さすがはバイク屋
外観は、特徴的なところもなく、可もなく不可もなくというところでしょうか。もしかしたら、この「まあまあ」という評価の中に、この車の飽き
2013.4.20
- 総評
- さすがはバイク屋
外観は、特徴的なところもなく、可もなく不可もなくというところでしょうか。もしかしたら、この「まあまあ」という評価の中に、この車の飽きのこないすばらしさがあるのかもしれません。
エンジンは、1200ccの90馬力とスベック上は取り立てて驚くことはないのですが、なぜか運転していて楽しいです。さすが、バイク屋が作るエンジンだけあって、高回転まで回りますし、レスポンスもいいのでいつまでも運転していたくなります。ただし、トルクも馬力もありませんので、このような非力なエンジンを上手に使いこなすことに喜びを感じない方は何の感動もないと思います。でも、この車を使いこなせれば、確かに運転技術が上がると個人的には思いますが。
トランスミッションは、CVT(ギアのかみ合わせをかえるのはなく、プーリという2つの滑車に金属ベルトをかけて自由に径の大きさを替えるいわゆる無段変速機ですね。街中では、遊星ギアの変速機よりも燃費がよいと言われていますね)でタコメータが上がってからクルマが加速するというCVT特有のタイムラグが若干があるのですが、このエンジンの良さを上手に引き出してリニアに加速するところがいいですね。
乗り心地は、街中では何も問題なく若干柔らかい足で御家族で乗るには必要十分じゃないでしょうか。個人的にはこの柔らかめの足のセッティングが大好きです。現在はどのメーカーも、ロールを嫌い過去のドイツ車(VWやBMW)に倣って足を固めたがる(ばねを固くするだけで、ダンパーの効きを強くするものではないこのセッティングはいい加減にやめてほしいですね。本家のドイツ車(VWやBMWはダンパーがよく動き、足は以前よりも柔らかくセッティングになっています。)のですが、スズキはロールを伴う適度なセッティングをしていることにすごく好感がもてました。ただ、高速域ですとハーシュネス(微小突起を踏むと上下に振動することですね)がありますので、もう少し良いダンパーを使っていただくといいのですが。(オランダのKONI社のダンパー(F1やフランスのTGVに使用されている名門です)をスズキに設定してもらえれば最高です。)
総評としては、若い方にオススメできるBセグメントでは最良の1台です。認定中古車で走行距離が少なく程度がいいものでも60万円以下で購入できるのは魅力でないでしょうか。
- 満足している点
- ・車のパッケージングがすばらしい。(装備の割にお買い得感が高いですね)
・クルマの一番重要な部分である走りにお金をある程度かけている。
・ハンドルのレスポンスが適度に良いため、ワインディングや高速域でもある程度安心・安定して走れる。(超高速域ではさすがに欧州車にはかなわないですが。)
・シートは平織のクロスシートで見た目は地味なのですが、長距離を移動しても腰やおしりが余りいたくならないいいものですね。このBセグメントの中では、国内で一番いいでしょうね。
・内装は、いったてシンプルで、特別な装備がついているわけではありませんが、エアコン、CDやパワーウィンドなど必要最低限の装備はついておりますので必要十分ですね。
- 不満な点
- ・キセノンランプは全車標準装備にしてほしい(夜間ではハロゲンランプよりも2倍以上明るいので視認性がよくなりますね)
・安全性の向上を図るため、トラクションコントロールと横滑り防止装置はオプションでも選べるようにしてほしい(欧州車は、Bセグメントでもこれらの安全装置は標準で装備されていますので、この危険回避能力を向上させるという欧州の思想、考え方はスズキにも見習ってほしいですね。国内の他のメーカも同様ですが。)
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