フォルクスワーゲン パサートヴァリアント のみんなの質問

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自動車に詳しい人に質問です。

自動車におけるダウンサイジング化について、詳しく教えてください。

私は現時点で、ダウンサイジング化=小排気量化だと思う(小さくても1990~2000年代では1.8Lしかなかったパサートが、最近では初代モデルより小さい1.4Lになったことから)のですが、他にも何か意味がありそうでもっと詳しく知りたいです。

あと小排気量化で思うのですが、これからダウンサイジング化が進むのならば、かつて存在したトヨタ・スポーツ800、ホンダ・S800、日産・スカイラインGT-R(最低2.0L)みたいな日本の名車は、これから復活していくと思いますか?

詳しい回答をよろしくお願いします

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ベストアンサーに選ばれた回答

●自動車でのダウンサイジングとは?
一般に下記の2つを意味します。

(1) 車体サイズ … 人間の身体サイズは年々大きくなるのが一般的なので,車体も大きくしていくのが一般的です。しかしあまり例がありません (例:マツダ デミオが先代→現行)
(2) エンジンの排気量 … エンジンに過給機を装着し,出力をアップさせ,排気量を小さくすることを意味します。

●どうしてエンジンのダウンサイジングは燃費改善になるのか?
ガソリンエンジンは,スロットルバルブという弁で吸入空気量を調整します。街乗りのような負荷の低い走行条件では,スロットルバルブはほぼ閉じており,スロットルバルブから燃焼室間は,大きな負圧(=真空に近い)になっています。ちょうど針のついた注射器で空気を吸うのと同じような状態です。空気を吸い込むのに大きな力が必要なようにエンジンのピストンも大きな力が必要です。これをポンピング・ロスといい,エンジン出力が小さい状態では,出力の30~40%にもなります。つまり大きな損失です。
ターボ・チャージャのような過給機を使うと,無理矢理空気を押し込むので,この「負圧」が正圧に近づいたり,大気圧以上になります。これによりポンピング・ロスが小さくなります。もし大気圧以上であれば,ロスではなく,「仕事」になります。
もちろんターボ・チャージャのタービンを駆動するので,排気抵抗は増え,その分のロスはありますが,コンプレッサで過給してポンピング・ロスを低減する方が大きいので,トータルでは,プラスになります。

●ダウンサイジングのメリットとデメリットは?
★デメリット
最大のデメリットはコストアップです。

日本メーカがなかなかダウンサイジングに移行できないのは,コストです。下記が通常のエンジン(NA=Natural Aspiration)より余計にかかります。

・ターボ・チャージャ
・ターボ・チャージャとエンジンをつなぐ過給用の空気配管(耐熱 200℃くらい必要)
・インタクーラ … 過給した高温空気を冷却し,密度をたかめて充填効率を改善+燃焼温度低下により耐ノック性改善
・エンジンの強度アップ … 一般に過給エンジンにすると,1.5~2倍くらいの燃焼圧力になります

このコストが5~10万円くらいかかります。このためコスト低減を優先した日本メーカはなかなかダウンサイジングに移行できていません。

なお燃焼圧力が高くノッキングしやすくなるため,圧縮比を下げる必要があります。直噴を使うと,燃料が燃焼室内で気化するとき,周囲の熱を奪って,40~50℃下げるため,耐ノック性が改善できます。つまり直噴とターボ・チャージャは相性が良い組み合わせです。

★メリット
メリットは下記の3つです。

・出力アップ … だいたい1.5~2倍くらいにできます。たとえば3.5L V6エンジンを 2.4Lの直4+ターボ・チャージャにできます。V6を直4にできれば,コスト的にも成立できそうです。しかし直4の2.0Lを直4の1.2L+ターボエンジンにしても,コスト的には厳しいです → 出力アップができるので,排気量を小さくできるのです(=ダウンサイジング)
・燃費改善
・トルク特性改善 … 1500rpmくらいから最大トルク(ベースエンジンの1.5~2倍)が出せますので,運転が楽です

●ダウンサイジングの本当に意味は?
燃費向上のためターボ・チャージャを使うことで,ダウンサイジングが可能になったわけです。さらにターボ・チャージャを使うと,低回転域から最大トルクが出せます。たとえば排気量が2.0Lなら,1200rpmからトルク350Nm(=3.5Lクラス)が出せます。つまり非常に運転が楽になるわけです。この運転のしやすさが,ダウンサイジングのクルマを選ぶ本当に理由です。
欧州では,ディーゼルエンジン車のシェアが約50%をしめており,低速トルクが太いクルマにユーザは慣れています。このためガソリン車もディーゼル車のようなトルク特性が求められており,ターボ車が必要になっているのです。

●日本メーカの動向は?
日本メーカで本格的な燃費ターボを出しているメーカはありません。なぜならターボ・チャージャなどの部品コストをかけるより,コストを最小で燃費を改善したいと考えているからです。ところが負荷の低い燃費計測モードで良い成績でも,実際の走行では燃費は悪くなります。
欧州の燃費ターボは,実際の走行でもカタログ燃費を達成できるクルマがたくさんあるのです。このため日本メーカも実燃費改善に傾斜していけば,自動的に燃費ターボの採用になります。

