ひと粒で二度美味しい車
Wが「ゴルフとパサートの中間に位置する、全く新しいジャンルの車」として発売したこの車。
フロアパネルはゴルフVですし、インパネ
2007.9.28
- 総評
- ひと粒で二度美味しい車
Wが「ゴルフとパサートの中間に位置する、全く新しいジャンルの車」として発売したこの車。
フロアパネルはゴルフVですし、インパネもゴルフVが色濃く残っているのですが、キャラクターは
確かにどちらでもない車ですね。
こういう車だから試乗車はないだろうと思っていたら、用意してますというディーラーからの
連絡があり、もともと興味があったのでこれ幸いと乗ってきました。
走ってみての感想は、使う人によってはお得感のある車、という所でしょうか。
クーペとしての居住性はよく、ほどよい高級感もあり、屋根をたたんで走ればこれまた上品な開放感。
どちらの出来も高レベルなまとまりで、値段が張るだけはあるなと思いました。
実質2+2ですからファミリーカーとしてはちょっとつらいですが、子離れした夫婦やDINKS夫婦が
普段の足として使うなら、大き過ぎないサイズも相まってもってこいの車でしょう。
全体的にみて完成度が高くおすすめの車ですが、この手の車に必要な色気がやや足りないのが
残念、というところです。
- 満足している点
- ・これほど複雑な屋根の収納をきちんとまとめ上げた技術力は素晴らしいの一言。ルーフを細かく分割したことで、Aピラーを少しでも起こしてキャビンを広くすることが可能になっている。収納時、トランクが大きく後ろに倒れるため安全装置をつけているところはさすが。
・クーペカブリオレはAピラーの倒れこみがきつく前席の開放感がほとんどない、という車が少なくないが、この車は前述の理由で倒れこみが抑えられており、幌の車ほどではないが開放感を得られるようになっている。
・オープン時の風仕舞いが非常によくできている。ルーフ先端に内蔵のフロントウインドディフレクターは最初効きを疑ったが、使ってみて納得。これを使えば、リアウインドディフレクターなしでも窓を全閉すれば、80km/h程度までならほとんど風を巻き込まない(前席)。新旧様々なオープンカーに乗ったが、その中で一番の風仕舞いの良さだと思う。
・上級グレードとしてV6、3.2Lがあるが、2.0LターボとDSGの組み合わせでも余裕充分。シフトショックもほぼゼロで高級感の演出にひと役買っている。無理にシフトダウンするとそれなりにつんのめりますが、それは当然そうなることので欠点ではない。
・ゴルフVベースだけあり、走りの性能については何の不満もなし。
・オープンカーの宿命であるがたつきなどもほとんどわからないレベル。荒れた路面を走ってもAピラー周りがぶるぶるしたりしない。高級オープンカーでも意外と不満があったりする部分なので、このまとめぶりは素晴らしい。
・一見地味に見えるエクステリアだが、実際はシャープな中にもエレガントさを失っていないなかなかいいデザイン。リアがややぼこっとした感じもしますが、クーペカブリオレの宿命ともいえるハイデッキデザインゆえに致し方なし。むしろフロントから破断なくまとめているところはレベルが高いとも言える。
- 不満な点
- ・インテリアが無難すぎるデザインでちょっと残念。特にセンターコンソールはあまりにもゴルフファミリーし過ぎていて、特別な車という気分が沸いてこない。
・外板色が地味な色ばかり。カスタムオーダーでもいいからもっと多彩な色を揃えて欲しい。ニュービートル以外のVW車はどれもこれも無難な色ばかりで、車はいいんだけど…という人が少なからずいるのだから。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験