まめっ!さん
フォルクスワーゲン ティグアン
グレード:TSI Rライン ブラックスタイル_RHD(DSG_1.4)
2020年式
乗車形式:マイカー
カタログスペックでは読み解けない良いところが多いクルマ
2021.3.3
- 総評
- 所有しないとなかなか良い点が分からないクルマだと思います。
特定の状況でハーシュネス/アンジュレーションが気になるものの、高速道路での直安性能が素晴らしく長距離移動が苦になりません。積極的に遠出をしたくなるクルマです。
- 満足している点
- ユーティリティ、価格、エクステリア、他人との被りにくさなどの総合的なバランスでチョイス。
子連れ試乗をOKしてくれたディーラーさんに感謝。
国産〜輸入車の同クラスで色々比較したうえで決めました。
SUVは色々ある中でなんでTiguan?と聞かれたら
・奇をてらわない直線基調の塊感のあるSUVスタイル
・欧州車とは思えない実用性に富んだユーティリティ
・ビタッとした高速走行安定性
・助手席が前に倒せるというユーティリティが同クラスを見渡す限り他にはなかったこと
もともとディーゼルの乗り味が好みではなくパワートレインはTDIも試乗で乗り比べた上で最初からTSIと決めてました。
積雪路を走る機会はほぼないため4MOTIONの有無は気にしませんでした。
奥様が助手席の後ろに座るスタイルなので以下の条件はマストでした。
・後席リクライニングあり
・後席独立エアコン
・後席シートヒーター
このあたり地味ではあるのですが欧州車で同じ条件を求めるとそれなりに上位クラスの車種に限定されてくるので、パッケージングをトータルで見ると納得感があります。
これに加えてTiguanでは前席を前に倒して足を延ばして頂ける…という使い方ができたのが推しポイント。
- 不満な点
- ・DCCなしのため減衰は調整不可。特に下道でのハーシュネス/アンジュレーションが気になります
(後日追記:CPM導入でしなやか方向に改善可)
・この年式は謎の改悪でDigital Cockpit Proに時間が表示されない点
・アームレストを前出しにするとセンターコンソールのドリンクホルダーが実質的に使えなくなるレイアウト
・通信モジュール非搭載のためWe Connectで目的地をナビに送るためにいちいちテザリングをしないといけない点
・価格レンジを考えればできればあって欲しい装備類が一部ないこと(後述)
- デザイン
-
5
- エクステリア気に入ってないクルマは買わない!のポリシーなので言うまでもなくオキニ!です😆
- 走行性能
-
4
- 週末の郊外へのドライブ利用で100〜200km程度の距離の高速走行が多め、という観点でのレビューです。
この年式はCZEではなくCZD型にダウングレードされた仕様ですが個人的にはアイスト大嫌いマンなのでそもそも完全に機能を無くしてくれているのはむしろポジティブで高得点ポイントです😆
枯れており機能がシンプルな分壊れにくさや消耗品の交換時のお手頃さなどに将来関わってくるのでは…と考えております。
それはさておき走行フィールとしては初速からの加速にキビキビ感あり今までのところベタ踏みする場面もなく不満は全くなしです。
欧州車は多段化が進んでいるので6速DSGにネガが出るのでは…と最初は思っていたのですが私のようなファミリーユースだと実用面で不満が出るシーンは今のところありません😀
下道で4速が若干引っ張り気味になるのが気になることがありますが、まぁパドルシフトでギアを上げればよいかな…と思っております。
全車速対応クルコンは渋滞ストップアンドゴーだと停止直前減速がぎこちない時がありますが、疲れている時には有用なので許容範囲かなと。
操舵アシストは自分の感性と合わないので常時オフにしています。
総合評価としては排気量からすれば必要充分ですが運転支援関連はひと世代前の水準であるため☆4としました。
- 乗り心地
-
4
- ▼よい点
高速巡航は快適そのもので高さ調節可能なアームレストもとてもGood。
さらにフットレストが左右両面に配置されているのも高速をクルコンでダラっとドライブするのに最適な構成になっておりロングドライブが疲れません😆
このフットレスト配置にプラスでmaniacsのフットプレートを付けると(人間の)足回りの具合の良さは神クラス!と個人的には思ってます。
▼よくない点
下道でのハーシュネスとアンジュレーション。
色々な路面で観察してみたのですが、路面の凸よりも凹での揺れが大きくなる傾向あり。
