トヨタ ヴィッツ 「まだまだ実力十分な万能コンパクト」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まだまだ実力十分な万能コンパクト

2021.10.29

年式

2010年12月〜モデル

総評

ファミリーでも使えるくらいの十分な後席スペースがあり、豊富なパワートレーンが揃って4WDも選べる万能コンパクト。中古車価格がこなれてきた今、あえてヴィッツを選んで自分なりにカスタムしていくのも楽しそうです。

満足している点

一部グレードに装着されている快適温熱シート。これは体の芯から温めてくれるので、冷え性や寒がりの人には嬉しい機能です。また助手席に置いたバッグなどがブレーキの際に落ちないような機能も気が利いています。

不満な点

ハンドルを抱えるように座る格好になってしまう運転ポジションは、気になる人は気になるところ。今見るとメーターも小さく、文字が細かくてちょっと視認性が悪く感じるかもしれません。

デザイン

4

可愛いとカッコイイのちょうどいいバランスで、老若男女問わず相棒にできるデザイン。普遍性もあり、モータースポーツ車両やドレスアップのベースとしてもいい素材。ただその分、個性や独自性を求める人には物足りないかも。

走行性能

4

1.0Lと1.3Lのガソリンは、登坂路ではめいっぱいになるものの、軽快感があってつい飛ばしたくなる楽しさ。1.5Lガソリンはパワフルで上質感があり、高速も余裕です。そして1.3Lハイブリッドは重厚感が高め。

乗り心地

4

専用サスペンションや16インチタイヤを履くRSグレードは、一見やや硬めですが低重心で乗り心地もフラット感が高く、快適です。後席では1.0Lと1.3Lはノイズと振動がやや気になりますが、広さは十分です。

積載性

4

深さと横幅は十分にあるものの、５人乗車での奥行きはそれほどなく、後席を６：４分割で倒すと段差ができてしまいます。一部グレードではアジャスタブルデッキボードでフロアの高さを合わせることができます。

燃費

5

ハイブリッドは高速道路６：一般道４くらいなら実用燃費で20km/Lを切ることがないほど、優秀な低燃費。ガソリンモデルも効率よく走ってくれる感覚があり、エコドライブすると応えてくれるので、やりがいのあるクルマです。

価格

3

新車当時の車両本体価格は手頃ですが、安全装備やナビなどをオプションでつけていくと、ハイブリッドで280万円くらいになってしまう感じだったので、中古車市場ではうまく選べばコスパのいい個体が見つかるはずです。