トヨタ マークX 「絶版になることを、心から惜しく感じるこの一台」のユーザーレビュー

絶版になることを、心から惜しく感じるこの一台

2019.12.14

総評

今回代車で、1ｹ月弱ドライバーとして乗ってみての感想。

車両価格が高騰している昨今、この装備でこの価格は素晴らしいことだと思う。
セダンで走りも申し分なく(どころか、2.5ℓとして考えると実に俊足)、デザインも良い。
今もし私が新車を買うのであれば、マークX250G Four Fパッケージを選択するであろう。
また、Fパッケージにはプッシュスタートが装備されていないことも、私にとってはFパッケージを選択したい一つの大きな理由である。
搭載されている4GR-FSEは、俊敏にそして滑らかに回転をレッドゾーンまで上げ、軽量なボディに必要にして十分なパワーから来る軽快な加速フィールが気持ちいい。
足回りは現代の車のガサツなゴツゴツ感も少なく、運転していて楽。
決してグレード的にも性格的にもスポーツセダンではないが、かと言って運転が楽しくないわけではない。
この車の性格はとにかく素直。
リアシートはリクライニングが可能で、レッグスペースも広く長距離も楽。
全てにおいてお値段以上の品質の車。
利益が少ないからなのか、将又今もてはやされている“横倒しの冷蔵庫”や“カンペン”に負けたからなのかは分からないが、こんなにも生産終了を残念にまた、勿体なく思う車はなかった。
歴史あるマークIIの血統を途絶えさせる。
トヨタは本当に愚かな選択をしようとしていると思う。

満足している点

最廉価グレードの250G Fパッケージだが、マイナーチェンジ後の現車には、サイド＆カーテンエアバッグ、HIDヘッドライトなど標準標準装備化されており、自動ブレーキ”セーフティセンス P”まで標準装備化され、車両本体価格は300万円を裕に切るという点。

不満な点

本体価格や車格から、車そのものとしての不満点はなし。

デザイン

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走行性能

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現車はFRということもあり、ステアリングフィールはスムーズ且つ素直。
加速・中間加速に関しては、滑らかなミッションと元気いっぱいな4GR-FSEによって、一気にストレスなく加速していく。
ただ、これが直6だったら・・・と言ったら野暮だろうか。
全長4770mm×全幅1795mmとボディサイズは大きめではあるが、ハンドルの切れ角が大きいので、最小回転半径は5.2mと取り回しが楽。
先行車追随クルーズは約40km/h下回るとを自動的に解除されるので、渋滞には対応しない。
自動ブレーキに関しては、試験的に我が家の軽太郎に向かってノーブレーキで突っ込んでみたが、しっかりと停止した。

乗り心地

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今時のガサツでゴツゴツした乗り心地の車とは少し違い、ドライバーズカーとして必要な情報で路面の凸凹やギャップ等を伝える。
がしかし、これがリアシートとなると少し様子が違う。
約900kmをリアシートで過ごした際に感じたのは、シャシー性能からくるものなのか、上下方向の揺れより左右方向に揺れ、ロードノイズもそこそこ侵入してくる。
風切り音が少ないだけに、ロードノイズはやや煩く感じた。
また、常に微振動を感じた。
昨今の道路は路面状況が悪化の一途を辿っているが、それも起因しているのであろう。
リアシートでの総合的な乗り心地や快適性は、広さや質感では合格点であるが、騒音や振動を加味すると、及第点だと言わざるを得ない。

積載性

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トランクの横方向の広さや奥行はなかなかのもの。
広い・大きいと感じていた、私の所有している15系クラウンセダンを遥かに凌ぐ積載能力を有し、479ℓを誇る。
また、トランクスルーも装備されており、長尺物にも対応している。

燃費

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これが驚く程良く、最高値は15.7km/ℓをオンボードモニターで確認している。

価格

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故障経験