ボルボ XC60 のみんなの質問

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最近の自動車に、安全装置として導入されはじめた、自動追突防止装置ですが、安全面を考えれば効果は期待出来ますが、過剰気味に安全装置を導入する事は、

ドライバーの質を低下させる事に直結していると思いませんか?運転って、自身の目で確認したり聞こえる情報を頼りにする事が重要だと思うのですが…。ご意見お願いします。

補足

確かに高齢ドライバーには必須アイテムかもしれませんね(笑)あくまでも、ドライバー自身を支援するシステムであり、過信してると痛い目に遭う…。って事ですね。

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ベストアンサーに選ばれた回答

スバル衝突回避装置【商品名:EyeSight(ver.2),通称:アイサイト】は,いろいろ問題の多い装備です。

●衝突回避装置には,どういうものがあるのか?
一般的には下記のセンサを使って,下記の操作をおこないます。

★センサ
ミリ波レーダ … 雨,霧,雪などの荒天時,優れる
ステレオカメラ … 白線検出,視野角で優れる
赤外線センサ … 人体などの動物検出に優れる
レーザ・センサ … 正確な距離計測に優れる

~ 各センサは,それぞれ特徴があり,通常,複数のタイプを組み合わせて,弱点を回避します

★操作
衝突警報 … 音やシートベルト引き込みなどで運転者に知らせる
ブレーキ予圧 … 運転者が制動時,早めにブレーキングされるように
エンジン駆動力低減 … エンジンブレーキ状態
減速 … 自動ブレーキ
衝突の自動回避

●採用例
・ボルボ XC60 … 「シティ・セーフティ」。2009年8月発売。レーザ・センサで前車との距離を検出。国土交通省の技術指針にしたがい,衝突1.4秒前から緊急ブレーキ作動

・スバル レガシィ … 「アイ・サイト(Ver2)」。2010年5月発売。ステレオカメラの画像から距離を検出。緊急ブレーキ。

●スバルのアイサイトの原理
室内のリア・ミラーのところに2個のカメラを設けます。この2個カメラは,35cm離れており,そこで撮影した画像を処理します。おもに輪郭線を抽出し,2つの画像を比較し,車両前部の障害物と車両間の距離を推定します。

30万画素のCCDを使うので,最初期の携帯電話付きのカメラくらいの画像しかとれません。また気象条件(雨,霧,雪など)や周囲光学条件(強い逆光,前方障害物が反射物など)が悪いと,輪郭線のはっきりした画像は撮影できません。

このためCMなどには,必ず,「完全な安全装置ではないという趣旨のお断り」が入っています。

●ボルボとスバルが進んでいるのか?
まったく違います。いちばん進んでいるのは,トヨタです。次はホンダおよび欧州メーカです。

・トヨタの方式
全天候,使えるミリ波レーダで,歩行者などを検出。ステレオカメラで前車との距離を検出。夜間は,近赤外線照射で,歩行者などの検出を容易に。

・ホンダの方式
ミリ波レーダで検出し,エンジン制御とブレーキ制御で,車速を低減し,衝突時の速度を低減。「追突軽減ブレーキ」(CMS)

・スバルの方式
ステレオカメラのみです。視野角は25度です。距離精度は,2m先で数cm。最大距離は約100mです。ここでいう視野は前方の視野ですので,後方への監視はできません。

●どうしてトヨタは「衝突回避」ではなく「衝突警報」なのか?
安易な衝突回避は,安全の向上につながらないという考え方があるからです。もし衝突回避ができるクルマなら,片手運転や携帯電話運転などの危険運転が増える可能性があります。また万一,危険状況の検出が不十分で,事故をおこしたとき,PL問題(消費者保護法)になりかねません。

このような問題があるため,「衝突回避」はするべきではないという考え方が支配的でした。しかし国交省でも,有識者による委員会で調査し,「衝突回避による安全向上」を認めることに,方針転換しました。

●アイサイトは信頼できるか?
トヨタやホンダの安全基準からみれば,とても満足できるレベルではありません。なぜなら「ステレオカメラ」は,可視光で見分けができるばあいにしか使えないからです。雨天や霧中,逆光など,視認性が低い条件では,ほとんど信用できません。このため高価なミリ波レーダを併用することで,信頼性を高めるのが一般的です。

