良い車になっちゃった
二代目スイスポは弟の新車選びの付き合いで試しました。
初代スイスポに比べて、ずいぶん「良い車」になっちゃいましたね。
これはもう
2007.9.10
- 総評
- 良い車になっちゃった
二代目スイスポは弟の新車選びの付き合いで試しました。
初代スイスポに比べて、ずいぶん「良い車」になっちゃいましたね。
これはもう、良い意味でも残念な意味でもです。
エクステリアからしてあちこち凝っているのですが、ドアを開閉して「おや?」と思い、エンジンを始動してクラッチを繋いで「おお!」、段差を越えて公道に出て、アクセルを開けたら「お~!」
さすが、スズキ渾身の世界戦略車。作りこまれた良い車です。
初代スイスポに比べると、あらゆる所の質感が増しており、動く部分、回る部分、エンジンのノイズから路面の段差を越える感触まで、全てに渡ってレベルアップしています。
相反する要素ではありますが、それによって初代の荒々しい雰囲気や軽さが薄れてしまったのはちょっぴり残念。
勿論、走行性能も新型の方が向上しているのですが、初代はあからさまに防音剤を省いていたり、なんというか、鉄板一枚向こうに地面があるっていう感覚が面白くて、強烈にパワフルなわけじゃないけどモータースポーツしてる感じが強くて、それも魅力でした。
対して二代目スイスポは、初代より余裕のあるシャーシサイズでトレッド幅を広げつつ、全高を下げたことでコーナーリング性能が向上し、ノーマル同士で比べると130キロ重くなったけれど、パワーとトルクを向上させて加速性能も確保しています。
新型ボディは旧型に比べ、特にリア周りの剛性改善が効いている感じで、リアのバタつきが抑えられ、バンピーな路面でも旧型より気持ち良く走り抜けられます。
コーナーリングも捻れ剛性の向上が実感でき、曲がりながら「頑丈なハコになったなぁ」と感じました。
現行のスイスポも十分に軽快な車ですが、旧型と比較すると厚みを感じます。質感から来る良い厚みです。
非常にスポーティなホットハッチですが、助手席や後席に人を乗せても、同乗者を不快にさせることの無い、良い乗り心地です。
それでいて、なかなかふんばる足回りで感心しました。
細かいことを挙げれば切りがありませんが、要は、カッコ良くて楽しくて良く出来た車だ、ということです。
- 満足している点
- 初代に比べ、車として大きく進化した所です。
たった100ccの排気量アップしかしていませんが、走る・曲がる・止まるといった基本性能をキッチリ改善しつつ、エクステリアもインテリアも乗り心地も全部良くなってます。(デザイン関係は個人的趣向がありますけど)
興味のある人には、とにかく実車に試乗して欲しいです。
また、初代スイスポから言えることですが、性能を使いきって走る楽しさがあります。手の内に収まる高性能。これは、もう、本当に楽しいですよ。
初代の方が、より手軽に限界一杯の走りを楽しめましたが、性能が上がれば限界も高くなるのは道理というもの。それでも、少し慣れれば使い切れる性能にセッティングしてくるあたり、スズキの開発チームは何が楽しいのかを良く判っていますよね。
専用ピストンを組み込んでいたり、結構凝ったエンジンです。
パワーよりも気持ちよさや扱いやすさを優先しており、運転する楽しさを感じ易いチューンです。
爆発的なパワーより、コントローラブルな特性と気持ち良い伸びが魅力です。
- 不満な点
- エンジンですが、もう少し上まで回ってくれると、もっと気持ち良いなーと思います。
フケが良いので、低いギアでは「あれ?もうレブリミット?」という感じかな。
シートの着座位置が高いです。
もう少し低めにして欲しい…。
着座位置が高いことで、シフトノブが遠いです。
感触の良いMTなだけにもったいない。
ローポジシートレールを入れたいですね。
クラッチの繋がる位置が少々手前過ぎます。
ワイヤー調整でミートポイントを奥にずらせるのかな?
他社の車に乗りなれてると違和感があります。
慣れちゃえばいいことですが。
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