2022年10月
■2022年10月
フォルクスワーゲンジャパンは、2021年にフルモデルチェンジをした8代目「ゴルフ」のフラッグシップとなる4WDモデル「ゴルフ R」を、2022年10月4日に発売した。
新型の「ゴルフ R」は、最高出力235kW/320PS、最大トルク420Nmを発生する2.0TSI エンジンを搭載。先代モデルと比べると、最高出力は10PS、最大トルクは20Nm高められている。また、先代より1インチ大きい18インチブレーキシステムを採用して、ストッピングパワーの強化も図っている。ブレーキキャリパーはブルーにペイントされ、“R”ロゴをあしらった。さらに、ランニングギアの大幅な改良に加えて、リアアクスルに配置された2つの多板クラッチが左右後輪のトルク配分を適切にコントロールすることで、リヤの外輪により多くのトルクを配分し、コーナリング性能を高める「R パフォーマンストルクベクタリング」を採用。電子制御式デフロック“XDS”やアダプティブシャシーコントロール“DCC”を統合制御するほか、「R パフォーマンストルクベクタリング」を用いた4MOTIONと高度に連携することで、ドライビングダイナミクスの最大化と快適性の向上を両立するというビークル ダイナミクス マネージャーを搭載した。
エクステリアは、R専用デザインのバンパーを採用。サイドシルは専用のボディカラー同色で、グロスブラックのリヤディフューザーや4本出しのエクゾーストパイプを装備している。
インテリアには、カーボン調のデコラティブパネルやブルーの“R”ロゴをあしらったR専用ヘッドレスト一体型トップスポーツシートを装備した。また、デジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”では、ドライビングプロファイルでスポーツもしくはレースモード(R専用)を選択すると、R専用の表示が可能となっている。
ボディカラーは、ピュアホワイトやディープブラックパールエフェクト、ラピスブルーメタリック(オプション)の全3色を設定した。
■2023年7月
フォルクスワーゲンジャパンは2023年7月19日、「ゴルフ R」シリーズの日本導入20周年を記念した特別仕様車「ゴルフ R 20 Years」を発表した。
この特別仕様車には最高出力245kW(333PS)とベース車両比+10kW(+13PS)となる専用チューニングの直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンが搭載される。0-100km加速はノーマルモデルよりも0.1秒速い4.6秒をマークして、最高速度も270km/hへと高められている。大型化されたリヤスポイラーによる強力なダウンフォースの効果も相まって、「ゴルフ R」にふさわしい圧倒的なパワーと安定した高速クルージングを実現するという。
さらにアダプティブシャシーコントロール「DCC」には通常の「コンフォート」、「スポーツ」、「レース」、「カスタム」の4つのモードに加えて、「20 Years」専用モードとして「スペシャル」と「ドリフト」が追加されている。「スペシャル」は独ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェ(北コース)でテストされたモードで、過酷なレーストラックでの走行に最適化されており、トラクションと安定性を高めることで、コーナリングスピードを向上させる。「ドリフト」はサーキット等のクローズド環境での使用を想定したモードで、ESCのスポーツモードへの自動切り替えおよび「4MOTION」システムによる動力配分の最適化を図り、今回の特別仕様車のパフォーマンスを最大限に発揮させ、狙い通りのオーバーステアによる正確なドリフト操作を可能にする。
エクステリアでは、フロントフェンダーおよびリアエンドの「R」ロゴがブルーに彩られるほか、Bピラーには20周年記念モデルであることを印象付ける「20」の専用エンブレムがあしらわれる。19インチアルミホイールはブラックフィニッシュされ、リアエンドには専用チューニングされた排気音を奏でる「アクラポピッチチタンエギゾーストシステム」が採用されている。
インテリアはカーボン調のテクスチャーが施された専用デザインのナパレザーシートに加え、リアルカーボン製のデコラティブパネルが装備されており、質感が高められている。
2024年2月7日には価格改定を発表、同年3月1日から実施した。