トランプ米大統領が「米国（の自動車メーカー）は日本国内で販売が増えていないのに、日本は米国に何十万台も輸出している」と主張、対日貿易で障壁があると日本を名指しで批判した。

Question

････日本でアメリカの車がは売れてないんですか？何故売れてないんでしょうか(??)

Answer 1

ベンツ、BMW、VW、アウディといったドイツ勢は、年間で各5万台（アウディは3万台）を売っているのです。ボルボですら、2万台弱を販売するのです。

これに対して、日本市場から撤退したフォードは年間5000台以下と、ケタが違い比較になりません。

ドイツ車は販売で健闘しているのに対して、アメ車は売れない…その違いは何か？

ドイツ車はプレミアム感を創出、ボルボも安全神話を確立しており、明確に日本車との差別化に成功しています。

これに対してアメ車は？

アメ車ならではの独自性が無く、日本車と同じような量産車を持って来たのでは、日本の消費者はサービス網の充実している日本メーカーへと流れるのは当然です。

さらに、ドイツ勢やボルボは全てのモデルで日本向けに右ハンドルを用意しているのに対して、アメ車は左ハンドルしか無い車種も多くあります（右ハンドル化しても中途半端）。ドイツ車は、新型車を投入する前に必ず日本の道路事情でのテストも行っているのです。

この姿勢の違いが、販売台数に直結しています。

日本車は、アメリカ市場で売るためにアメリカ人好みになるように努力をしています。その証拠に、日本市場には無い車種も多くアメリカ向けに存在しています。

アメ車が、ドイツ車に比較しても売れていないのは、

1. 日本車には無いプレミアム性、魅力に乏しい
2. 市場に合わせた改良

この2点が大きく欠けていたせいです。これを無視して、日本に本国と同じアメ車を買え！というのは、傲慢以外の何物でもありません。玄関先に居座ってすごむ、押し売りと一緒。

トランプ大統領は、自分が欲しくも無い商品を自分のビジネスでは買うのでしょうか？という話です。このあたり、ビジネスマンであれば十分に理解をしているものと思います。

日米貿易摩擦の時に、トヨタがGM開発のキャバリエやヴォルツを販売しましたが、トヨタの販売力を持ってしても売れず、トヨタの販売台数ワースト1,2フィニッシュを達成しています。それだけ、基本が日本市場にはマッチしていないと言うこと。

では、なぜそうなってしまうのか。

これは、バブル期以前の日本車の性能が低く、高性能な輸入車が労せずしてプレミアム価格で売れていたことから、日本市場は楽なドル箱として考えられていました。このため、日本法人の社長は本社からの外国人が出世コースの腰掛け程度に着任することが多く、現場の声を本社へ届けなかったことに最大の原因があります。

腰掛けですから、1～2年社長をやって本社へ栄転してしまうのです。現場の意見は聞かない、失敗するような余計なことはしない、という方針が根付いてしまいます。

これに対し、今のドイツ車の日本法人は日本人が社長に着任しています。もしくは、外国人であっても日本への在住が長い日本通の外国人が社長を務めています。

つまりは、日本市場の嗜好を本社へ直接意見できる人物、体制が敷かれているわけです。ですから、右ハンドルが必要ならば全ラインアップで、適切に改良された右ハンドルが用意されるのです。

この、会社組織のあり方が違う、というのが基本的にあるのです。2000年くらいまでは、ドイツメーカーも本社からの腰掛け出向でしたけどね。

質問者からのお礼コメント

ドイツは素晴らしいですね・・・アメリカは自業自得ですね・・・

Answer 2

アメ車が売れないのはボデイサイズが大きいのと燃費、デザインが日本人の好みに合わないからだと思います。
逆に欧州車はボデイサイズが国産車と変わらないのも多く、見た目が日本車に雰囲気が似てるので国産車ではないけれど、いかにも外車然としてないからじゃないかな？
ワーゲンゴルフやポロなんかはなんとなく日本車の雰囲気があり…
私はいかにも外車然としたフルサイズのアメ車が好きですけどね。

Answer 3

色々な諸事情が有るのでしょうが、フォードが日本を撤退した事と関連しているのではないでしょうか？

アメ車のボディサイズや排気量は古き良きアメリカの裕福さを象徴していますが、日本国内ではもてあます程の大きさですし、原油を輸入している日本にとって排気量の大きさは無駄と言うほかありません。
また、同じ輸入車である欧州車は日本向けに右ハンドル仕様にしていますが、アメ車で右ハンドルを作っている車種は極少数でしかありません。

