足周りならプジョーと勝負できます!
ここ数年のトヨタさんはセンスのないダサいクルマばかりで購入候補にはなりませんでしたが、このトヨタ車はイイ!過去のト
2012.9.22
- 総評
- 足周りならプジョーと勝負できます!
ここ数年のトヨタさんはセンスのないダサいクルマばかりで購入候補にはなりませんでしたが、このトヨタ車はイイ!過去のトヨタオリジナルの数少ない優れたデザインをシャキッと研ぎ澄まして集約して見事にまとめ上げてると感じました。
尖がったテールライトのエッジからフロントフェンダーまでまっすぐ伸びるショルダーラインの立体造形がわざとらしくなく「走り出しそう感」を演出していますね。サイドデザインがアクセラと似ているのはクォーターピラーのカタチだけで面の造形はまったく違う。オーリスはマシンっぽいのに対してアクセラは有機的な流面を強調。どちらが美しいかは好みでしかない。フロントのV字グリルは国内外ではエスティマ以外見たことないトヨタオリジナル。カローラと共通しているのはエンブレムの両側にライトまで伸びるシルバーのラインだけで立体的な顔の印象はまったく異なる。
デザインを酷評したがる方々は自分のセンスがこの世でNo.1だと思っていらっしゃるのでしょう。アルファをパクッたとか他車の寄せ集めだとのもっともらしくおっしゃってる方もいますが、正直実車を見たら「どこ見て言ってるの??」って感じでとても安心しました!アルファのような超美形クルマにまさかデザインで対抗しようなんて無謀なメーカー少なくとも先進国にはいないでしょう。マツダも同じラテン系にシフトして美しくなったがまだ発展途上に思う。
このクラスのハッチバックは国産にはアクセラとインプしかなかったので、選択肢が増えるのは歓迎すべきこと。しかし日本人にとって悲しむべきは、道路環境の欧州との決定的な差。国内で優れた性能をいくら自慢したくても都市部では満喫できる場所も時間も限られてる。オーリスもアクセラと同様、欧州仕込の走りを強調するも燃費は大流行のエコカーほどじゃないとなると、プジョーやゴルフやアルファを所有したいが家計の都合でメンテの維持費が払えない層がそれに近い「テイスト」を求めて買う図式。私もそうです。それで街中を法定速度も意識しながら最大限流しまくって「欧州的だ!」と自己満足したいのだ。
- 満足している点
- 180X・Sパッケージに数回試乗。内装はトヨタ車らしからぬ印象。つまり安い樹脂やプラスチックを多用したオモチャっぽい(先進的なつもり)造形から大きく脱皮。大人の品質、落ち着いた造形、スイッチ類の操作感も良好。シートもポイントを抑えしっかりドライバーをサポート。メーター周りの作りこみもよく見ると凝っていて機械的な美しさがある。ハイパーデジタル系が個人的には超苦手なのでこれは正にストライク。この辺は現行アクセラの方が安っぽく感じる。トヨタも全体の雰囲気作りがようやく正しい方向に向いた。
エンジンスタート!1.8Lのエンジンは全域にトルクフルで音もいい。進化したCVTはアクセルワークにいたって自然。加減速も心地いい。(対して1.5Lのエンジンはいたって平凡感動なし。)足回りは柔軟でプジョーの猫足に近い感覚。要するに高速で左右に振っても後輪が地面にしっかり吸い付いてくる接地感。この安心感が巷のエコカー系とは全然違います。ダイレクトなハンドリングとの相性も絶妙。運転が楽しくなる典型。ただトヨタのスポーティとマツダのスポーティは違うのかな。アクセラは元気でビュンビュン、オーリスはミドルセダンの落ち着き?
- 不満な点
- この車の位置づけを考えると1.8Lのバランスがすごくいいのに、残念なことに1.5Lの方が売れてるそうだ。25万の価格差だがやっぱりこのご時世、経済性重視なのね。Fan to drive!よりも。もったいない。
でも走って大きな魅力を感じるのは1.8Lなのでオーリスの試乗記書かれる方々はそっちメインでお願いします。
この足回りでハイブリッド国内導入したら、巷に溢れるプリウスがいか運転してつまらないクルマなのか「トヨタファン」にもわかっていただけるだろう。トヨタさんの本気が伺えます。「燃費が売り」ではもはや生き残れない時代。
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験