フォルクスワーゲン ゴルフ R 「私にとっては世界一のクルマ」のユーザーレビュー

私にとっては世界一のクルマ

2016.1.4

総評

生涯で初めてマツダ車以外のオーナーになった。今度はクラウンと思っていたが、試乗結果、私の欲求を満たすものではないとの判断に至り、予定より少し早めに、高性能な輸入車購入を決めた。
Golfは｢世界のベンチマーク｣と言われるほどよくできたドイツ車であることは、業務上もその事実を実感していた。Golf Rは、そのシリーズ最高峰に位置するホットなAWDモデルである。

Golf Rは、私がクルマに求めているものを、ほとんど全て備えており、掟を破ってまで手に入れたことを後悔していない。先般発覚したディーゼルの排ガス規制問題は、私にとっては全く関係ない。ユーザーとしては、楽しければそれでよいのだ。

満足している点

圧倒的なパフォーマンスと上質な乗り味。常に余裕を持って運転することができる。

不満な点

日本車にない余計なお世話が多いこと、Discover Proの使い勝手が悪いこと、カックンブレーキとダスト。雨の日に走るとヘッドライトが曇る。これ、あり得ないがVWの病気とのことで様子見。

デザイン

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走行性能

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いわゆるホットハッチは国内外で存在するが、Golf Rは、外観は地味だが類い稀なパフォーマンスを隠し持つ点で好ましい。280PS/38.7kg･mを発生するエンジンは1.5tonの車体を軽々と操る。センターデフ式ではないものの、リヤ駆動により、様々な場面で適切なトルク配分ができるところがよい。私はどうしてもリヤ駆動が欲しかったので、GTIでは不足なのである。
一度サーキットに出てみたい衝動に駆られる。

乗り心地

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路面に張り付き、ホットに走るだけではなく、上質で高級感のある乗り味を持つキャラは"R"ならではのものである。ドイツ車らしく、ロードノイズや風騒音が抑えられ、サウンドアクチュエータというデバイスを駆使して、生の直4では絶対に出せないランブルなエンジンサウンドを低速から楽しませてくれる。偽音という悪口が聞こえるが、それを言うなら、BMW、86、RSのISEも偽音なのであって、エレキサウンドも純粋な技術である。

積載性

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基本的に、私は車には物は何も積まないので積載性へのニーズはない。しかし取説が全てグローブボックスに収まらないところは不満。

燃費

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1.5tonもあるボディーを280PS/38.7kg･mを発生するパワーユニットで4輪を駆動するのだから、10km/L走れば十分。これまで二桁走る車を所有したことがないので、何の不満もない。むしろ期待以上である。

価格

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故障経験

やはり日本車の品質が世界一だと気づかせてくれた。初期不具合は、ここに書けないほど多数あり、納車から落ち着くまで2ヶ月かかった。日本車基準で言えば、大きくは、設計思想の問題、品質検査の問題に分かれるだろう。故障と呼べるレベルものはまだないが、新車の状態でエンジンオイルフィラーキャップ周辺部のオイル滲みを見つけた。ディーラーの対応は迅速なので、問題はない。敢えて言えば、これから何が起こるのかが不安ということか。