No.150 ランボルギーニ ウラッコ この車の評価、思い出があればお願いします。

Question

Answer 1

ウラッコなんて、知ってるヒトはもういないのでは。
『思い出』かぁ・・・

※まず乗り込んで最初に気付くのは、『レイアウトがおかしい』
車体のデザインに対して、車内のレイアウトというかシート配置がおかしいです。
ドアの開口長に対してフロントシートが前過ぎ、乗降時に足を出し/入れし難いです。またハンドルに合わせてシートを前にスライドさせると、フロントウインドウが眼前に迫ります。
明らかに、車体デザインに対してシートが前過ぎ。完全にレイアウト設計のミスかデザインのミスか、或いはその両方です。

※ちょっと余談ですが。
先日亡くなったデザイナーのマルチェロ・ガンディーニ（カウンタックやランチア・ストラトスもこのヒトのデザイン）のデザインしたクルマは、実はこういう『クルマとしてツジツマがあってない』ことが多く、ウラッコもそうだということです。
恐らくデザイン優先というか彫刻家に近く、『工業デザイナー』としてはイマイチだったのかもしれません。同級生のライバル、ジョルジェット・ジウジアーロの『クルマとして堅実なカーデザイン』（VW・初代ゴルフやフィアット・初代パンダ、『ボンドカー』ロータス・エスプリ、『タイムマシン』デロリアン・DMC-12など）とは対称的です。

※エンジンが遅い
一応乗ったのは308（3ℓV8）でしたが、遅い、とにかく遅い。自分のロータス・エスプリの4気筒の方が速いんじゃないか？と思ったほどです。
まぁツインチョークのデロルト・キャブが4コも並んだ仕様で、セッティングが完全には出ていなかったのかもしれませんが。
ウラッコには2ℓV8（！）というバージョンもありますが、きっとそれだとロータスでも小排気量のヨーロッパ辺りと変らん動力性能かもしれません。

※リヤシートがステキ
『2+2スポーツカーのリヤシートを愛でる会』会長（？）のワタシにとっては、役に立たないリヤシートに座ってドライブに行くのは、『このギョーカイではご褒美』です。
ウラッコのリヤシートは、この種のシートの例に漏れず足を下すところは殆どなく、また座面が低く『体育座り』になりますが、しかし広い窓により明るく、風景もよく見え、なかなか趣深いです。
同じミッドシップ2+2ながら、『段ボール箱の気持ちがよくわかる』マセラティ・メラクのリヤシートと双璧を成す感じで、ミッドシップ2+2のリヤシートとしては、ウラッコはなかなか魅力的です。

※スーパーカーの一種なのに、コストダウンに徹した面白い構造
スーパーカー/スポーツカーでは、役に立つかどうかはともかく、メカヲタクのメカ魂（？）を満足させる高度なメカが必要ですが・・・当時傾きかけていたランボルギーニが起死回生で出したウラッコはコストダウンが徹底しており、4輪マクファーソンのサスとかメーターパネルのすぐ前にあるステアリングユニットとか、FF車と同じエンジン＋変速機の構造とか、ディテールは『大量生産車』そのものです。
あの低いボンネットにマクファーソンはさすがにムリがあったのか、サスストロークが足りない様で、ばねの柔らかさに対して乗心地はあまりよくありません。

※その『コストダウン』が原因かどうか判りませんが。
自分がロータス乗りだということもあり、スーパーカー/スポーツカーというとどうしてもハンドリングを比較してしまいますが、ウラッコはハンドリングで見るべきものが無く、このクルマのコンセプトが『ファミリー向けのスポーティカー』だということが判ります。
まぁ直接の仮想敵はポルシェ911ですからね、リヤエンジンの6気筒に対して、ミッドシップの8気筒でマウント取ろうとしたクルマです。相手がポルシェだったので、4輪マクファーソンでも十分ゼイタクな仕様という判断だったんでしょう。（同時代の911のサスは、前マクファーソン/後セミトレという、ブルーバードやスカイラインみたいなサス形式でした。）

※細かいことですが、『思い出』というとあともう一つ。
シートに座って最初に呆れる？のが、メーターの配置。
横に長いメーターパネルの左右端にタコメーターとスピードメーターが分散して配置されており、走行中は見てられません。
それより目の前には水温系や油圧計、電流計などがズラズラ並んでいて、走行中にエンジンの調子に注意していないと、いつ壊れるか判らんってことなのか？などと勘繰ってしまいました。

質問者からのお礼コメント

回答ありがとうございました。(*´∀｀*)

Answer 2

謎の円盤UFOのストレイカー司令官が載っていた車に似ている？
そうでもないかな？