4WDのシステムで通常は前輪だけ駆動がかかり、前輪が滑ったらワンテンポ遅れて後輪も駆動するシステムのクルマが多いと聞きましたが、スバルが常に四輪とも駆動がかかっているのでしょうか？

Question

スバルは、特に雪道や砂地も強いのでしょうか？

Answer 1

4WDシステムは多岐に渡りますが、完全なるフルタイム4WDシステム(切り替える物やスタンバイ状態となるものは含まない)を採用する国産メーカーはスバルとトヨタだけです。

積極的に常時4WD状態を維持するにはセンターデフと言う装置で前後輪の回転差を吸収する装置が必要になります。
この装置を搭載しているメーカーがスバルとトヨタになります。

トヨタは旧クラウン、マークX、レクサスのセダンに採用されるi-fourやランクル系、ハイエース。
スバルはWRXやS4、先代レヴォーグ(2Lターボのみ)に採用するVTD-AWDにはセンターデフ式フルタイム4WDシステムを採用しています。

両社はそれ以外の車種でもセンターデフの代わりをさせる装置を介して常時どの駆動輪にも30%以上の駆動を掛ける4WD方式を採用しており、スバルの上記車種以外の全て。
トヨタ(レクサス含む)は現行クラウンやハイブリッドセダン(HSやカムリを除く)の車種は完全なるフルタイム4WDとなります。

この装置が耐久性を求められ高価なため、他社又はトヨタの上記以外の4WD車は常時4WDに出来ないのです。
(コストや燃費の問題)

上記のフルタイム4WD以外の4WDでもトヨタの一部車種やマツダや三菱のように、センサー類を活用し、スリップの予兆を検知する等でスタンバイ状態を短くすることで積極的に駆動させるメーカーもあり、これらはセンターデフ式フルタイム4WDに近い走破性を確保出来ています。

Answer 2

今は4WDとは言っても、語弊は残っているものの区別された形にもなっています。
トルクスプリット型は4WDと謳い、常時4WDの場合はAWD(オール•ホイール•ドライブ)と謳い区別されてきた部分。

貴方が例に出した様に、最近でもなく20数年前から確実にあったシステムですが、通常時はほぼベースとなる駆動方式(FFならFF同然 )の駆動輪に駆動力を伝え、駆動輪が空転した場合に逃げた駆動力を副駆動輪へ伝えるタイプの4WDが多い。
トルクスプリット型だとかスタンバイ方式と呼ばれるシステムで、主にFFベースの車両に採用され駆動力制御はビスカスカップリングを使用する事で簡素化&コストダウンがされている形。
また省燃費性が求められる様にもなっている部分で、常時4WDより駆動抵抗が小さくベース駆動方式に近いため燃費もベース駆動方式と差が小さくなっています。

スバルの場合は一般的なMTが駆動配分は固定、WRX STiは任意または自動。
AT/CVTの場合は可変方式でもあり、普段はフロント寄りの駆動力、空転すると50:50に近い配分になる等の方式になっていますから、MTとAT/CVTで駆動力と共に安定性が若干異なります。
但しトルクスプリット型4WDでも大人しく乗っていればベース駆動方式同然で安定性は低いですが、積極的にアクセルを踏んで無理に空転させながらとなれば安定性は高まりますが、常識的な範囲での走行では難しい部分。

Answer 3

スバルはフルタイムです。
スバルの場合デフロックついてるので作動させればデフの差動が停止します。
あと方式としてはアクティブトルクスプリットです。

Answer 4

そのタイプは多くはないです。
ほとんどのフルタイム4WDは常時四輪駆動です。
しかしながらやはりその中でも出来不出来はあります。長年作られてきただけあってスバルに一日の長を感じることはありますが絶対的優位というほどの差ではないです。

Answer 5

｢4WDのシステムで通常は前輪だけ駆動がかかり、前輪が滑ったらワンテンポ遅れて後輪も駆動するシステムのクルマが多いと聞きましたが、｣いいえ。

ビスカス式の4WDは
回転差を吸収するだけのフルタイムです。