また右左折時の路面入力による横揺れが気になります。特に郊外でよくある整備が行き届いてないガタガタ道路でこれが顕著です。
(追記:CPMの導入により足の動く感じが強調されネガがだいぶ減ります。TSIでこの辺の乗り心地を気にされる方は導入をオススメします😀)
▼静粛性など
エンジン音は合流や追い越しで回す時以外は気になるレベルではなく街乗りではかなり静かでTDIを選ばなかったのもこの点が大きいです。先述の通り下道だと音より揺れの方が気になります。
総じて充分な静粛性が確保されてると思いますが、高速時にはそれなりにロードノイズは入ってきます。しかし味付けが絶妙で間違いなく音は鳴ってるのですが耳障りで疲れるとかネガティブな印象にならないのが非常に不思議な点。
当方の場合高速走行時の観点に比重を置くので総合評価は☆4としましたが街乗りメインならもう1点下がる感じかなといったところです。
- 積載性
-
5
- 全長が4500mmと結構コンパクト寄りですが収納スペースは多くドリンクホルダーだけ使い勝手がイマイチな点を除けばほぼ不満はなし。
センターダッシュボード上の小物入れ、運転席座面下の小物入れ、天井収納などモノを置けるスペースが何かと多いのがこちらも地味ながら推しポイントです。
特にファミリーキャンプで使うようなタープやテーブル、椅子類がラゲッジ下の収納スペースにスッポリ収まるのでお出かけ前の荷物運びが少なくすみ、ラゲッジスペースはとても使い勝手が良い印象です。
- 燃費
-
3
- JC08燃費が13km/Lですが2年程経過しアベレージがだいたい15km/Lぐらいになってきました。
昨今からすれば決してよい水準ではないですが、当方の使い方の場合基本月1給油で済んでおりランニングコスト面では特に不満には思っていません。
ほぼ高速のみの走行なら無給油1000kmにも届く感じなので航続距離は必要充分です。
ドライビングモードはハンドルはスポーティにしてそれ以外は基本ノーマルモードという条件下で、下道では10〜12km/L、高速中心で17〜19km/Lらへんの印象。
夏場のエアコンON+市街地ノロノロ走行の場合燃費はひどく悪化します😅
納車されて間もない頃はエコモードをよく使っていたのですが、この年式のエンジン仕様(気筒休止がない)だとエコモードはほとんど機能してないように思われます。結局のところ走り方次第でプラシーボ効果しかなさそうなのでその後エコモードに切り替える事はなくなりましたw
そのほか走行データに表示される走行可能距離は積算の平均燃費から割り出されることと惰性走行時にやたらと燃費を上げるロジックが入っている感じがあり、鵜呑みにはしないほうがよいです。
一度ガス欠寸前(残り3L)まで走らせましたが、その状態で走行可能距離150kmとか出ておりました😂
この数値を見て給油タイミングを図るのはやめておいたほうがよいです。
燃費の評価としては想定よりは良かったものの、ハイオク仕様という点を鑑み評価は☆3。
- 価格
-
4
- ここまでで触れていない装備面に関してのグッドポイントは
・TPMSが標準装着&インフォテインメントに統合されていること
・地味ながら存在するアンビエントライト類
・サイドミラーにもLEDが仕込まれていて夜間足元を照らしてくれる
・流れないLEDウィンカー ※個人的に重要w
・後席用テーブルが標準装備
逆にこの価格帯であればできれば以下は欲しかったもの。
・ステアリングヒーター
・ウインドウ投影式のHUD
・後席サンシェード ※社外品を後付で対応
・ブラックスタイル仕様ではパノラマサンルーフが選べない
その他インテリアが全般的にやや地味目…ですが輸入車のメリットとして社外パーツの選択肢の幅がとても多いので気に入らないところは後付でだいたいなんとかなるのはポイント高い!と思ってます。
価格の評価としては☆4としました。
- 故障経験
- ▼納車後〜初回車検までの不具合
・納車後から冷間始動時のDiscover Proのディスプレイ起動不調がありましたが、保証対応で改善済み。
・2023年6月より電動テールゲートが開かなくなることがある不具合が発生。2023年8月に保証対応でリアゲートトリムパネル交換。
・トリップメーターがリセットされる問題が不定期に発生していましたが、2022年8月の点検時にメーターソフトウェア更新で改善した模様。
ただしインフォテイメント内の車両ステータスで確認できる総走行距離は依然として不定期にリセットされる持病を抱えている模様。満タン法で燃費計測しているため、当方の使い方では実害はないため黙認しています笑