トヨタ アイシス のみんなの質問

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ハイブリッド車のデザインについて。
何故、今のハイブリッド車は、後ろのデザインが、あんなに不細工(すみません、個人の見解です)なのですか?

普通のガソリン車のセダンに形が似ている気がするのですが、RVのようなデザインは、性能上不可能なのですか?
パノラマオープンドアのアイシスが、個人的には好きなデザインですが、ああいう形にはなれないのですか?
私は購入予定はありませんが、詳しい方の意見を聞いてみたいです。

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ベストアンサーに選ばれた回答

ハイブリッド車の燃費改善の「原理」がわかると,簡単に理解できます。

●ハイブリッド車の燃費改善原理とは?
ハイブリッド車は,下記4つの原理により燃費が良くなります。

(1) アイドリングストップ
(2) 減速時の運動エネルギの回生 … 運動エネルギを電気エネルギに変換
(3) エンジンの負荷が低い条件での効率が悪い領域の回避 … ポンピングロスが大きい領域を回避
(4) エンジンの負荷が高い条件での効率が悪い領域の回避 … モータでアシストしてエンジン負荷を軽減

●弱点は?
一定速度で高速道路を走行する場合,上記の(1)~(4)に該当しません。つまり高速道路では,ハイブリッド車は,普通のガソリン車より重量が重い車(トヨタの場合,約200kg重量増)になります。車は重いほど,ころがり抵抗が大きいので,燃費が悪化します。つまり高速道路走行がハイブリッド車の弱点です。

●どれくらい車重増加で燃費が悪化するのか?
カローラ = 1445kg
プリウス = 1695kg (250kg 重い)

・車体形状は同じとして

速度 = 100km/h
カローラ:
ころがり抵抗馬力=3.94kW,空気抵抗馬力=8.27kW,合計=12.21kW

プリウス:
ころがり抵抗馬力=4.62kW,空気抵抗馬力=8.27kW,合計=12.89kW ~ 約6%大きい

●どうやって高速道路での燃費を改善するのか?
カローラ・アクシオの走行抵抗馬力を計算すると,次のようになります。

速度 = 40km/h
ころがり抵抗馬力=1.58kW,空気抵抗馬力=0.53kW

速度 = 100km/h
ころがり抵抗馬力=3.94kW,空気抵抗馬力=8.27kW

これを全走行抵抗に対する比率で示すと,

速度 = 40km/h
ころがり抵抗馬力=74.8%,空気抵抗馬力=25.2% → ころがり抵抗が大きい

速度 = 100km/h
ころがり抵抗馬力=32.2%,空気抵抗馬力=67.8% → 空気抵抗が大きい

高速道路では,空気抵抗を減らすことが重要になります。

●どれくらい減るのか?
たとえばカローラ・アクシオの空気抵抗がプリウス並に小さくなったとしましょう。

・前面投影面積は同じと仮定
・空気抵抗係数 Cd(カローラ:0.29 → プリウス:0.25)

Cd → 0.25 になった場合

速度 = 100km/h
元(Cd=0.29)
ころがり抵抗馬力=3.94kW,空気抵抗馬力=8.27kW,合計=12.21kW

空気抵抗低減(Cd=0.25)
ころがり抵抗馬力=3.94kW,空気抵抗馬力=7.13kW,合計=11.07kW ~ 空気抵抗が約14%低減

これにより,

12.2 → 11.1kW ~ 約9%低減

●まとめ
燃費の変化:
ハイブリッド化による重量増 = 燃費6%悪化
空気抵抗低減 = 燃費9%改善

差し引き,3%改善(100km/h走行の場合)

~ ハイブリッド車では,空気抵抗を低減することが,どうしても必要なのです。

●どういう形状が良いのか?
空気抵抗を減らすには,下記の6つが重要です。

(1) 車体前部はできるだけ下から上になめらか … 車体下部に空気を巻き込みにくく,ルーフ前端で剥離しないように
(2) フロント・グリルはできるだけ小さい … エンジンルーム内へ入る空気量を減らす
(3) 車体側部は突起がない … 剥離防止
(4) ルーフからリヤ・ウィンドウはなめらかな形状(ファストバック) … 剥離防止により,車体後方にできる渦の大きさを小さくする ~ 渦は内部圧力が低く,車体後方に渦があると,車体は後方に引っ張られる=空気抵抗のひとつ
(5) リヤ後端は,すぱっと切り離す … 車体後方の渦を車体から遠ざける
(6) リヤのサイドは,細く絞るか,角形 … 絞ると渦を小さくできる(インサイトの手法)。角形にして切り離すと,渦を遠ざける(GT-Rや現行プリウスの手法)

