フォルクスワーゲン アップ！ 「良くも悪くも石頭ＶＷのクルマです。 ＶＷ注目のＵＰ！が大変気になり、わずか３０分程度ですが、山坂やカーブなどのある道を試乗させてもらいました。 まず外」のユーザーレビュー

良くも悪くも石頭ＶＷのクルマです。 ＶＷ注目のＵＰ！が大変気になり、わずか３０分程度ですが、山坂やカーブなどのある道を試乗させてもらいました。 まず外

2012.10.1

総評

良くも悪くも石頭ＶＷのクルマです。
ＶＷ注目のＵＰ！が大変気になり、わずか３０分程度ですが、山坂やカーブなどのある道を試乗させてもらいました。
まず外観に関しては酷評が多いですが、私は新しいＶＷのエッセンスが入っていて悪くないと感じました。
走りに関しては、６５タイヤ普通のタイヤを履くためか柔らかめの印象ですが、微舵にも的確に応答するＶＷらしい素晴らしいものです。三気等エンジンはお世辞にも良い音ではないし、ラテン系の各社が搭載するクラッチレスＭＴと同じく一速から二速への変速でかなりギクシャク感がありますし、二速以降の変速もラテン系の各車（フィアット５００やプジョー２０７等）と比べると多少変速ショックは大きいです。
しかし、マニュアルモードにして自分でＭＴを操作するように手動でシフトアップするととてもスムーズで楽しいです。是非パドルシフトが欲しいところですね。
内装の質感は少なくともヴィツツやマーチあたりより良いと感じました。highＵＰ！ではインパネも外装と同じ色に塗装されていてポップな感じで質感はプラ成形のまま未塗装の国産の多くのクルマより質感は高いです。
ボディの剛性も申し分なく、ドアヒンジには国産だとレクサスＬＳなどしか使わない鋳鉄製のものを使っており、ドアの開閉感がこのクラスを大きく超えているのも驚きです。
価格についてもドイツ本国では８０００ユーロからなので８０万といった短絡的レビューを見かけますが、実際にはそのモデルは日本には輸入されないＴａｋｅＵＰ！という仕様でエアコンも無しのＭＴ仕様です。
日本の最低グレードＭｏｖｅＵＰ！の日本仕様は約１３５００ユーロ（エマージェンシーブレーキ除く）と１４９万は妥当な価格となっています。
結論
セカンドカーとして高価なタント等の軽自動車を選ぶくらいならば、ＵＰ！という選択は十分ありだと思います。トヨタや日産等の普通の国産車しか知らない方には、このクルマのハンドリングの素晴らしさ、運転の楽しさはわからないでしょう。万人向けとはいえませんが、運転を積極的に楽しみたい方にはおススメのセカンドカーだと思います。

満足している点

・乗ればわかる運転の楽しさ。
（ＶＷのよさはしっかりとあります。）
・妥当な価格設定
（ドイツ本国の価格とほとんど変わりません）
・軽よりはるかに安全と思われること。
（安心して乗れるしっかり感が詰まっています）
・出来の良いシート
（ヘッドレスト一体型ではありますが、しっかりしたシートです）
・本当にお金をかけて作りこんでいること
（そこが良い意味で石頭ＶＷの良さです）

不満な点

・ファーストカーとしてはおすすめできないこと。
（ポロ等や予算不足ならばデミオやスイフトを検討した方がよいと考えます）
・ＡＳＧのギクシャク感
（運転を積極的に楽しむ方にしか向きません。出来の悪いＡＴといわれるでしょう。）
・ニーエアバッグ未装備
（足元に余裕の少ないコンパクトには外せない安全装備では？）
・４ドアでもリアガラスは普通に開かないこと。
（後方がわずかに開くだけです。）
・パドルシフト未装備
（ラテン系のクルマのように運転を楽しむには欲しいです。）

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験