その他にボディが大きいがゆえに重量税や車検・自動車税と言った維持費も輸入車を購入する上で障害になっていると思われます。

Answer 4

売る気が無い！はその通りだと思う

デカい！も理由の一つだが、5ナンバーサイズだった車が3ナンバーサイズに増えてる事は、コンパクトカー以外には問題ではないだろう。

結局は、デカい排気量による税金の維持費と燃費が問題
5000ccでも燃費がℓ20㎞走り、軽自動車と変わらない税金なら、軽自動車の販売台数は間違い無く激減する…てか660は無くなるだろうね。
どんだけ660ジムニー最高！と言うヤツでさえ、1200のシエラに乗り換えると思います

Answer 5

皆さんが仰っている通り「日本マーケット」に魅力を感じていないからです。

日本の自動車マーケットは「過当競争」で、世界的に評判のいいメーカーが熾烈な競争を行なっています。
トヨタ・日産・ホンダ・マツダ・スバル・イスズ・ダイハツ・スズキ・三菱などがしのぎを削って、熾烈な競争を行なっているのです。
こんな、マーケットに後発で入って行っても、費用対効果で考えると「骨折り損のくたびれ儲け」となる可能性が高いのです。つまり、多大な経営資源を投入しても、それに見合うリターン・利益を獲得できる見込みがないのです。

米国のメーカーは「もっと楽に儲けることのできるマーケット」に経営資源を投入しているだけです。

もし「日本でぼろ儲けが出来る」だったら、日産や三菱が経営難に陥った時に買収に動いたでしょうし、また、日本国内に工場を建設し、日本国内で製造していたでしょう。

実際、日産の経営難の時にはフランスの自動車メーカーの「ルノー」が名乗りを上げ、今では「日産はルノーの子会社で、フランスの自動車メーカー」と言っても過言ではないのです。
また、三菱自動車が以前に経営難になった時にトラックバスを買収したのは「ダイムラークライスラー」で、ドイツの自動車メーカーだったし、今回の経営難では「日産＝ルノー」が名乗りを上げました。

米国企業は「投資家・投資機関・ファンドなど」が「投資リターン」を厳しく要求するため、投資に見合うリターンが期待できないような投資は基本的に出来ないのです。ただ、それだけです。

トランプ大統領はおそらく、実態を理解していると思います。
選挙中の発言なら「人気取り」で済みます。しかし、大統領に就任してからも同じことを言っているので「何か裏がある」と勘繰っていますが、さて「何が出て来るのか？」と真意を探ろうとしている段階だと思います。

Answer 6

アメリカメーカーに日本で本気で売る気がないから、というのが一番的を射た答えでしょうね。
ローカライズも不十分。ディーラー網・サービス網の整備も不熱心。挙句の果てに撤退時には「日本が閉鎖的だった」と悪態ついてく。こんな姿勢で先進国でモノを売ろうなんて、商売というものを舐めてるとしか思えません。
日本では欧州系自動車企業ならどこでもやってること。アメリカで日欧の自動車企業が当たり前にやってること。それをアメリカ企業だけがせずに、やってる側と同じ収益が出ないのがおかしいといって回ってるんですからお馬鹿もいいところですね。

Answer 7

アメリカ車は大きい、燃費悪い、高い(コスパが悪い)というイメージです。フォードやGMがVWのゴルフぐらいの車を作って持ってくれば買ってやってもいいという人が多く出るかもしれませんね。
米国メーカーの努力不足ですね。

Answer 8

理由は簡単。米国の老舗自動車メーカーにとって、日本は魅力あるマーケットでは無いからですよ。要するに「売る気が無い」。日本向けの車は皆無。投資もしないし、売る気も無いのに売れるはずがない。

テスラなんかがモーター駆動の新技術を引っ提げて乗り込んでくれば、状況は変わるかもですね。

Answer 9

売る努力をしていない。
日本車は左ハンドルにして売っています。
アメ車は右ハンドルにしていない。
しかも大型車で日本のニーズにあっていない。

Answer 10

アメリカ車はデカいだけで、日本国土では不向きです。これだけ性能が良く安い日本車があるのに、わざわざ高い車を買う人は居ません。ですからアメリカ車の輸入関税は有りません。日本のアメリカへの輸出にかかる関税は２．５％だそうですが、それでも売れています。なお最近は日本車もアメリカで大量に生産し販売しているのです。安くて良い車だからアメリカ人の多くが利用しているのです。トランプ大統領から文句を言われることは無いはずです。文句を言いたければ、もっと日本人が買いたくなるような車を作って売れと言いたい。

Answer 11

貿易上の障壁があるとは思いません。
おなじセダンながら、BMWの3シリーズは、トヨタのマークXよりも売れています。
ボルボだって、結構売れています。
結局、魅力があれば売れ、魅力がなければ売れないだけで、アメ車には魅力がないだけのことですよ。