日本の自動車市場ってなぜミニバン→コンパクトカー→軽自動車→SUVといった車ばかり流行るのですか？ 欧州では未だにセダンやステーションワゴン、北米ではクーペが売れると聞きます。

Question

日本だって90年代ころまでは、セダンにクーペにステーションワゴンも結構売れていて、ラインナップにもたくさんありました。
当時はまだ免許が取れる歳ではなかったですが、将来大人になったらかっこいいセダンかワゴンかクーペに乗りたいと思ってましたが、実際に免許を取って社会人になっていざ自分で車を買える年齢になったら、ハイブリッドとCVTばかりになっていました。。

日本の道路事情に合わない、というのはまだわかりますが、ミニバンや軽自動車、SUVは道路事情とどんな関係がありますか？道路事情以外にはそれらばかり流行るのはなぜでしょうか。
そして、90年代にもミニバンや軽自動車、SUVはあったのに、その頃はそれらはそこまで流行らなかったのはなぜでしょうか。
特に昨今のSUV人気はどうしてですか？みんなそんなに山道とか悪路や林道を走るのが好きな人が多いのですか？

Answer 1

■ミニバンはファミリー特に子供が小さい家族向けですね。
・チャイルドシートの義務化でとにかく室内空間が広い事が優先。
・スライドドアなのでドアパンチの心配なし、ジジババも乗り降りし易い

■SUVは90年代からありましたが、当時武骨なイメージでしたが、最近はミニバン世代の子供達が大きくなった世帯などで普通に便利ですね。
・乗り降りが楽、特に腰痛持ちはセダンだと降りる時に苦痛。
・目線が高く運転し易い。
・ゴルフ、旅行、アウトドア、車椅子など荷物が沢山乗る。（トノカバー外せば背の高いものも乗る）
・最近のSUVだと高級感のあるモデルも沢山ある、静粛性もセダンとそれほど変わらない。
アメリカでもSUV流行ですね。

■コンパクトカー
安い、燃費いい、小回り利くので運転楽。軽自動車より安全基準高い。

■軽自動車は日本独特。
軽自動車の為の特別な衝突安全基準を設定しているので、アメリカの安全基準は物理的にクリア出来ない。
しかし日本国内での一般道、買い物、狭い道は速度も低いので軽自動車最強かも。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございました。
いちばん納得のいく回答でした。

Answer 2

車に道具以上のものを要求しなくなったことが大きいのではないでしょうか。

70年代、80年代と車はステータスでした。
90年代もまだまだバブルを引きずって、高級車やスポーツカーに乗ればモテる部分も残っていました。
年齢を重ねても、お隣さんより良い車が欲しい、憧れのあの車に乗りたいという意識の人も多かったでしょう。

しかし、車が当たり前になって、家庭で複数所有するのも珍しいことではなく、良い車に乗ってるぐらいじゃモテることもなく、なんなら高級車やスポーツカーに乗っていれば反対に避けられてしまうことすらあります。

メリットがないのであれば、より便利なミニバンや軽自動車が選ばれて当然です。
ミニバン人気の火付け役はエスティマやステップワゴンでしょうか。
「箱型＝仕事用」のイメージを払拭しました。

軽自動車は規格が変わって、サイズがやや大きくなり、エンジンも少し大きくなったのも大きいと思います。
内装や装備も豪華になり、見栄えも随分良くなり、安物感はかなり減少しました。
もちろん、車体価格もそれなりになりましたが。

90年代もパジェロやハイラックスサーフなどSUVは流行っていました。
ただ、この頃はまだSUVにはそれなりのオフロード性能があってしかるべきという風潮があったので、現在のようななんちゃってSUVはほとんどなかったと思います。
大きな車ばかりだったので、どうしてもたくさんは売れません。
やや小さいのはパジェロイオぐらいでしょうか。

ハリアーあたりがオフロードを意識しないSUVが出始めた分岐点でしょう。
「SUV、カッコイイけどちょっと本気すぎるよね」って人は思ったより多かったようです。
今はSUVがモテ車ですね。
そこそこの荷室もあるので、ミニバンほどではないですが便利です。
視点が高いので、なんとなく乗りやすく感じる人も多いでしょう。

Answer 3

＞欧州では未だにセダンやステーションワゴン、北米ではクーペが売れる

欧州でも4割以上、北米では6割がSUVですが何か
まあ速度領域が国内より高いので、それに応じたモデルが好まれるってだけです。クーペは個人用途にしか使えない。速度領域が低い日本ではそれらは必須ではありません。むしろ不便さだけが目立ちます

