ハイブリッドカーについての質問です。

Question

ホンダは割りといいハイブリッドカー（ｃｉｖｉｃ）を作っているにもかかわらず　プリウスに販売数で負けていますよね。
それは　やはり　トヨタブランドに負けているから?　ホンダのセダンは　人気が無いからですか?
データー的にどうなんでしょうか?
アメリカでは　ｃｉｖｉｃのほうが人気あるみたいですけど。。。（ハイブリッドかどうかはわかりませんが）

Answer 1

●販売台数
　全世界の2006年の販売台数データは下記の通りです。

トヨタ26万台　（うちプリウスは18万台）
レクサス3万台
合計　30万台（四捨五入して）
本田　5万台　（大半、シビックハイブリッド）

　やはり、プリウスの方が、はるかに多く売れています。

●原因
　端的に言えば、本田のHEVは、燃費効果が小さいからです。

　シビック・ハイブリッド　26～31km/L
　1.8L ノーマル・シビック　17km/L
　プリウス　33～35.5km/L
　1.8L　カローラ　17.2km/L

　もちろん、シビック・ハイブリッドがノーマルのシビックからの派生車であるのに対し、プリウスはカローラとかなり異なります。このため燃費対策が十分投入できているのに対し、シビック・ハイブリッドは極めて不十分です。

●技術的背景
　シビック・ハイブリッドの開発思想は、現行車へのアドオン（追加）によるハイブリッド化です。このため、搭載された電池の電圧は低く、モータ出力も低い状態です。

　シビック・ハイブリッド　---　15kW　5.9Ah（３時間）　158V
　プリウス　-----------------　50kW　6.5Ah（３時間）　202V

　次に、プリウスには、トヨタが特許を持っている、可変電圧（昇圧）システムが搭載されています。これにより、モータへの供給電圧は500Vにできます。モータの出力は、ほぼ電圧に比例して変化しますので、電圧の差が、そのまま出力差に出てきています。

　またハイブリッドのメリットのひとつは制動時（ブレーキ時）の回生エネルギを蓄えることにあるのですが、バッテリ電圧が高いほど、回生が容易です。さらにモータ出力が大きいということは、エンジンの効率が低いところ（低い走行負荷時）では、エンジンを停止し、モータのみで走行できます。これも燃費に貢献します。

　以上、シビック・ハイブリッドの弱点を簡単にまとめると、

　・昇圧システムを持たない　…　モータ供給電圧が低い
　・回生範囲が狭い
　・エンジン停止可能条件が狭い

　ご参考になれば、幸いです。

質問者からのお礼コメント

細かなデーターまで書き込んでくださって有難うございました。
やはり　ホンダは走る事に喜びを感じる車を作りたいのでしょうか。。。
アメリカなどではｃｉｖｉｃハイブリッドの燃費が良くて何かしらの賞まで取っているのに
ナゼ売れないのでしょうか。。。　もしかして　プリウスって高いのかな???

Answer 2

まぁトヨタはおいといて
ホンダはインサイトなど画期的な車を出す割りには、アピール力が弱いと言うか
ハイブリッドを前面に押し出す姿勢がありませんね。
おそらく、ですが、とりあえず企業イメージというか、トヨタに追従するためにとりあえず
ハイブリッドをラインナップしてるけど、たくさん普及しても困る企業背景があるのではないかと。

蓄電池やインバータの開発、供与の問題、ハイブリッドに関するロイヤリティの問題（例えば、ハイブリッドに
関する特許などの知的財産をトヨタが8割方押さえてたら、ロイヤリティ支払いで売れても儲からないとか）
など色々ありそうですね。

Answer 3

１０月の販売台数ではプリウスは７位で６０６２台、シビック全体ではトップ３０位に入ってませんね…

決定的な差として、プリウスはハイブリッドカーとして登場したのに対し、シビックはもともとガソリン車があって、そのバリエーションの１つとなっている点です。
それとホンダ車（軽は除く）の法人ユーザーが、トヨタと比較すると圧倒的に少ない点もあると思います。
また、トヨタはハイブリッド車を増やしましたが、ホンダはシビックのみ。ホンダには過去にインサイトという２人乗りもありましたが、
実用性を求めるユーザーが多いのもあってあまり売れませんでした。
ホンダがミニバンにもハイブリッドを載せればもう少し売れるかも知れませんね。

あとはプリウスの「モーターでも走れる」という先進さを感じさせる点もあるのではないでしょうか。
我が家にプリウスがありますが、そう言えば買う際に、シビック・ハイブリッドと比較は全くしませんでした。。