スバル XV 「「クルマの楽しさは、安心の上にある」を教えてくれる車。」のユーザーレビュー

「クルマの楽しさは、安心の上にある」を教えてくれる車。

2021.4.24

総評

初のスバル車ながら、総じてXV単体というよりも、スバルの車への考え方に感動したと言った印象。「この車を買う」というより「スバルのこの車を買う」と言ったらいいだろうか。スバリストって言葉の意味がわかった気がする。

「車を楽しみたい→ストレスを減らしたい→事故を減らそう」からのアイサイトや視界の良さ、メンテナンスの難しい水平対向エンジンなどに繋がってるように思った。だからこその視認性を高めたウインド周りであったり、XV全車標準装備のカーテンエアバックや歩行者エアバック装備なんだろう。リーズナブルさを売りにしてオプション増し増しにあえてしない、あくまで「安全に楽しむ為には外せませんので」とばかりに標準装備にして商売に走らない潔さを感じる。

あと個人的には、大半のスバル車がステアリングギア比13:1とスポーツよりのセッティングなのはアイサイトのレーンキープの精度向上の為だろうし、某自動車系YouTuberが指摘していたドアとシートの不可解な隙間はカーテンエアバックと絡めた側面の衝突安全性向上の為だと予想する。そういった細かな違和感や違いからも設計の意思を感じる。そういった意味である種の機能美に近いものを感じる。

良い車種を作るというよりも、楽しい運転に必要な機能とデザインを決めてそれを各車種にパッケージングしてくような感じ。「好きなシェフの料理だから食べに行く」感覚に近いと思う。僕はその上でスバルが味付けしたこのコンパクトSUVに魅力を感じた。

満足している点

①アイサイトの安心感
滑らかに追従して、ノンブレーキで調整して、早めにゆっくりブレーキをかけて停まる丁寧さ。その車の状況が画面に表示されて把握できるのも安心感に繋がってる。アクセルワークだけでも安心して任せられるからノンストレスで、飛ばさなくても運転が楽しい。

②水平対向エンジンの静かさ
オイル漏れなどが指摘されることもあるらしいが、振動と音のどちらも静か。個人的には「いつアイドリングストップしたの？」という印象でノンストレス。

③視界の良さ
サイドミラーの位置が独特でAピラーから離れている為、「ピラーとミラーで人が見えない」が解消されてるなど、視覚が非常に少ない印象。

④そしてカッコいい
もう個人的趣味の問題。そもそもSUVが好きで、フロントポジションランプのラインが好きとか、タイヤ周りの樹脂パーツが変化があってもっさりしてないとか、リアのリフレクター周りがワンポイントになってるとかw

不満な点

①ラゲッジ下の収納が狭い
ハイブリッドタイプではないのでXVの中では広いほうだが、それでも狭い。前の所有車はスペアタイアか収納か選択肢だったのだが、100%タイヤが入るスペースがない。下手したらクロスレンチすら収納出来ないのではないだろうか。

②説明書が厚い
多機能高性能だから仕方がないけど、純正ナビの説明書を含めてダッシュボードに入らない。現状ラゲッジ下に入れなきゃいけない状態。説明書アプリ必須。でもそのアーカイブもいつの車種まで配信してるのか…

③サイドミラーが見づらい
ピラーとの兼ね合いの弊害でサイドミラーが少し見づらい。後方接近をサイドミラーに内蔵されたLEDで知らせてくれるので困らないがそれが無いとキツイ。この位置を貫くなら標準装備の方が良いと思う。

④燃費が残念
通勤で郊外を40キロほど走ってるが、平均11㎞/ℓくらい。酷くはないけど魅力もない。ここが許せるかどうかによると思う。
⑤テールランプがなんちゃってLED
あれハロゲンなんです。まぁ初期コストと修繕費を考えればお財布に優しいけど、ちょっとがっかり…

デザイン

4

走行性能

4

乗り心地

5

積載性

4

燃費

3

価格

4

故障経験