フォルクスワーゲン アップ！ 「ハード的にはASGを受け入れられるかが鍵」のユーザーレビュー

ハード的にはASGを受け入れられるかが鍵

2015.12.15

総評

特別さはないものの、毎日触れるのが楽しくなる。
美味しいミネラル・ウォーターのような感覚。
ハード的にはASGを受け入れられるかが分水嶺になるような気がします。
ソフト的には…ノーコメントでｗ

最後にこのクルマ、かつて乗っていたminiに通じるものを感じます。

満足している点

上記に挙げた車としての完成度の高さ。
その他、シートの出来の不満のなさ。あの掛け心地ならレカロ不要です。
小さい成りながらツアラーとしての実力は高く、街乗りから高速域まで卒なくこなせる点も素晴らしい。
スタイリングは特にリア周りが好みが分かれるでしょうけど、プロダクト・デザインとしてクリーンで好ましいです。
そして、あれだけ実用的かつファンなのに、あの値段で実現していること。

不満な点

慣れで克服できると分かっていても、ASGのクセの強さに時々閉口することもあります。
up!の所為ではありませんが、デザインのフォロワー（特にT社）は見ていて気分のいいものではないです。

デザイン

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走行性能

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加速性能は次第点。軽さが補ってはくれますが、劇的な速さを期待する車ではないです。3気筒のエンジンはレッドゾーンまで軽やかに回りますが、それをスポイルするのがミッションの変速の遅さ（正確にはクラッチの繋ぎの遅さ）。適度な回転で早めにシフトアップした方がスムーズに走れます。

旋回性能は合格。軽さ、ボディ剛性の高さ、車両感覚の掴み易さもあって、面白いくらいによく曲がります。純正の足回りは、やや柔らかめにしつらえられており、ロールスピードの早さが少々気になりますが、絶対的なロールは小さく、簡単に不安感を覚えることは無いと思います。

制動性能は合格。ペダル剛性がしっかりしている上、キャリパーも車格以上に大きなものが奢られており、制動に不安を感じる場面は少ないと感じます。

車両のサイズが小さく、見切りも良い為、扱いはとてもしやすいです。ただ一点。2ドアのみのアクセントのキックアップしたウインドウラインが、車庫入れ時にやや邪魔に感じることはありましたが…これ以上に見辛いクルマは沢山あります。慣れの範疇だと思います。

乗り心地

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脚回りは柔らか過ぎず、硬過ぎず。街乗りにおいては絶妙なセッティングです。
同乗者からも不満は出て無いので、不快な硬さはないと思います。
リアタイヤのストロークが大変大きく取られており、操安性の高さと乗り心地のよさに繋がっていると思われます。

一方静粛性に関しては、それなりと言わざるを得ません。エンジンは3気筒の割に静かで、回すと快音を奏でますが、人によってはうるさいと感じるかもしれません。
また、2014年式はリアのインナーフェンダーが装備されておらず、石跳ねの音が気になります。
しかし、80km/h前後では、そういった音のネガな部分が姿を消し、快適なクルージングになるのは正直驚きです。想定してる速度域で静かになるようにチューニングされているのでしょう。

積載性

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見た目以上に積載性は高いです。

リアシート片側倒した状態でタイヤ4本は楽勝。
スプリング＆ショックの脚回り一式はアンダートレイで事足りる。

…と言った具合に。
あの小さな外寸に対して、容積は全く不満なしです。

燃費

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これまでの平均燃費は18km/l弱。もう少し伸びてもよいのですが、納車当初より195/55R15のスポーツタイヤを履いており、致し方が無いのかもしれません。
現在は175/65R14（純正サイズ）のスタッドレスタイヤに履き替えており燃費計測中ですが、20km/lほどの結果が出そうです。

これまで乗ってきたどの車よりも燃費は良く、ハイオクである価格のデメリットも帳消しになっている為、満足度は高いです。

価格

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故障経験

8000kmほどの走行時点で故障はありません。