザービジュアルが公開された。

 さらに特報PVも待望の第二弾が公開された。本作のアニメ化にあたり、実車を使用した音声収録を実施しており、特報映像内に登場するそれぞれのクルマには生の収録音が反映されている。 今後アニメに登場するクルマにも実際の走行音や効果音が使用される予定だ。

総額1億円超え! 世界のスポーツカー9 台が音声収録のため JARIテストコースに大集結!!【MFゴースト アニメ化記念】VOL.5

https://youtu.be/Xq_H1KEeObE

 その実車の音声収録が2021年12月某日、JARI(日本自動車研究所)城里テストコースで行われるというので、ベストカーWebが同行取材!

 真冬の寒空の下、アニメ『MFゴースト』第2回目の音ロケが日本自動車研究所で実施された。早朝はマイナス3℃と、この時期らしい気温だったが、日中は8℃まで上昇してくれたことがありがたかった。

 今回のロケに持ち込まれた車両は9台。全車の収録をするためには効率よく進行しなくてはいけなくて、1台に費やせる時間はわずかだった。音収録のVol.5レポートでは、三菱 ランサーエボリューションIX、レクサス LC500、Audi R8の3台について語っていきたい。

文/プリウス武井
写真/森山良雄、中島仁菜
画像提供/音速movies
撮影協力/講談社、エイベックス・ピクチャーズ、BLITZ
車両協力/LEXUS、GT NET、鮎川 誠
©️しげの秀一・講談社/MFゴースト製作委員会

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■三菱 ランサーエボリューションIX(撮影車 ランサーエボリューションX)/『MFゴースト』登場キャラクター・塚本壮太

劇中での出番は少ないが、国産ハイパワー四駆としての戦闘力はいまだ一線級。一瞬の登場でも「おっ、ランエボ!」と思わせる存在感がある

 まずは三菱 ランサーエボリューション(以下EVO)IX。『MFゴースト』に登場するランサーのドライバーは、塚本壮太(つかもと そうた)。100台以上が出場する予選の描写でほんの少しだけ登場する正直、モブキャラ。

 ランサーはMFGシリーズの車両ラインアップではひと昔前のクルマという印象が強いが、『頭文字D』の流れを汲む作品だけあって、今も色あせていないということだろう。音ロケではGT NET埼玉さんからお借りしたランサーEVOシリーズの事実上のファイナルモデルのX(10)を用意。

 ご存じのとおりEVOはWRCのホモロゲを取得するために製造された特別なモデル。初代ランサーEVOは1992年から歴史が始まった。今回、収録したXは、2014年12月まで販売されたSSTミッション搭載の最終型。その後、EVOシリーズは2015年8月にXをベースにした限定1000台のファイナルエディションが登場するが消滅。三菱自動車は不正問題などもありモータースポーツから完全に撤退することになる。

 ランサーシリーズはラリーを始め、国内モータースポーツのスーパー耐久などでも活躍。ターボ車だったこともありCPUと吸排気を交換するだけで簡単にパワーアップできたからチューニング業界もこのランサーにはかなり儲けさせてもらったはず。GT-Rと比較されることも多かったが、首都高や峠でもEVOは一目置かれる存在だった。

 収録した車両はエキゾーストが社外品に変更されていてアクセル全開で走らせると『MFゴースト』の世界観にぴったり合致する車両だということが理解できる。

 280psを発生するエンジンは今でも健在。停止状態から加速すると18秒ほどでスピードリミッターが作動。残念ながら、どのくらいのトップスピードが記録できなか試すことはできなかったが、180km/hまでの到達スピードはひと昔前のクルマとは思えないほど俊敏だ。

EVO Xが搭載する4B11型 2L 直列4気筒MIVECターボエンジンは、ナトリウム封入エキゾーストバルブを採用し、最高出力を向上させ、中高速域で伸びのある出力特性を実現

 EVOシリーズの駆動方式はフルタイム4WDだけど、個人的な印象としてはコーナリングアプローチにおいてはFFぽい。コーナーの立ち上がりでアクセルをラフに扱うとアンダーステア傾向でサスペンションセッティングは重要だ。

 とはいえスタビリティは高くて、どんなラフに扱ってもスピンしないのではないかと思うほど。超高速スピード域でも車体が安定しているあたりは好印象。

 残念なのはトランスミッション。EVO Xに採用された6速DCT(SST)は三菱自慢の新世代ミッションだけど、シフトダウンの反応がイマイチなので本格的な走りを追求するならMTを選択したい。

■レクサス LC500/『MFゴースト』登場キャラクター・E・ハンニネン

ターボエンジンが席巻するハイパワースポーツカーの世界で、自然吸気の5L V8エンジン(477ps/55.1kgm)搭載というこだわりを見せるレクサス LC500。そのこだわりが生み出す高音のエキゾースト音は心を揺さぶる

 続いてはレクサス LC500。トヨタ自動車の高級ブランドという位置づけだけど、ボディデザインは日本車というより輸入車のイメージが強い。LC500は、2017年3月に販売がスタートした現行モデルだ。

 新車価格は何と1300万円。オプション込みの乗り出し価格は約1500万円とは日本車としては超高額。しかし、MFGシリーズにおいてはリーズナブルな車両に入る。

 搭載されているエンジンは、5L V型8気筒。最大出力477psで最大トルクが55.0kgmを発生。そこに10速ATを組み合わせたパワートレーンを採用。スポーツカーとしてのポテンシャルは十分だ。

