トヨタ ハリアーハイブリッド 「「走る楽しさ」を求めるならPHEV一択」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
4
燃費
5
価格
4

「走る楽しさ」を求めるならPHEV一択

2024.2.26

年式
2020年6月〜モデル
総評
「『マークⅡ』の現代版」。ボクはハリアーをそう考えています。マークⅡはまわりのクルマよりもちょっと高級感があって、お洒落で、自慢できるクルマでした。ハリアーもそんな存在だと思いませんか。マークⅡが大ヒットしていた時代はセダン中心でしたが、今ではSUVが乗用車の真ん中。そう考えればハリアーってあの頃のマークⅡなのです。
満足している点
洗練された都会的なデザイン。そして高級感のある内外装。インテリアがラグジュアリーでちょっとリッチな仕立て。そんな雰囲気がハリアーの最大の魅力だと思っています。トヨタは消費者が「何を求めるか」をしっかり捉えていますね。実質的に兄弟車である「RAV4」とはキャラクターが全く違うのが面白いし、トヨタはすみ分けをしっかり考えているんだなと感心します。
不満な点
ハンドリングやパワートレインの盛り上がりなど、走りに刺激や楽しさはありません。だから、ドライバビリティを求めるユーザーにはお勧めできないと思います。ただPHEVモデルに限れば、加速の爽快感と力強さはなかなかの実力。
デザイン

5

どんなに辛口コメントをしたくても、このデザインを前に言葉が出てきません。流麗で洗練されていて都会的で、ひとことでいえばセクシー。このスタイルに一目ぼれして買うのも全然アリでしょう。美しい異性に心惹かれるように、見た目で選んでいいクルマだと思います。
走行性能

3

何を求めるかによりますが、ドライバビリティや運転の楽しさを求めるのであればオススメしません。まず、ハンドリングの高揚感が控えめ。そして動力性能面は、ガソリン車でも日常域は十分ではあるものの心躍る感じもないし、ハイブリッド(PHEV除く)もこの世代のタイプはまだダイレクト感に欠ける印象(新型プリウスなどに積まれる最新版はかなり良くなっています)。なので、ハリアーに走る楽しさを求めるのであれば加速に刺激があるPHEV一択です。
乗り心地

4

乗り心地にかなり配慮して作り込まれていますね。ラグジュアリーSUVとしてどうすれば愛されるクルマとなるのか、開発陣はしっかり心得ていたのでしょう。同乗者から文句が出ないことを約束します。
積載性

4

兄弟車であるRAV4に比べて荷室容量が狭いのは、作り分けによるもの。レジャーに使うRAV4が「できるだけ広く」と頑張ったのに対し、ハリアーは「それよりもデザインをエレガントに」と見た目を重視しているからです。それでも十分に広いんですけどね。ちなみに、ハイブリッドでもガソリン車でも荷室床上の広さは同じですが、床下に関してはガソリン車のほうが広くて実用的です。
燃費

5

燃費は十分に配慮されたもの。ガソリン車でも納得ですが、ハイブリッドに関しては「こんなに走るの?」と思えるくらいです。トヨタの燃費技術はすごいですね。
価格

4

この雰囲気のクルマが、この値段で手に入るの?というのが正直な印象。今は値上げされてしまいましたが、デビュー時はベーシックグレードが300万円未満でしたからね。中間グレードの「G」でも、インテリアの見た目の質感の高さはさすが。これで満足できないなんて言う人は、よほど目が肥えた人だけじゃないかと思います。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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