スバル レックス 「スバルエンブレムを掲げたダイハツのOEM車」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
5
燃費
4
価格
4

スバルエンブレムを掲げたダイハツのOEM車

2023.6.23

年式
2022年11月〜モデル
総評
ダイハツロッキーのOEM車で、内外装はエンブレムが異なる程度。パワーユニットは1.2リッターのガソリン車が設定され、モーター駆動のシリーズハイブリッドは未設定。買い物などの日常の足としては便利でも、駆動方式もFFのみでスバルのイメージとは異なったラインアップとなっている。ただし、5ナンバーサイズに収められたボディは取り回し性にすぐれ、運転席からボンネットフードが確認できるおかげで車両感覚は把握しやすい。経済性にもすぐれているのでコンパクトカー代わりとしても悪くない。
満足している点
ボディがコンパクトで扱いやすい。1695mmの全幅は5ナンバーサイズ枠に収まり、全長も3995mmと4mを下まわる。室内空間も広く、後席は大人でも十分なスペースを確保している。見た目にはコンパクトでもパッケージングはなかなか優秀だ。
不満な点
1リッターターボを搭載した4WDやシリーズ式ハイブリッド搭載モデルが選べないのが最大の不満。スバルブランドならば4WDモデルは必須では?
デザイン

3

レックスのフロントマスクはダイハツロッキーと共通でエンブレムが異なる程度。だが、6角形のグリルデザインはフォレスターに近く、意外にもスバルのエンブレムがピタッとはまる。ボディカラーもロッキーの11色(2トーンカラーを含む)なのに対してレックスは8色に絞られている。インテリアにもこれといった差別化はなく、シート表皮も共通だ。
走行性能

3

1.2リッターの3気筒ガソリンエンジンは実用域でのトルクが充実していて乗りやすい。動力性能は必要にして十分といったもので、日常使いではこれといった不満を感じさせない。アイドリングストップからの立ち上がり、加速時のエンジンの振動やノイズは気になるものの、車格を踏まえると納得のできる乗り味だ。
乗り心地

3

デビュー当初のロッキー/ライズは乗り心地の粗さが気になったが、2022年11月のマイナーチェンジ(ロッキー/ライズ)に合わせて登場したレックスは乗り心地や静粛性の面で進化を見せているに違いない。
積載性

5

ラゲッジルームはこのクラスとしては広く、369Lの容量を確保。フロアボードの下にも容量の大きなスペースがあり、洗車道具などを収納しておくことが可能だ。後席シートバックは6:4の分割可倒式を採用し、3人乗車時でもかさばる荷物の積み込みがオーケー。
燃費

4

SUVのガソリン車でありながらWLTCモード20.7km/Lの経済性はリッパ。ハイトワゴンのジャスティを上まわり、軽のステラと同等レベルの数値には驚かされる。
価格

4

売れ筋の上級グレード、Zでも217万円。標準タイプのGならば182万円とリーズナブル。安全装備はGでも衝突回避支援機構が充実。Zにはブラインドスポットモニター、アダプティブドライビングビーム、ACC、レーンキープコントロールが標準装備。タイヤはZが17インチ、Gが16インチを装着する。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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