上記のような「空気抵抗低減の原則?」があるため,ハイブリッド車の車体形状は似たものになってきます。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2012.1.23 21:20

よく分かりました。ありがとうございました。

その他の回答 (10件)

  • それは、空気抵抗、燃費を考えるとどうしてもあーゆースタイルになってしまうそうです。
    今後、電気自動車などが普及すれば色んなスタイルでもOKになるでしょう。
    ガソリンで走る以上は仕方ないみたいですよ。

  • 日本人には馴染まない方も居ると思いますが、欧米では「あの形」が売り易いからです。「あの形」が嫌と言う方の為にSAIも有ります。

  • 質問の意味が良くわかりません。
    もしかして質問者さんはハイブリッド車=(プリウス、インサイト、アクア、フィット)程度に思っているのでしょうか。
    1BOXもセダンもたくさんありますよ。

    需要があれば、今後もいろいろなデザインで増えていくと思います。

    自分は後のデザインが好きでハイブリッドセダンに乗っています。
    全体的に不細工と言われることはありますが、後に限っては無いです。

  • あの独特の形状なのはプリウスとインサイトだけで、あとはミニバンもあればセダンもあるだろ。

    ほんとにahoo!知恵袋はアホの集まりだな。

  • >普通のガソリン車のセダンに形が似ている気がするのですが
    セダンは落ち着きがあり良い型だと思いますが,プリウスなどのハイブリッドと一緒にされたらいい迷惑でしょう。全く
    形は違うでしょう。あんな不細工(主観)な車とセダンを似ていると感じるセンスはいかがでしょうか。
    ハイブリッドがセダンのような洗練された形にできないのはトランクを確保できないからです。セダンのトランクの位置に
    大きなバッテリーを積んでいてトランクが作れないので上のスペースに荷物の場所を作ったのであのような無様な形なのでしょう。

  • ボディ後端をスパッと断ち切ったような形状は
    昔はコーダトロンカとか、カムテール等と言われ空力的に有利だと言われてます。
    例えわずかでも空気抵抗も少なくして燃費を稼ごうとした結果の形状ですね。
    こういった小さな事の積み重ねはじわじわと効いてきます。
    プリウスなどは専用ボディを持つHV車ですから、形状からエコカーとし
    てデザインされているのです。

    さすがに初代インサイトが採用したようなリアタイヤスパッツは
    採用しませんでしたけどね。

    個人的には、むしろあそこまでやって欲しかった…。

    不細工かどうかってのは個人にもよるでしょうけど、
    空力優先のデザインである事は否めないでしょうねぇ。

  • 燃費を良くするためにボディー形状を出来るだけ空気抵抗が少ない形にしています。リヤのトランクと屋根の段差をなくしているのはそのためです。ハッチバックスタイルが空気の流れが良くなりますから抵抗値のCD値が少なくなるのです。フロントは新幹線の500系に似てると思います。

  • 初代プリウスがセダンで出たあと、初代インサイトがあの形で空気抵抗0.25と言う脅威の数値をたたき出してデビューしました。
    それに対抗するのは他の形では無理だから・・・

  • ハイブリッド車はガソリンモーターの他に電気モーターやバッテリーなど普通車よりも部品数が多く場所を取ります。でも荷物が乗らないなどで使い勝手が悪いのでは実用性がなくなるためあの様な形になっていると聞いたことがあります。
    また走行中風の流れを利用して車を後ろから押し出し効率的な走行を行う為にあの様な形になっているらしいです。

  • 確かにおっしゃる通り…
    ハイブリッド車は「ハイブリッド車だぞ!!」と主張するが如くクリアテールなど使ってなんか不自然でしたね
    クラウンのハイブリッドもマイナーチェンジで凄くノーマルっぽく変わったのは売りにくいとかの意見からでしょうか!?

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