LEXUSとTOYOTA エンジンは同じ？

Question

例えば、V6 ２５００だとLEXUS IS、CROWN、MK Xも同じエンジンを積んでいるのですか？

違うとしたら、ISのエンジンはMK Xとどのように違うのでしょうか？

Answer 1

●添付比較表
まず添付した比較表をご覧下さい。下記の点がわかります。

・3.5Lエンジンは同じ
・2.5Lエンジンの圧縮比は同じ（12.0～かなり高い）
・2.5Lの燃料噴射方式は同じ （直噴のみ）
・2.5Lの出力特性は，ISの方が，より低回転でトルクが出るセッティング
・2.5Lの最高出力の差は，トルクの差による（マークXが約6%低下）

●どうやって「IS用ハイオクエンジン」と「マークX用レギュラーガソリンエンジン」を作るのか？
ガソリンをオクタン価の低いレギュラーガソリンにするためには，ノッキングが発生しにくいように下記の点を直すのが一般的です。

・圧縮比を下げる
・吸入空気量を減らす
・それにともない，燃料噴射量を減らす
・燃焼室周囲の冷却能力を向上する
・気筒間のバラツキ（冷却，発熱量など）を減らす
・気筒ごとにノックセンサをもうける

さて，このマークXでとられている方法とは，上記の「吸入空気量と燃料噴射量の低減」です。それ以外の方法は，コストがかかり，簡単に採用できません。

●興味深い点
一般には，圧縮比を変えることで，ハイオク用とレギュラー用のエンジンをつくりわけるのが一般的です。しかしそうなると，ピストン頭部あるいは燃焼室形状を変更する必要があります。つまりコストがかかります。これを嫌がって，燃焼室形状はまったく同じで，燃料噴射量と吸入空気量を制限，つまりエンジンECUの制御だけで変更したのでしょう。

マークXやクラウンに搭載されたV6 2.5Lのレギュラーガソリン用エンジンは，コストをかけないでつくられているといえます。

●トヨタのエンジンの優れた点
下記2点が特筆されます。

・非常に高いトルク
トヨタの最近のエンジンは，どれも排気量あたりのトルクが非常に高いことが特徴です。これはエンジン設計として，とても優秀な技術があることを意味しています。

・レギュラーガソリンで圧縮比12!!!
通常，レギュラーガソリンでは，圧縮比が10.5くらいが最高です。トヨタでは，直噴により燃焼室内の温度を低下させる（40～50℃）ことで，耐ノック性を向上し，圧縮比12を実現しているのでしょう。これは，とても優れたエンジン技術があることを意味しています。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

Answer 2

但し、レクサス用2.5はハイオク仕様のままです。クラウンはマイナーチェンジで、マークＸと同じレギュラー仕様になりました。だから出力やトルクが、今は若干異なるというのが正しいですね。

Answer 3

エンジンは４GR-FSEですので一緒です。
３．５のほうは２GR-FSEです。