＞日本の道路事情に合わない、というのはまだわかりますが、ミニバンや軽自動車、SUVは道路事情とどんな関係がありますか？

ミニバンが不人気な欧米ではSUVがファミリーカーとして売れる。国内では速度域が低いので、最強のファミリーカーのミニバンが売れる。どこでもファミリーカー市場が自家用車市場の主役です
軽自動車はセカンドカーとしては維持費が軽く、タウンコミューターとしては取り回し抜群
SUVはオールマイティ
これらが売れるのはなーんも不思議はありません
都会に住んでると実感できないでしょうが、国土の1/3を国土交通省が豪雪地帯に指定してます。しかも多くが山間部というのも考慮しましょう
結局これらは日本には合ってるんです

＞90年代にもミニバンや軽自動車、SUVはあったのに、その頃はそれらはそこまで流行らなかったのはなぜ

90年代のRVブームで火がつきましたよ。でもまだ設計が未熟でした
ミニバンは始まったばかりで試行錯誤の連続。SUVは重量級本格派が主流だったので燃費が悪い。でも軽はワゴンRとか既に大人気でしたね。軽でも十分な空間が確保できるというのは革命でした

あとはユーザー側の意識改革が中途半端でしたね～
たとえば当時はロールーフミニバンも結構人気でしたが、結局ファミリーカーとしては中途半端なのが知れ渡りハイルーフに駆逐されました
軽は文字通り軽く見られていてビンボ臭いと敬遠する人が多かった
SUVについては先述のとおり経済性に問題があったので仕方ないです

＞昨今のSUV人気はどうしてですか？
雪国事情とオールマイティなのは書きましたね。それ以外では乗降性が容易。気軽。クルマを道具と考える人が増えた

あとはカッコイイと思う人が多いからです。カッコよさに惹かれるなんて不合理ですが、セダンやクーペしかカッコイイと思わなかった人が多かった80年代までだって似たようなものです。不便なのに

ミニバンやSUVや軽がお嫌いならば、それはご自由です
お好きなクルマを選べば済む話ですね。でも他人がライフスタイルに応じたクルマ選びをするのを否定するのは単なる｢傲慢｣です

Answer 4

ただの感想なんですけど、
うちの周辺の大人２名、子ども２～３名の家庭だと、
ミニバンと軽自動車のセット持ちが多いです。

90年代と大きく違うのはチャイルドシート義務化で、
セダンにチャイルドシート２台は圧迫感あるし、
３台はつけられないですし。

だから１台はミニバンにして
子どものスポ少や部活の遠征に使う
日々の子供たちの送迎
テーマパークなどへのお出かけ
などしてますね

ミニバンの購入費が高いので、父親は節約して軽自動車で通勤する
みたいな感じですね。

Answer 5

90年代には大SUVブームがありましたよ
ただし当時はクロカンとかRVと呼ばれていました
テラノ、いすゞミュー、ハイラックスサーフといったトラックベースのクロカン
に加えて、FF乗用車ベースのRAV4とCR-Vがバカ売れしたので90年代なかばです
RAV4やCR-Vで悪路を走る人は当時もいませんでしたよ
（ライフ）スタイルやデザイン、アップライトな運転ポジションがウケたんです

そして現在
デザインもさることながらSUV隆盛の理由は当時と微妙に違います
薄型の動力バッテリーを床下に埋めるハイブリッドやEVと整合性が取りやすいんです
例えばアリアにしてもX-TRAILにしても高さ方向は狭いですよ
昔のハッチバック車と変わりませんがバッテリーを床下に効率よく敷き詰められる格好なんです

また、格下プラットフォーム/アーキテクチャを使用しても格上の値段で販売できるという商売上の理由もあるでしょうね
例えばCセグメントアーキテクチャのSUVはDセグメント車の値段で売れますから利益率が高いのです

利益率が高く、PHEV等の電動化との相性が良いのですから
当然メーカーはSUV車に投資します

やれMTだ、やれターボ車だ、やれFRだと宣う車好きは昔も今も居ますがノイジーマイノリティに過ぎません
口だけ達者でガキ、住宅ローンで首回らず、昔のワシは系の老人
購買力がありません。買えても86あたりが関の山。もしくは言い訳三昧で中古車購入。
そんなの相手にします？ それとも売れる車作ります？

あなたが車メーカーの従業員や株主ならどちら？

Answer 6

日本の自動車メーカーが右へ倣えでそういう方向に誘導しているからだと思います。
それに横並び意識の高い日本人が乗せられているのでしょう。