 『MFゴースト』でLC500に乗るのはE・ハンニネン(31歳)。カーナンバーは10番。海外勢でベテランの域には入るハンニネンだけど、第一戦の小田原パイクスピークにおいて、富士山が噴火してガスで覆われ視界が悪い芦ノ湖周辺で初参戦のルーキーの片桐夏向(かたぎり かなた)の驚異的なドライビングでなすすべなく86に抜かれる。本来、格上のLC500ではあるが、なぜオーバーテイクされたのかはアニメ版『MFゴースト』で確認して欲しい。

 実際、LC500のポテンシャルは高い。停止状態からの瞬発力は瞬間的に鈍いかなぁと思ったのも束の間、駆動が路面に伝わると一気に加速。エンジンレスポンスが鋭くタコメーターの針は一気に跳ね上がり眠気も覚める速さ。トランスミッションを含むパワートレーンが優秀で変速ラグがまったくなくスムーズに加速していく。

 アクセル全開で走るとコクピットに広がる高音のエキゾースト音が心を揺さぶる。ノーマルマフラーにも関わらずエキサイティングな音を演出するあたりはレクサスが退屈なクルマではないということだろう。そんなことを考えながらアクセルを踏み続けると15秒ほどでリミッターが介入。LC500の余力は十分で日本の規制速度ではまったく危なげなく走る。超高速走行でも安心してアクセルを踏めるのは空力性能の高さも貢献している。

 LC500のネガティブな要素を挙げるとしたら旋回と制動性。そこそこで走っていればまったく問題ないんだけど、攻めた走りをするとステアリングを切り込んだ際に少し遅れてロール感がくる。なんせフロントタイヤ1輪に懸かっている荷重が500kgを超える車両重量は大きなデメリットとなる。

■アウディ R8/『MFゴースト』登場キャラクター・坂本雄大

劇中車はアウディR8 V10plusクーペ(撮影車は前期型のV10クーペ)。アウディが持てる技術のすべてを投入して開発されたインテリジェントスーパーカーだ

 そして重要なキャラクターが乗るのがアウディ R8。坂本雄大(さかもとゆうだい・27歳)。MFG参戦4年目のドライバーだ。パーカーのフードを被りサングラスというスタイルでドライブする際立つキャラクター。

 R8はアウディ傘下のランボルギーニ ウラカンの兄弟車として認識されている。搭載されるエンジンはウラカンと同様の自然吸気V型10気筒。坂本が駆るアウディはV10plusというモデルで、エンジンは610psを発揮する。

 音ロケでは前期モデル最終型のV10を所有しているオーナーさんにお借りした。マフラーはノーマルから社外製に変更さているところがキャスティングに至った点だ。

 案の定、走行中のエキゾースト音はノーマルとは比較にならないほど高音で、遠くから聴こえるエキゾーストノートはまるでF1マシン。ウラカンとともにR8の咆哮は、MFG全車両の中で最も美しいエキゾースト音を奏でてくれるので、アニメでも注目したいところ。

 メーカーが公表しているR8の0-100km/h加速は3.6秒。ドライブする前から期待は高まる。遠慮なくアクセルを踏み込みと560psにも関わらずホイールスピンすることなく加速状態に入る。わずか12秒で200km/hに到達。そのままアクセルを踏み続けるとメーター読みで300km/hを記録。高速安定性も高く300km/h近い速度でも路面に張り付いたかのように風を切って走るところは流石ドイツ生まれ。

 瞬発力がいいのは車両重量が1500kg台と軽量なのも理由だけど、評価が高いのはパワートレーン。この個体は当時、最新の7速DCTはトランスミッションが採用されている。現行のR8にも採用されるミッションで、全開走行において意のままに操作ができる。

 また、サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーンでステアリングの応答性がよくタイヤの接地感もわかりやすい。マシンポテンシャルはトップレベルなのでMFGでは盤石のようだが、パワーがあるぶんタイヤマネージメントが難しいクルマでもある。

撮影車のエンジンは、5.2L V10エンジン。V10plusには若干劣るが、それでも標準モデルで525ps/54.0kgm、GTで560ps/55.1kgmを発揮する。その有り余るパワーをクワトロシステムでしっかり加速に繋げる

 駆動方式はMRのフルタイム4WDなのだが、日産 GT-R NISMOを駆る相葉瞬と坂本は色々と因縁があるようで、同じ駆動方式でも設計思想が異なる日本とドイツの4WDが直接対決するのは注目だ。

 価格は5.2L V10モデルが2119万円。ちなみに坂本が乗るV10plusの車両価格は2906万円とかなり高価。アウディもまたドイツ生まれのクルマだ。次回のレポートは迎え撃つ日本車勢を解説したい。

 今後も『MFゴースト』に登場する車両の音声収録を予定しています。最新情報が入り次第、お伝えしていきますので乞うご期待!

■TVアニメ『MFゴースト』放送情報:2023年放送予定

■スタッフ
原作:しげの秀一(講談社「ヤングマガジン」連載)

■MFゴーストとは……
『MFゴースト』は、しげの秀一原作にて、2017年より「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の漫画作品。単行本の累計発行部数は350万部を突破。同じく「ヤングマガジン」にて1995年から2013年まで連載され“公道最速伝説”を描いた『頭文字D』の近未来の世界観設定のもと、実在する公道でのカーレースバトルを描いている。原作コミックス最新巻、第14巻が好評発売中!

■イントロダクション
『頭文字D』より未来、西暦202X年。車の自動運転が普及した日本。そんな時代に、公道の自動車レースが開催されていた。世界中で人気を集めるレースの名はMFG。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなど最速を誇るマシンが次々に参戦していた。一方、イギリスのレーシングスクールを卒業したドライバー、カナタ・リヴィントンは、ある目的を果たすため日本に帰国するのであった。

『MFゴースト』アニメ公式HP

アニメ公式Twitter

原作公式HP

原作公式Twitter

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