アイサイトの最初のバージョンでは,ミリ波レーダを併用していました。しかし現在のバージョンでは,コストを優先して,ミリ波レーダを省略しました。

安価なステレオカメラだけで,このような安全システムを構築するのも,ちょっと理解できませんが,衝突警報にとどめず,衝突回避までおこなわせるのは,かなり無理があります。

●自動停止装置はどうあるべきか?
ステレオカメラなので,人間の目で確認しやすいときは問題ありません。しかし目で見えにくい条件では,ステレオカメラでは距離測定ができません。このためミリ波レーダなどを併用して,リスクを下げるというのが従来の考え方です。おそらく多くの運転者も,まさか目で見えにくいときは,この機能が働かないと思っていないでしょう。
その意味で,現在の技術でできるところをコストのために省略し,販売数を増やすという考え方は釈然としません。いろいろな自動車メーカが技術的にはできても追随しないのは,このような安全上の考え方に,スバルとは大きな齟齬があるからです。トヨタから見れば,スバルのアイサイトで,どういう反響があるのか調べる良い材料になっているでしょう。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2011.11.11 12:21

詳しいご説明ありがとうございます。日頃から危険予知が出来る人と、そうで無い人では追突安全装置搭載車両に乗っていても、違う結果が出そうですね…。個人的には横着な運転をした時点でエンジン停止。の様な装置を搭載して欲しいです(笑)
その他、回答して頂いた方も、ありがとうございます。

その他の回答 (4件)

  • 質問者さんのおっしゃるとおりです。
    だから国はなかなか許可を出しませんでした。
    減速はOKでも停車はNGだった。
    今の技術なら、ステアリングの自動制御も可能なので自動運転も出来てしまう。
    が、国が許可しないのが現状です。

    追突防止はアクセルの踏み間違いを防ぐ大きな手段となります。
    コンビニへ突っ込むこともなくなります。
    便利になって、ぼーっと運転する人が増えるリスクもあるが、すでにボケている人の事故を防ぐことにもなる。

    ちなみに、人も認識しているので飛び出しなどを検知し緊急回避なんてことも可能。
    カメラにて画像で認識しているから。
    従来のミリ波レーダーなどでは、ここまで出来ません。

    アイサイトは40キロ以下でしか働かないわけじゃない。
    前方の車両との速度差が40キロ以下なら制御できる。
    意味が全然違う。
    相手が壁や停車していれば、40キロの速度までなら制御が生きて追突による衝撃をかなり軽減してくれる。
    30キロくらいなら追突を防いでくれる。
    40キロ以上でもブレーキングされるから軽減されます。

  • はい、仰る通りです

    メーカーは技術革新の為に安全装置を開発しています

    それをユーザー側は【本当にその装置は必要か?その装置の為に高い金を払う必要性はあるのか?】と考えなくてはならないと思います

    一般的に運転の下手な人程機械に頼ろうとします
    【安全】と聞けば自分の運転技術は棚に上げて安全装置を欲しがります

    そういうユーザーが増えるとメーカー側は過剰な程に安全安全と訴えた車作りをします
    (現在は燃費燃費とカタログ燃費の事しか売り文句にしていない状況です)

    そして、いつしか全てをコンピューター任せにする車だけに成ってしまいます

    すると、運転の上手い人にとっては過剰な安全装置の為に扱いにくくなった上に高額な車に乗らざるを得なくなってしまいます


    質の低いドライバーが好む安全装置なんかは要りません

  • アイサイトは40km以下でしかはたらかないのでそこまで気にする事はないです
    渋滞時の追突防止くらいに考えてください

  • その通りだと思いますけど、人間だから犯すミスもあります。
    例えば渋滞の眠気等、そういう時に機械は故障していなければ確実に動作するので未然に事故を防ぐことが出来るということではないでしょうか。
    コストも下がっていけば導入もふえていくと思いますよ。
    怖いですからねむち打ち。
    自分はオカマ掘られたことあるんで賛成派です。

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