●日本の名車は?
実燃費のために燃費ターボが日本でも出現するでしょう。しかし小型のスポーツカーは需要がほとんどなく(日本ではマツダのロードスターくらい),マツダは当面,ダウンスピーディングエンジンで燃費を改善するので,マツダでの復活は考えにくい状況です。トヨタやホンダなら,小型の電気自動車スポーツカーをつくるでしょう。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2011.11.19 21:30

皆様回答ありがとうございました。今後の車に期待です。

その他の回答 (8件)

  • エンジンのダウンサイジングターボですが、正直凄いなとか、燃費が凄くいいなと感じたことはないです。
    排気量の割に力あるな、程度の感じです。
    実際、モータージャーナリストでマイカーで所有している人少ないですし。


    結構うるさいからかもしれないですが、従来型の燃費改善したデミオやアクセラが良いフィーリングです。

    フィアットの2気筒は乗ってみたいなと思いますね。
    あとNAですがミニONEの1.4リットルもよいです。


    個人的にはNAの燃費改善はまだまた開発余地があると思います。EGRうまく使えばまだまだいけます。
    加えてやはり燃費良いし、アクセル応答性はターボより優れます。排気音も良いです。
    なんといってもレギュラーガソリン使えるのがよい。

    これからの時代アイドルストップがスタンダードになってくるのでダウンサイジングターボのメリットは小さくなるでしょう。
    日本の高性能NAエンジンはこれから出てきますよ。

  • 燃費向上の技術力の無いメーカーがダウンサウジングと言っているだけですよ

    ダウンサウジングの欠点
    同じ走りをする為に…
    出力が同じなら騒音と振動が増すだけです
    出力を落とせば鈍臭いから踏み込み過ぎて燃費が悪化するだけです


    ユーザーが受け入れられるかどうかですよ


  • 根本的に履き違えているのは。。。

    >ダウンサイジング化=小排気量化だと思う
    ちょっと意味が違う。

    そもそもターボとはナンゾヤ?
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC

    擬似的に排気量を上げるためにの機能であるので、例に挙げられたパサートであれば、かつて1800ccNAでも走っていたパサートは現在では1400cc+ターボで実質2200cc相当の排気量へ「大排気量化してる」というのが正しい見方。この2200ccのエンジン出力を1400cc+ターボの構成を用いることで物理的に小さく造ろうというのが近年vw系で盛んに行われているダウンサイジング。

    あくまでエンジン技術の一層の高効率化を目指すための、一つの選択肢。


    過給機=過剰パワーの発想および技術しか投じられなかった日本市場では、なかなか行き着き事の出来ない選択肢ですね。

  • 欧州ではトータルの二酸化炭素排出量とかが厳しくカウントされ
    排出の多い企業には厳しいペナルティ(罰金)が与えられます。
    その為環境対策車を持つ事はグループ内で他社種を作る上でも有利となります。
    こういった動きがダウンサイジング化を加速させています。

  • あれはエコ関係で作ってるだけですよ!!
    ベンツなども1400ccなどあるけどお金がある人には関係ないから6000ccなどいまだにありますよね!!
    トヨタなどもレクサスで有るじゃないですか!?
    最近などスーパーカー限定で出したりしてるし!!
    一応低排気量の車は各メーカーで作っています!!
    色々な形ですけと!!
    日産は電器自動車に力を入れておきながら!!GTRみたいな…


    ちなみに前のパサート1.8以上のやつあったよね!!

  • やはり時代背景が影響してるのでしょうね。今は「エコカー」が主流なのでしょうか!バブル期には排気量が大きくて見栄えする車が主流でしたよね。私も昔はGTRやシーマ、Z等々燃費なんか考えず乗りまくってました。外車もね(^^;ガソリンの値段も高くなった今はやはりなるべく燃費も車両価格も加えて減税対象になる車が流行りなのかもしれませんね。あの時代が懐かしいです。

  • 思うに、資源根喝の危機を感じているのでしょう

    ただスポーツ車が生き残れるかは別問題ですが、スポーツに似せた物を味付けとして残す事は可能でしょう

    現時点で軽自動車枠が660ccと大きく、スポーツ色が強い車種もそろっているので、1L前後のスポーツ車は難しく感じます

  • 小排気量化もそうですが、ボディーのスリム化もダウンサイジングです。要するにVWで言うところの、ゴルフをポロに、ポロをルポにすれば良いんです。初代シビックは正に今のフィットですからね。

    往年の名車が復活するかどうかですが、それはメーカーの戦略次第ではないでしょうか。新しい小型車を作った場合、それを新たなネーミングで売り出すか、懐かしいあの車の名前を復活させるかの違いだけだと思います。FT-86のノリですね。

    S800が復活するとしても、オリジナルよりメタボリックになる事は避けられないでしょうから、個人的には別のネーミングで出して欲しいです。せめてホンダビートを白ナンバーで復活させて欲しいとは思いますけどね。

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